鳩山内閣のこと考えていたら、

そもそも、どういう手続きで、総理とか内閣って入れ替わるんだっけ?


っていう疑問がわいてきた。


あと、読売新聞みたいに「江川の空白の一日」みたいなことって

できないんだろうかとか考えてみた。




明日の流れは、


1.麻生首相が閣議を開く。

   ↓

2.閣議で全員一致を持って、総辞職を閣議決定し、総辞職する。

  (日本国憲法第70条)

  ※この時点でも、まだ、閣僚の地位は消失しない。

     →職務執行内閣と呼び、継続して内閣の任にあたる。

   ↓

3.特別国会が召集される。

  (日本国憲法第7条、第54条)

   ↓

4.衆参両院の議長・副議長選出選挙が行われる。

  (日本国憲法第54条)

  (このときは、衆参とも議長がいないので、国会の事務総長が

   議長の職責を担う。)

   ↓

5.衆参両院で総理大臣指名選挙が行われる。

  (日本国憲法第54条)

  ※この時点では、首班指名されただけで、天皇陛下の親任を

   得ていない。よって、正確にはまだ首相ではない。

   ↓

6.首班指名された新しい首相が官邸で新しい内閣を組閣する。

   ↓

7.皇居で新しい首相が親任される。

  (日本国憲法第6条)

  ※この時点で、閣僚の地位が消失する。

   首相以外の閣僚が存在しない状況となる。

   ただし、6より7を先に行う場合は、首相は自身を持って、

   各閣僚等を兼務し、行政権の行使が寸断されないようにする。

   ↓

8.皇居で各閣僚等の認証官(各閣僚など)が任命される。

  (日本国憲法第7条)

   ↓

9.国会のひな壇で記念撮影

   ↓

10.各大臣の記者会見・プレスとの質疑応答など。




って感じの流れですかね?




で、





6.で組閣やってる頃に北朝鮮からドーンってミサイルが飛んできたら

どうするんですかね?


麻生さんはホテルのバーで飲んだくれてそうだし、

防衛大臣の浜田さんは千葉に帰ってそうだし。


首相はまだ、正式に親任されてないから、何もできないし。

国務大臣も同様。


また、組閣から認証までは、天皇陛下が絡むから宮内庁との調整も

いるのでとかく時間がかかる。




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あと、2.の総辞職に向けての閣議で、閣僚が賛成の署名をしなかった

場合はどうなるんでしょう。


これは過去に例があって、特に署名を求めずとも総辞職は成立した

ようです。


まあ、従わない閣僚は首相が罷免すればいいだけの話でしょうが。

(郵政解散時の閣議で小泉首相は閣僚の首を切ってまで、解散を

 断行している。)



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まあ、日本国憲法。


突貫工事で作っただけに、これまでいろいろ都合のいい解釈加えて

運用して、なんとかかんとか、60年以上、使われ続けてきた。


まあ、一つ一つの条文をよむごとに、

日本人のフレキシビリティーというか、叡智みたいなものを感じさせ

られますね。


ただ逆に、法律学がつまんないのは、憲法にせよ、その他の法律にせよ、

法律ができた後の、判例や解釈ばかりに時間を割くからなんだろうな。


立法学とかがもっと、重要視されたほうがいいんだろうなと思います。