今日は、東京ミッドタウンのBillboard Live Tokyo

にMarcus Millerのライブを観に行ってきました。

 

http://www.billboard-live.com/pg/shop/show/index.php?mode=detail1&event=7041&shop=1

 

今回はライブタイトルに、

~TUTU REVISITED~ the music of Miles Davis

Featuring Christian Scott

というタイトルがつけられていて、タイトルどおり、

マイルスナンバーを中心に取り上げる内容でした。

(みたいです。)

 

ただ、私は、アンコール前に取り上げられた"TUTU"

以外に、オリジナルを聴いたことがなく、どちらか

というと、

「メンバーが若返った新しいMarcus Millerのバンド」

のライブを観に行くという感じで観てきました。

(私は80'sのMiles Davisをほとんど聴いたことがない。)
 

 
今回のメンバーは、


 ・Marcus Miller(el-b, b-cl)

 ・Christian Scott(tp)

 ・Alex Han(as, ss)

 ・Federico Gonzalez Pena(key)

 ・Ronald Bruner(ds)

で、前回同じ場所で2007/12に観たとき のメンバーは

Marcus Miller以外全員入れ替わっていました。

 
2008年に入ってから録音されたBootlegも何枚か

持っていますが、メンバーチェンジで、新しい音楽性

を探ろうとしているのかなという気がしています。

 
 
 
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で、実際のライブですが、まあ、あんまり、今までと

変わらないような気がしました。

 
しかし、今回管楽器二人として参加していた

Christian Scott(tp)、Alex Han(as, ss) は、ともに

20代の若いメンバー。

 

さすがに”大先生”Marcus Miller”のバンドで

はしゃぎまわることはありませんが、パワフルで、

決して優等生的になることなく、素晴らしい演奏を

見せてくれました。

 
前回のライブでは、管楽器は

 ・Keith Anderson(ts)

 ・Patches Stewart(tp)

でしたから、比較するのも難しい、凄腕の2人でした

が、今日の二人も将来非常に有望なプレーヤー

だと思いました。

 
特にMarcusもMCで強調していたとおり、Alex Han

はまだ21歳。
(彼はTeenagerくらいにしかみえなかった。)

 
また今回ライブタイトルに取り上げられて、特別に

フィーチャーされたChristian Scottは、

Dizzy Gillespieのように先が上向いたトランペットで、

豪快なハイトーンを連発したかと思えば、ミュート・

トランペットで美しいフレーズを弾いたりと素晴らしい

演奏でした。

 
 
 
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Christian Scottのリーダー作品もすでに聴いて

いましたが、素晴らしい作品です。

(DVDつきで、JVC Jazz Festivalでの演奏の模様

 も見られます。)

 

Live at Newport/Christian Scott

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ライブで取り上げた曲で印象的だったのは、

Michael Jacksonのカバーの、

"Working Day And Night"でした。

管楽器の二人をいったんステージから

はずして、マーカスがベースで主旋律を弾き、

ドラムスとキーボードが伴奏につくという

スタイルで、演奏されました。


新しい解釈と、マーカスのベースの巧さに

改めて感服しました。

 

それ以外にも、Michael Jacksonのカバーと

して、"Human Nature"が取り上げられました。

こちらは、管楽器2人も参加しての演奏。
 

Michael Jacksonが亡くなってからいくつか

ライブを観てきましたが、改めてMichaelへの

リスペクトを持つミュージシャンの多さに驚か

されます。

 
Marcus MillerのようにMichael Jacksonとほぼ

同世代のミュージシャンですら、 強いRespect

を持ち、彼の曲を取り上げるのですから。
 

 
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ラストは、"TUTU"。

 
大盛り上がりで素晴らしいパフォーマンスでした。
 
 
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帰り際、レジカウンター近くにChristian Scottが

来ていたので、頼んで旧譜のジャケットにサイン

してもらいました。
 
東京で暮らすある人間の日記-Christian Scottのサイン
 
 
 
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今日は、久しぶりにMarcus Millerの旧譜も

聴きましたが、 1997年の"live & more"の

素晴らしさに改めて気づかされました。

 

僕は、"Tales"がMarcus Millerの最高傑作

だと思っていますが、"live & more" も当時

の一流プレーヤーが一堂に会したライブで

とても聴き応えがあります。

 
何しろ、

 ・Kenny Garrett(as)

 ・Hirum Bullock(g)

 ・Lalah Hathaway(vo)

 ・Poogie Bell(ds)

 ・Patches Stewart(tp)

らが参加しているのですから。

 
こういうメンバーで、ブルーノート

(当時は大阪にもあった。)に来ていたのだから

行っておくべきだったなあと改めて残念に思い

ました。
 
 
Tales/Marcus Miller

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Live & More/Marcus Miller

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