「良い談合ある」「だめです」 亀井氏と公取委が火花

http://www.asahi.com/politics/update/1022/TKY200910220241.html




あほか。


こんな議論しなくてもいいとすら思った。

公取委の委員長も議論打ち切ればいいのに。


昔、金丸信が同じようなことを言っていたが、もう時代が違う。

実体が解明できない金融商品の暴落が原因で世界第4位の

投資銀行が破綻する時代なのだ。


実体経済にそんな前近代的なことを持ち込んで、「みんな仲良く」

なんて、うまくいくわけがない。



そもそも、どういう談合を「良い談合」って定義するつもりなんだろう?

談合に加われなかった業者は、見捨てていいのか?

逆に加わった業者は待ってれば高い値段で仕事が回ってくるのか?

そのつけは税金で賄うのか?


それに、そもそも価格を最初から決めるなら、官製談合にして、

価格決定を後日公示するだけでよく、一般競争入札

である必要性すらないし、最初から随意契約で透明性を

高める努力をしたほうがよっぽどいいと思う。


こんなことして、それぞれの受注案件について、業者の納入義務等

をどう担保するつもりなのか?


一つ一つの業者の財務体質の悪化などもすべてウォッチする

のだろうか? どうやって、誰が?



よく、アメリカ人が「カナダ人として生まれたかった。」

っていうジョークを言う。

(共和党のあほな利益誘導型政治家が簡単に当選してしまって、

 同じように傍若無人にふるまうので。)


私もこういうこと言うやついると、同じこと言いたくなる。





こういうあほは相手しなくていい。

火花は散らす相手を選ぶべき。


私なら、「そういうことでしたら、総理からの指示を仰ぎますので、

総理とご相談ください。では。」とでもいうと思う。


公正取引委員会は内閣府の外局で総理の所轄。

委員長は総理から指名されて、天皇陛下の認証を受ける認証官。


金融庁長官に何か言われて動く組織ではない。


ごたごた外野から言われて、はいわかりましたと言って、

存在自体を否定するようなことをするぐらいなら、

ないほうがましだと思う。


逆に思ったのだが、地域の金融機関が談合で

潰れそうなヨウカンの情報を共有して、

「あそこはつぶして、ここは残そう。」なんてやるのも

OKなんですかね。


公取がそれもOKって言ったら、

金融庁はどうするんですかね?


だいたい、金融庁は、金融機関の監督官庁であって、

中小企業の景気対策の所轄官庁じゃない。


もし、中小企業の景気対策を金融庁としてやるのなら、

「モラトリアム」でも「よい談合」でもなく、

保証協会などの公的金融の機能強化をすればいい。


貸し剥がされそうな会社には、保証協会が有利子無担保

で政府保証つけて、融資する。

それと売掛債権も買い取る。


今もやってるだろうが、融資枠が少ないのと

スキームそのものにのれない企業も多いだろうから、

枠を大幅に広げて、条件を大幅に緩和すればいい。



で、それらを証券化して金融機関に売ればいいんじゃないの?


ようはリスクマネーを嫌って信用収縮してるから、貸し渋り、

貸し剥がしは生じているので、金融機関の監督官庁は、

そのリスクを国が肩代わりさせるように仕向ければいい。


どうせ今年の補正予算は絶望的なほど国債発行するん

だし、そんなのも含めて、どっちみち後の世代が負担

するんだから一緒だよ。




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考えてみると、これまで私が目にしてきた本やネットの記事

の中でアナリスト(政府系は除く)が書いたレポートで

日本の景気の底打ちが、今年すでに訪れたなんてのは

見たことないなあ。


だから、もう一回ドーンと沈むから、それぐらいもう手を

いまのうちに打っとかないと、まずいような。。


スケジュール的に考えてみると、今審議している予算が

国会を通ると、もう次の予算は来年度予算だから、

実質的な執行は4月から。


ということは・・・


3月末にデフォルト起こして倒産する企業がバタバタ

出るような気もしてきた。


このままこんなあほなやつが金融庁長官やってると。




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90年代後半は私は20代前半だったのだけど、景気の

話になると雰囲気の違いを今回はすごく感じる。


90年代後半も今も景気は悪い。

大学生の就職難も、中小企業の倒産が相次ぐのも同じ。


でも、自分は変わった。

30代に入り、周りは結婚し、子供を作り、住宅を購入し、

という感じの世代に入ってきている。


90年代後半、長銀や山一が破綻したり、住専処理で税金が

使われても、なんか他人事だった。


でも、今回は、違ってる。

同世代は、もろに現実に向き合わされてる。


結婚しようにも、非正規労働者で収入が少なくてできない

なんてことになってきている。働いてる会社もいつつぶれるか

わからない。


子供も経済的に作りにくい。1人が限界とか、そんな感じ。

子供を産む産科がないなんて事態は想像もできなかった。

病院が潰れることもそう。


そもそも住んでいる自治体そのものですら破綻する可能性が

ある。


現在財政再建団体入りしそうな大都市、都道府県は

京都市、宮城県、岡山県などだが、

仮に京都市が2011年にそうなった場合、140万人以上の市民が

住民税・固定資産税の値上げ、バスや地下鉄の運賃・水道代の

値上げなどの影響を受け、また、公務員数の削減、公務員人件費

の削減などといった事態になる恐れがある。


何より、観光都市としての京都の魅力を維持することができなくなる

可能性もある。


医療や介護の質の低下も予想され、

住民が転居したり、税金の値上げで企業の事業所の移転・撤退等

も考えられる。



京都市に移り住みたいな。なんて考えているときに

こういう暗いテーマが出ると、うーんと唸ってしまう。






そう、あと、自殺者が下げ止まらないのもこれまでにない現象。

2000年代前半は景気は回復したのに、自殺者は減らなかった。


生物学で "Survival of the Fittest" ってフレーズがある。

そんな風に適応できずに死に飲み込まれていった人もいるのかな。


高校のころ読んだ本で、木村資生って人は、

"Survival of the luckiest" っていう概念を唱えてた。

同じ死ぬなら、適応してようがしていまいが、どちらでもいいと

感じて死を迎えたいなと思う。



※木村さんのフレーズは遺伝子理論に関わるもので、

  ダーウィンの進化論とは関係がありません。

 (木村さんの説は

  「生物の変化は分子レベルでは、適者生存の法則には

   基づかず、遺伝子の偶発的な変化によって、たまたま

   生じるという説。」だったと思う。)