今年のウィンブルドンの男子シングルスは
ラファエル・ナダルが初の4大大会決勝に進んだ
ベルディッチをストレートで下して2度目の優勝を
果たした。

NHKのライブ放送を観ていたのだけど、実に素晴らしい
プレーだった。終わってみればストレート勝ちなのだけど、
長身でサービスが最速で220km/hを超すベルディッチ
に苦しめられつつ、数少ないチャンスをきっちりとものに
して、勝利を手にした。

強靭な肉体とプレー範囲の広さ、そして何より、ピンチ
にも動じない精神力、決定力を感じ、成長を思わせられた
好試合だった。(放送中は、つぶやきまくりました。)
 
日記-Rafael Nadal
 
写真はナダルのオフィシャルサイト↓より。
http://www.rafaelnadal.com/
 
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これでナダルの4大大会優勝回数は8回となり、
歴代7位となった。(1位は16回のロジャー・フェデラー)
7位はアンドレ・アガシやイワン・レンドル、ジミー・コナー
ズなど、歴史に名を残す選手と並ぶ記録だ。
 
24歳のナダルにとっては、まだまだ先を目指していける
位置にあるとも言える。
 
また、今回は全仏・全英の連覇を果たした。
クレーコートの全仏オープンと芝のウィンブルドンは
全くサーフェスが異なるが、1か月も間を置かずして
行われる。
 
これまで両大会を同一年に制した選手はとても
少なく、特に男子シングルスでは、サンプラスですら
達成していない。(サンプラスは4大大会通算15勝で、
今年フェデラーに逆転されるまで、史上最強だった。)
 
全仏・全英連覇は、ここ最近では、
2009年にフェデラーが達成したほか、
2008年にもナダルが達成している。
ただ、それ以前にさかのぼると、1980年のビョルン・ボルグ
さん以来、達成した選手がいない。
(ボルグさんは今日のウィンブルドン男子シングルス決勝
 の観客席に現れた。)
 
荒々しいプレーで怪我の多いラファ(ナダルの愛称)だけれ
ども、産経新聞の記事によると、
「3人のトレーナーが精密なF1マシンを扱うようにナダルの
 肉体を調整している」のだという。
 
今年は全豪オープンで棄権しているため、年間グランドスラム
の達成はできないが、全米を制すればキャリア・グランドスラム
を達成することができる。
 
大会は例年通りいけば、9月に実施される。
達成をぜひ期待しています。
 
また、怪我に細心の注意を払い、長いキャリアを歩んでくれる
こと、そして王者フェデラーとの激戦をまだまだ見せ続けてくれる
こともあわせて期待し、願いたいと思います。