【性犯罪】“再犯率は低い”という犯罪白書の統計の意味【1】 | GABRIEL's Blog

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鳩山由紀夫始め民主党がイヤ過ぎて頑張ってみた。
閲覧数万の記事は反韓・反英米右派ウケするものなので政権交代したし削除しました。

団長のエントリは表面的な歴史や宗教史やネットスラング知っているだけじゃ、読み解けないDEATH(・ω・)

『「1犯目が性犯罪の者の再犯」で、その再犯に性犯罪を含む者の割合は5・1%-。
 他の罪種でみると、1犯目が窃盗の者の再犯に占める窃盗の割合は28・9%、1犯目が覚せい剤取締法違反の者の再犯に占める覚せい剤取締法違反の割合は29・1%など、再犯に占める同罪種の割合が3割近くなっているのに比べると、性犯罪の再犯率は低い。』

『3度以上性犯罪を繰り返した者は0・98%に過ぎないが、それでも白書は「一部ではあるが、性犯罪を多数回繰り返す者が存在する」』


成る程ね・・・と、思う反面、どうかなとも思う。

窃盗には、社会生活に適応出来ず就労せず物品や金銭を奪取して生活するという中に“食欲”が絡んでいて、被害者にも第3者にも“どの様な被害か”が判別出来る。
覚醒剤常用なら、依存性の高い薬物使用という脳神経levelの問題が当事者に起こり、幻覚や逸脱行動等第3者からも判別出来るモノだ。
そして、どちらも被害や犯意を警察が認知すれば容疑者逮捕の捜査を始める。

しかし性犯罪は“性欲”が絡む犯罪だが、“親告罪”であり例え被害の発生を警察が認知しても、被害者が被害届けをしない限りは警察が容疑者逮捕に動く事はない。
その上、第3者から被害が判別出来るとは限らず衣服の損傷か身体への外傷が無ければ、更に判別し難いという事になる。
外傷を負っても警察に被害届けを出せずに時効をとっくに迎えてしまっている事例は、実のところ相当数存在する。

実際、「聞いてて良いのか?」と思う程の事例を聞いている。
再犯事例は100%被害届けを出さず泣き寝入りの顛末だ。


同一人物(教育実習生のち高校教師)の再犯例
同一人物(恋人)の属するグループによる再々犯例

就寝中に強い殴打を受けた事例
帰宅途中に刃物で重傷を負わされた挙げ句の事例
帰宅途中に襲われた数ヶ月後、急性腹症で救急搬送され妊娠発覚(子宮外妊娠切迫破裂)の事例
下宿先で窓から侵入され抵抗して玄関を開けたところ待機の数名が押し入り、救急搬送入院の事例
・・・・・・etc


産経新聞の特集をreal-timeで閲覧した時、私の知り得た事例も含めた“警察の統計に反映されていない事件”を数に入れたら再犯率はどうなるだろうか、と考えた。


産経新聞の特集記事は最後に出します。

まずは連続強姦魔の判決news

yomiuri onlineより
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100329-OYT1T00998.htm
強姦致傷被告に懲役21年、裁判員「涙が出た」
2010年3月29日19時21分

 計8人の女性を暴行したとして、強姦致傷罪などに問われた埼玉県入間市鍵山、無職松田隆史被告(25)の裁判員裁判の判決が29日、さいたま地裁であった。
 中谷雄二郎裁判長は「犯行は10年にわたり、根深く、常習性も明らか」とし、懲役21年(求刑・懲役25年)の実刑判決を言い渡した。

 判決によると、松田被告は、高校1年だった2000年4月から09年5月までの間、入間市の茶畑や路上などで、当時15~24歳の女性8人に対し、強姦致傷2件、強姦4件、強姦未遂2件を起こした。判決で中谷裁判長は、「刑務所で性犯罪処遇プログラムを受けても、再犯の可能性を否定しきれない」と述べた。

 公判では、さいたま地裁の裁判員裁判で初めて、被害者参加制度が利用され、代理人弁護士が求刑の意見を述べるなどした。判決後、記者会見した裁判員経験者の60歳代男性は「被害者の実際の気持ちを聞き、涙が出た。ただ、流されないように気をつけた」と話した。


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以下は松田隆史被告が逮捕された当時の2ちゃんスレ。
変態毎日、まだ1年経過していない事件の記事削除するな(怒)

2ちゃんねる過去ログ倉庫
http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1250519154/
【テコンドー/不祥事】テコンドー東日本優勝者・松田隆史被告、強姦未遂及び住居侵入容疑で再逮捕 他に既遂が6件も

1 :かえりちりめんφ ★:2009/08/17(月) 23:25:54 ID:???0
強姦未遂:テコンドー東日本優勝者 容疑で逮捕 埼玉

埼玉県警捜査1課と狭山署は17日、路上で女性に暴行したとして強姦(ごうかん)致傷罪などで起訴された同県入間市鍵山2、元派遣会社員、松田隆史被告(24)を、強姦未遂や住居侵入容疑で再逮捕したと発表した。

松田容疑者は、テコンドーの実力者で、所属する全日本テコンドー協会東京都協会は除名処分にしている。
再逮捕容疑は、06年9月と08年4月に入間市内の路上などで、女性に性的暴行を加えようとしたとしている。
このほか00年4月から今年5月までに既遂が6件あり、これらについては、さいたま地検が起訴した。
6件のうち、最初の1件は当時15歳だった。
今年5月の事件現場近くにあるマンションの防犯カメラに松田容疑者が映っていたことが端緒となり、今年5月24日逮捕された。

県警や同協会のホームページによると、松田容疑者は昨年9月の全日本テコンドー選手権東日本地区大会で優勝。
所属する道場の責任者で、同協会東京都協会の金井洋事務局長(36)は「最初の逮捕後に除名処分に
した。
テコンドーを侮辱する大変恥ずかしい行為で、指導者としても責任を感じる」と話した。

(ソース(変態毎日)と画像(楽天infoseek)URLは既に無効だったので割愛)


産経新聞は現在でも閲覧可能でした。

http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/saitama/090817/stm0908171830010-n1.htm
「抑えられなかった」 強姦未遂容疑でテコンドー選手再逮捕
2009.8.17 17:56

 埼玉県警捜査1課と狭山署の合同捜査班は17日、強姦未遂と住居侵入の疑いで、入間市鍵山の無職、松田隆史被告(24)=強姦などの罪で起訴=を再逮捕した。
 合同捜査班の調べでは、松田容疑者は平成20年4月、入間市内の20代の女性宅に侵入し、乱暴しようとしたなどの疑いが持たれている。
 合同捜査班によると、松田容疑者は12年4月~21年5月の間に女性計6人に乱暴したなどとして逮捕、起訴されていた。
松田容疑者は徒歩で帰宅途中の女性を茶畑に連れ込むか女性宅に侵入し、「騒いだら首を絞めるぞ。殺すぞ」などと脅して犯行を重ねたという。
 合同捜査班によると、松田容疑者はテコンドーの選手で、国際大会出場経験もあった。
松田容疑者は「一度快楽を味わってしまうと、抑えられなかった」などと供述しているという。


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では、産経新聞の「日本の議論」をどうぞ。

産経新聞より
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/100207/crm1002071803011-n1.htm
【日本の議論】性犯罪の再犯防止はどこまで可能か
2010.2.7 18:00

 人間としての尊厳を著しく踏みにじり、心に深い傷を負わせる性犯罪(強姦と強制わいせつ)の被害が後を絶たない。刑務所を出所後、2度3度と性犯罪を繰り返すケースもあり、国民の抱く不安は大きい。性犯罪者の矯正に向けた現状を俯瞰(ふかん)しつつ、再犯防止に向けた方策について考えてみたい。

心の“ゆがみ”を修正
 犯罪白書(平成19年版)に、こんなデータがある。
 「1犯目が性犯罪の者の再犯」で、その再犯に性犯罪を含む者の割合は5・1%-。
 他の罪種でみると、1犯目が窃盗の者の再犯に占める窃盗の割合は28・9%、1犯目が覚せい剤取締法違反の者の再犯に占める覚せい剤取締法違反の割合は29・1%など、再犯に占める同罪種の割合が3割近くなっているのに比べると、性犯罪の再犯率は低い。
 また、3度以上性犯罪を繰り返した者は0・98%に過ぎないが、それでも白書は「一部ではあるが、性犯罪を多数回繰り返す者が存在する」と伝える。
 16年に発生した奈良・女児誘拐殺人事件の加害者にも性犯罪の過去があったため、法務省ではこの事件を契機に性犯罪者処遇プログラムを作成した。その内容は、海外で成果を挙げている認知行動理論を踏まえ、性犯罪につながりやすい認知(考え方)のゆがみを認識させて修正する-というものだ。

18年秋から、刑務所や保護観察所でこのプログラムに基づく指導を実施。刑務所では、問題性の程度からプログラムの対象者を3レベルに分け、3~8カ月、8人前後の受刑者による討論形式の「グループワーク」を行っている。
 川越少年刑務所では、教育、調査の各専門官と民間の臨床心理士が組んで1グループを担当。黒川潤調査専門官は「認知のゆがみは長い間に培った価値観、生き方の問題で、講義で教えても右から左。5W1Hのようにできるだけ考えてもらうような問いかけをします」と話す。
 例えば-。
 「事件の時はどんな気分でしたか?」
 「上司にしかられて落ち込んでいました。イライラや投げやりな気持ちが募っていました」
 「どんなことが頭に浮かんでいましたか?」
 「もうどうでもいい、と…目の前にいた派手な服装の女性に狙いを定めました…。派手な服装の女性は男を性的に誘っているんだから、という考えもありました」
 そのやりとりに別の受講者からも声があがる。
 「そういえば自分も、どうでもいいとか、派手な服装の女性は男を誘っていると…。そう考えると、事件を起こしやすいですよね」
 中村修教育専門官は「気づくだけでも大きな意味がある。手応えは十分感じている」と強調する。ただ、「ゆがみは多層的でタマネギの皮のように剥けたと思っても、まだ皮があったり、一度剥けても環境によって戻ったりする。それでも剥けたことは無駄ではなく、われわれは剥き続けるしかない」。
 仮釈放で出所後は保護観察所が引き継ぎ、「コア・プログラム」を3カ月実施する。認知のゆがみをさらに探り、自己管理と対人関係スキル、被害者への共感などを学ぶ。同時に保護司らによる指導強化、家族向けのプログラムも行う。
 東京保護観察所では、男女の保護観察官がペアとなって3~5人のグループを担当。「どうしても女性に目が向いてしまう、などの悩みを漏らす人も多い。そういう思いをコントロールするために日常生活、人間関係で対処できることを見つけます。受講者のモチベーションは予想以上に高い」と林寛之主任保護観察官。

問題が残る仮釈放制度
 20年度の法務省の資料によると、刑務所でプログラムを受講して出所した393人のうち、性犯罪で再犯した者は8人、保護観察所の受講者1180人中、その後、性犯罪で起訴されたのは16人だった。ただ、保護観察所では、あくまで仮釈放と保護観察付き執行猶予者だけが対象で、仮釈放制度にも問題は残る。
 慶応大法学部の太田達也教授(刑事政策)はその問題点について、「仮釈放では、残った刑期を保護観察により社会の中で執行するが、刑期の長い人や更生の難しい人ほど仮釈放が遅くなり、社会の中で監督や指導を受ける期間が短くなる。ましてや問題性が高いため仮釈放がなく、満期まで刑務所にいる人は出所後、保護観察や指導も受けない」と指摘する。
 犯罪白書(18年版)の調査によると、性犯罪者が出所後6年間に再犯し、刑務所に入る割合は満期釈放で63・3%、仮釈放で30・8%(性犯罪の再犯はそれぞれ19・1%、8・3%)。太田教授は満期釈放者の再犯率の高さに加え、「再犯のおそれがない」と仮釈放された人の3割が再犯という状況を憂慮する。
 さらに、仮釈放者は翌年から、満期釈放者はその年から、いずれも5年目までの再犯リスクが高いことにも注目。仮釈放、満期釈放を問わず、社会のなかで指導監督を受け、自立・自律する保護観察に相応の期間と内容が必要と指摘する。そのためにも、裁判所の判決に「懲役8年+保護観察3年」といったメニューを加えることを提言する。

性犯罪者対策多い海外
 海外では処遇プログラムのほか、犯罪者情報の一般公開制度、GPS(衛星利用測位システム)装着、薬物療法による化学的去勢など性犯罪者対策が多い。
 性暴力やDVの相談、防止教育を行っている辻雄作さんは「(出所後、再犯の芽となる)小さいことも見逃さず、警察、裁判所も含めたチェック、相談態勢を整えながら、被害者側の安全という点からGPSの導入も考えられる」とした上で、「被害者らが安心して暮らせるため、民間、公的機関も含めてコミュニティーが性犯罪にどう取り組むかが大切」と話す。
 また、「性犯罪、特に社会への危険性が高い暴力的な性犯罪と子供に対するものが問題で、その矯正は難しい」と強調するのは、常磐大の諸澤英道理事長(犯罪学、被害者学)だ。それほど複雑・特別な事情を抱えているからで、処遇プログラムにも「認知行動療法には限界があり、改善更生が不可能な暴力的性犯罪者がいるので、情報公開は不可欠です」と見る。
 一方、日本弁護士連合会で刑事拘禁制度改革に携わる田鎖麻衣子弁護士によれば、最近若手を中心に弁護士が性犯罪者の改善更生に向け、判決確定前の段階から熱心に取り組んでいる。「立ち直ってほしいという思いからですが、どこにつなげていくかが問題。出所後、受け皿になる専門的な機関をつくるには、人もお金もかかるという社会の理解が必要でしょう」
 前出の太田教授は言う。 「犯罪者の矯正が可能かどうかという抽象的な議論ではなく、学者も含め、効果的な処遇を追い求める努力を続けるしかない」


【性犯罪】“再犯率は低い”という犯罪白書の統計の意味【2】