さて、去年から調べものを再開しております。

その一環として、伝統野菜のワークショップ
に出たり、種まきや収穫を楽しんでいます。

モンサントやデュポンなどのバイオメジャー
云々から始まったことですが、追いかけて
いるうちに伝統野菜を食べる機会が増えて
「なんて美味しい!」と。

もはや純然たる人生の楽しみになりつつあります。

東京に来てから「野菜がまずいなあ」と感じて
いましたが、品種が掛け合わせの一代種、
つまり、F1という運搬しやすく、規格を
揃えるために味わいを犠牲にしたものなんだ
そうで、まずいのは当たり前だったんですね。

広がってしまった経済規模に対応するため
とか、農家の効率とか、事情は様々ではあるけれど、

日本の伝統野菜が消えていく原因にもなっています。

食べて思ったのは、F1野菜じゃない野菜
を食べると翌日の体調がいいこと。

プラシーボ効果みたいな偽薬の心理かとも思った
んですが、お通じが大変よい。

有機野菜は高いからという、そこのあなた。
実は、農家さんと知り合えるアースデーや
日曜市なんかに行くと、格安で伝統野菜で
有機ものが取り寄せられます。

ネットでもすぐに探せますよ。

日本は遺伝子の方舟と言っていいほどに
多様な地質と島々に恵まれている国。

たくさんの伝統品種、北半球のほとんどに
対応する作物がある国。
日々のなかで、美味しく、楽しく、しなやかに
この国の食文化を守る。

そんな小さなことから、守れる未来と
世界があるんだなと。

とか、大きなことをいいつつ。
ま、純粋に野菜が安いわうまいわ、たまに
参加できる農作業は楽しいっていうことなんですが。