超M奴隷 姫井ゆみおくん ブタ奴隷はぶってぶってとよくせがむ
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03 幼なじみ 片山トラコちゃん 登場。

後の世で三百年は語り継がれそうな悪夢と怨念のブレックファーストから十数分後。口の中に残る目玉の八頭身のお父さんの臭いとぬるぬるを取り除くべく、ぼくが洗面所で念入りに歯磨きをしておりますと。

 <ぴんぽーん?>

 突然、我が家のドアチャイムが鳴りました。

「あっ! お迎えが来た!」

 時計を見上げれば既に時刻は八時過ぎ。学校に出かける時間であります。ぼくはコップの水で慌てて口をすすぐと、学校へ向かうべく、カバンを手に玄関へ。すると玄関ではイタコちゃんと一人の女の子が険しい顔つきでにらみ合っているではありませんか。

 長めの黒髪をサイドポニーにした制服姿の女の子は何を隠そう、お隣に住む片山トラコちゃんです。彼女は、幼少の頃から、ぼくと仲良く遊んでくれている、いわゆる幼なじみ。トラコちゃんはこうしてふがいないぼくを毎朝、登校前に迎えに来てくれるという人類史上、地球生誕・ビッグバン以来、非常に希有な存在なのであります。トラコちゃんは腕組みをしたまま、イタコちゃんを厳しい眼差しで見つめると口を開きます。

「ちょっと、イタコ。あなた、今朝もまたユミオに、インビでヒワイでワイセツなイタズラをしていたんでしょ?」

「あら? わたしはユミオくんの許嫁よ。愛し合う許嫁同士が早朝から何をしようと勝手じゃない?」

 そう言うとイタコちゃんは両手を頬に当て、顔を赤らめます。

「そんなこと関係ないわよ! 毎朝、毎朝、まだ夜も明け切らぬうちから、ユミオの気色悪い悲鳴がご近所中に響き渡るのよ! 第一、ここは平和で安全な日本の閑静な住宅街なの! 人外魔境でもないのに、何で熱帯雨林に住むケモノみたいな叫び声で起こされなきゃならないの? ここはアマゾン? それともスマトラ? はたまたパプアニューギニアなの? ご近所迷惑だから、平日の朝っぱらから背徳的な行為をしないで!」

「あら、そんなこと言っても、ユミオくんだって、ああ見えて歓んでいるのよ。少しずつだけど既に新たな才能だって目覚めているんだから。わたしに言わせればユミオくんは百年に一人の逸材なのよ。今朝だってキンカンをビンカンな部分に塗ってみたら、ものすごい声を出してエクスタ……」

「シャラップ! シャラップ! イタコちゃん、シャラップ! 問題発言はそこまで!」

 そんなワイセツな秘め事を幼なじみのトラコちゃんに公表するわけには参りません。ぼくは慌ててイタコちゃんの口をふさいで言論統制。口に手を当てられたイタコちゃんは目を白黒。

「むぐ、むぐ、むぐ……」

「さあ、トラコちゃん! 学校へ早く行こう! 遅刻しちゃうよ!」

 ぼくはそう言うとトラコちゃんの手を無理矢理引っ張り、玄関の外へ駆け出します。

「あっ! ユミオくん! 待って!」

 背後から聞こえてくるイタコちゃんの声を無視して、ぼくは通学路を息を切らせながら走り続けます。

「ユミオ、あんた、まさか既に変な才能に目覚めているんじゃないでしょうね……」

 長い黒髪を揺らして走りながら、トラコちゃんは疑わしげな眼差しで、ぼくを見つめてきます。ぼくは通学路の途中で立ち止まると両手を激しく振って否定します。

「違う! 違うんだよ! ぼくは至ってノーマルですから! そんな変態を見るような目で、ぼくを見ないで! お願いだから!」

「最近、全裸にコートの不審な男がこの近辺をうろついているらしいけど、まさかユミオじゃないでしょうね……」

「違う! 違う! 違います! ぼくはあくまでインドア派だから! そんなアウトドアで変なプレイはいたしません!」

「はあ……ユミオの話を聞いていたら、何か、頭が痛くなってきた……」

 トラコちゃんは眉間に深いしわを寄せると大きなため息を吐きました。その時。

 <♪きーんこーんかーんこーん♪>

 学校の方向から授業開始を知らせる予鈴が聞こえてきました。ぼくはとっさに自分の腕時計を見ます。時刻は既に八時半。トラコちゃんが悲鳴を上げます。

「大変! 遅刻だわ!」

「急ごう!」

 ぼくとトラコちゃんは大あわてで学校に向けて駆けだしたのでした。

02 目玉のお父さん。

……そもそも、ぼくがイタコちゃんと出会ったのは中学二年生のとある日のことでした。両親の古い友人の娘、イタコちゃん。十五年前、生まれたばかりのぼくと彼女は、親たちの適当、かつ、どっちらけな考えで、許嫁の約束を交わさせられたのです。それが今日の数々の悲劇を生む結果になろうとは誰が想像できたでしょう。いや、できなかったでしょう(反語)。

 二人が生まれてまもなく、両親の友人は仕事の関係で地方へ引っ越し、ぼくとイタコちゃんは離ればなれに。ぼくはイタコちゃんの存在を知ることもなく成長。そして、月日は流れ、十五年後。イタコちゃんのご両親はお仕事の関係から海外へ転勤。その間、ぼくのお家へイタコちゃんは居候することになったのです。

 しかし、イタコちゃんのサディスティックでスプラッターな性格と行動を良く知る両親は、瞬く間に蒸発。何も知らぬ、ぼくだけが家に取り残され、猟奇的かつ、電波的な彼女との阿鼻叫喚な許嫁生活が始まったのです。

「痛たたた……」

 毎朝恒例の快楽調教の時間が終わった後、ぼくは顔をしかめながら、お茶の間でムチで叩かれた傷にお薬を塗っていました。その時。イタコちゃんが大きなお皿を手にお茶の間に入ってくるではありませんか。

「さあユミオくん、朝食の時間よ!」

 イタコちゃんはそう言うと、ちゃぶ台の上に、ででんっとお皿を置きます。ぼくがお皿の上に目を落とした瞬間。ぼくはセンリツしました。お皿の上にあった物体はサッカーボールほどの白くて丸い物体。その中心部にはきれいな瞳があります。そう。それはどう見ても、何かの動物の目玉です。そして、こんがりと焼かれた目玉の下には、すらりと伸びた八頭身の胴体と手足が付いているではありませんか。そうです。これは、かの有名な目玉の八頭身のお父さんではありませんか。ぼくは毎週テレビでお父さんの活躍を見ていましたから、間違いありません。最近、見かけないと思ったら、お父さんはこんな所にいたのです。

 <ゴゴゴゴゴゴ……。>

 ぼくとイタコちゃんの間に沈黙と戦慄の時間が流れます。ぼくは大きく息を吸い込むと、思い切ってイタコちゃんに問いかけました。

「ね、ねえ、イタコちゃん?」

「うん? なあに?」

「こ、この料理は、な、何?」

「目玉焼き!」

 イタコちゃんは迷うことなく、ぼくの問いにゼロコンマ一秒で即答しました。

「目玉焼きって……その……普通、ニワトリの卵をフライパンで……」

「違うわよ?。それは偽物。これは本場の目玉焼きよ!」

「ほ、本場の?」

「そう。本物の目玉の八頭身のお父さんは手に入りにくいから、みんな、ニワトリの卵で我慢しているの。わたしの地元の恐山ではみんな、これを食べているんだから! 一般的な猟では、まず妖怪ポストに偽の助けの手紙を投函して、罠を仕掛けるの。そして、まんまと呼び出されたお父さんを凶暴な猟犬で追い立てて、罠にかかったところをヤリやらモリでざっくざっくと……」

「ストップ! ストップ! 何やら危険な香りがするから、そこでストップ!」

 ぼくは慌ててイタコちゃんの口を塞ぎます。

「むぐむぐむぐ……」

 イタコちゃんは目を白黒させながら何やら言っています。けれど、確実にスプラッターでサイコな内容の話なんて聞きたくありません。ぼくが手を放して、数秒後。イタコちゃんは不満そうに唇を尖らせていました。

「何よ?。これからが面白いところじゃないの?。抵抗するお父さんの様子ったら、傑作なんだから!」

「い、い、い、いや、いいよ。それは今度の機会で……」

「む?。……まあ、いいや。それより、お腹空いたでしょ? 目玉焼きを食べましょうよ。目玉の八頭身のお父さんには、たくさんのDHAが含まれていて、食べると頭が良くなるのよ! この食材は、表市場に出回ることは滅多にないんだけれど、今回、闇ルートを使って特別にご用意したのよ!」

「や、闇ルート……?」

「わたしの崇拝するニビル星の暗黒邪神様にお願いしたの! 生け贄さえ捧げれば、食材だって、家電製品だって、世界の半分だって、何でも与えてくださる有り難い神様なんだから!」

「い、生け贄……?」

 ぼくは嫌な予感を覚え、隣の仏間を横目でチラリ。その瞬間、ぼくはセンリツしました。仏間の真ん中には石造りの祭壇が設けられ、中央には邪神像、その周囲にはヒツジやらヤギといった家畜が死屍累々と……。次の瞬間。<ぴしゃり>とイタコちゃんは勢いよくふすまを閉めました。

「い、イタコちゃん、今のは……一体……(ガタガタ震えながら)」

「ユミオくんは何も見ていないわよね?(満面の笑みで)」

「……い、いや……その……何か……血まみれの……家畜が……」

「ユミオくんは何も見ていないわよね?(真っ赤に染まった包丁をちらつかせながら)」

「……はい」

「よろしい。さあ、ユミオくん、目玉焼きをお腹いっぱい食べてね?

 そう言うとイタコちゃんは、動物園の臭いがする目玉の八頭身のお父さんを箸でぐいぐいとぼくの口に押し付けてきます。

「い、いや……。朝から加齢臭のする食べ物はちょっと……」

 ぼくがそう言った瞬間。

「何ですって……」

 突如、イタコちゃんの表情が豹変。悪鬼羅刹も裸足で逃げ出すような鬼気迫る表情に、ぼくは思わず失禁しそうになります。

「わたしがわざわざ取り寄せた貴重な食材を食べれないですって……?」

「あ、嗚呼……。そ、そんなことは決して……」

 ぼくが震える声で答えた、その時。

「クマ五郎! ちょっと来なさい!」

 突如、背後から忍び寄った毛むくじゃらのケモノがぼくを無理やり畳の上に押し倒しました。その姿は野生の凶暴なツキノワグマそのもの。そうです。このケダモノは何を隠そう、イタコちゃんのペット、ツキノワグマのクマ五郎。イタコちゃん自身は、クマ五郎を近所の空き地で拾った血統書付きのヨークシャーテリアだと主張して譲らないのですが、その話はまた後日ということで。クマ五郎に押し倒されたぼくは、四肢を抑えられ、ガンジーも真っ青な無抵抗状態に。そしてイタコちゃんは、ぼくのお口に無理やり、野良犬のような臭いを放つお料理を詰め込み始めるではありませんか!

「……ちょ、ちょ、ちょっとイタコちゃん……止め、止め、止めて……げぼ、げぼ、げぼ、げぼげぼげぼげぼげぼげぼ……」

【※作者注※ 以下は人妻のイケない告白風にお読み下さい】

 ええ。本当は嫌だったんです。初めてのことだったし、正直、心の準備もできていなかったから。彼女は『痛くしないわよ』とか『苦くないから大丈夫よ』って言ってくれたんですけど、やっぱり、不安で。だけど彼女は、嫌がるぼくを押し倒すと無理矢理お口の中に……。

 抵抗はしたんです。だけど、彼女のあまりに激しい動きに付いていけなくて。力一杯、暴れたんですけど、毛むくじゃらのケモノがのし掛かってきて……。それからのことは、あまり良く覚えていません。ただ、お口の中に白くて苦い物をいっぱいにされたのを覚えています。全ての行為が終わった後、ぼくは悲しくて泣いてしまいました……。シャワーを浴びながら、嗚呼、ぼく、汚れちゃったなあって……。

 彼女に対する恨み? それはありますよ。ありますけど、どうするっていうんですか? 父も母もぼくを見捨てて、東北地方の寂れた漁村へ旅に出ました。残されたぼくは彼女と一緒に暮らすしかないんです。あの忌まわしい毛むくじゃらのケダモノも一緒に。嗚呼、ぼくは彼女のしもべとして生きていくしかないんです。

【※暗転※ ……引き続き『超M奴隷姫井ユミオくん』をお楽しみ下さい】

01 我が輩はブタである。

 ……我が輩はブタである。名前はまだない。

 我が輩は自分がどこで生まれたか覚えていない。ただ、薄暗い密室で三角木馬にまたがりブウブウと鳴いていたことだけは覚えておる。荒縄で手足を縛られた我が輩は一人、暗い部屋で横になっていた。

 ハテサテ、これは一体どうしたことであろう。我が輩の身体の上には、特売日のマグロやらハマチのお刺身がきれいに並べられ、その脇にはご丁寧にワサビまでもが盛られているではないか。

 ……我が輩は一体、何者で、ここで何をしていたのであろう。頭を一ひねりして考えても何も思い出せず、我が輩はただ、ポカアンとしておった。その時。きしむ音とともに、地下室の扉がゆっくりと開いたではないか。我が輩が久しぶりに見る外の光に目を細めておると、一人の少女が地下室に入ってきおった。

「……どうしたの? ユミオくん? ぼけっとしちゃって」

 白装束に赤い袴の少女は、我が輩に近寄ると怪訝そうな声を上げおる。我が輩は恐る恐る口を開いた。

「……お主は一体、何者じゃ?」

「ユミオくん、どうしたの? わたしよ、わたし。イタコよ」

「イタコ? ハテサテ、我が輩は、そんな名前はトンと聞いたことがないが……」

「ユミオくん、ひょっとして、わたしをからかっているのかな?」

「からかう? 何を言っておるんじゃ? それよりも我が輩をここから解放してくれぬかのう? さっきからワサビ醤油が縄の跡に染みて、痛くて痛くてたまらないのじゃ……」

「ユミオくん、ブタ奴隷の分際で、ご主人様であるこのわたしを怒らせるつもりかな?」

 イタコと名乗る少女は、可憐な笑みを浮かべると、皮のムチを手にしおった。

「はて……? お主は一体、何をするつもりじゃ?」

 次の瞬間。少女は、突如、般若のような恐ろしい形相になると、我が輩に向かってムチを振り上げるではないか!

「……くぉのブタ、ブタ、ブタ、ブタ、ブタ、ブタ、ブタ、ブタ、ブタ、ブタ、ブタ、ブタ、ブタ、ブタ、ブタ、ブタ、ブタ、ブタ、ブタ、ブタ、ブタ、ブタ、ブタ、ブタ、ブタ、ブタ、ブタ……!!」

 我が輩を襲うムチの打撃の雨あられ。我が輩は思わず叫んでおった。

「痛い! 痛い! 痛い! 痛い! 痛い! 止めて! 止めて! 止めて! 止めて! 止めて! あ、嗚呼っ……? やっぱり止めないで! ぶって! ぶって! ぶって! ぶって! 女王様! もっとぶって!」

 我が輩の焼け付くような苦痛が、やがて快楽へと変ろうとした、その瞬間。我が輩の脳裏にこれまでの記憶が走馬燈のように……!

「あ、嗚呼……? このブタブタ・ラッシュの感覚は……!」

 嗚呼! 今こそ思い出しました! 彼女こそは、ぼくの許嫁、イタコちゃん。そして、ぼくの名前は、姫井ユミオ。今年で十五歳になる平凡な中学生。今まで、ぼくは自宅の地下室で、イタコちゃんからせっかんを受け続けていたのです。数々の特殊な器具を駆使した過激なプレイにぼくは失神。ぼくは一時的に記憶を失っていたのでしょう。そうです! 何を隠そう、ぼくはイタコちゃんの記念すべきブタ奴隷第一号だったのです!