- 深海のYrr 〈上〉 (ハヤカワ文庫 NV シ 25-1)/フランク・シェッツィング
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最新作は、
- LIMIT〈1〉 (ハヤカワ文庫NV)/フランク シェッツィング
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深海のYrrは、深海にすむ知的生命体との出会い・攻防を描いたものでしたが、今回の作品の舞台は
月。
大金持ち達、大きな影響力を及ぼすセレブたちが、月へ旅行する。その先に待ち受けるものは・・・
あらすじにも何にもなっていない文章ですが、何しろ全4巻もので、3巻4巻は今月下旬の発売予定。
ようやく1巻目を読み終えたところで、正直あらすじにするとこれだけになってしまいます。
だからと言って、無駄に長いだけ、という気はなく、彼の小説、深海のYrrを読んだときにも特徴だなと
思ったのですが、かなりたくさんの登場人物が現れてくるので、1巻はその紹介に当てた、というところ
です。
本編とは関係ないですが、しおり代わりに、本のサイズより少し小さめの登場人物一覧がついています。
外人さんの名前で、かつ忘れやすい最近の私の頭では、非常に助かります。
ところで、本作品でも宇宙へ行く手段として「宇宙エレベータ」が登場します。
古くはアーサー.C.クラークの「楽園の泉」あたりなのですが、最近では実現性が高まったこともあり、
現実味を帯びてきましたね。
ロケットなどと比べるとどうしても地味な設備ですので、リアリティで理論武装しないと、SFではしんどい
ものかと思いますが、最近の宇宙エレベータはロケットに負けず劣らず興奮させるものがありますね。
あと、宇宙の話と並行で語られるのが中国のインターネット・ある女性の失踪の話。
この2つがどこでリンクするのか、楽しみです。
なんとか、人物紹介の1巻をクリアできたので、2巻に突入したいと思います。