昨日、「iTunes Storeにつながらない 」という記事を

書いたところ、「iTunes」「つながらない」などのキーワードでの

検索が増えました。


残念ながら、私のサイトを訪れても、何の解決策も得られません。

今現在もまだつながらず、一日以上つながりません。


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Appleと楽曲を提供している音楽関係の企業にとってはものすごい

機会損失ですね。

仮に一日に100万曲がダウンロードされているとして、1曲150円と

すると、1億5千万円の機会損失です。実際にはもっとダウンロード

数は多いと思うので、損害は計り知れません。



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ここまで長時間の大規模なサービス障害として考えられるのは、


 ・ストレージ障害

   →バックアップからの復旧に時間がかかっている。

    もしくは、

   データが一部失われてしまったので対処策を検討中or実施中。


 ・ネットワーク障害

   →何らかのネットワーク機器

    (ルータ・スイッチ・負荷分散装置・ファイアウォール・IDS・

    SSLアクセラレータなど)

    に物理的・論理的障害が発生したことにより、想定の流路に

    よるネットワークの送受信が行えない状況になっていて、

    迂回流路も大量のパケットをさばけない状態になっている。

    (原因不明で対処中。もしくは対処策を実施中。)


 ・アプリケーション障害

   →新たにリリースしたサーバー側のアプリケーションが正しく

    動作しない。

    また、それによってデータの一部に不正なデータが

    混入してしまった。

    もしくはアプリケーションそのものを改修しようとして時間が

    かかっている。

    (原因不明で対処中。もしくは対処策を実施中。)


    ※既存のアプリの潜在バグの顕在化や、ミドルウェア障害

     なども含まれる。


 ・オペレーティングシステム障害

   →OSの障害。

    潜在バグ・パッチ適用による不具合など。

    ただ、これはパッチ適用のケースは想定しにくい。


    サーバはおそらくXServeで大規模なサーバー負荷分散

    が行われている構成だろうが、それらすべてに同時に

    パッチ適用するなど考えられないからである。


    OSの潜在バグのほうがまだ可能性として考えられるが、

    可能性としてはやはり、iTSの運用のために使われている

    何らかのミドルウェア障害のほうだろう。


 ・そのほか対外接続(課金/決済系システム)関連のトラブル

  も考えられる。


 ・あと、データセンターの大規模な電源障害も考えられますね。

  最悪、火災とか。



今現在の事象は、Store自体にアクセスできない状況だが、

アプリケーションの特性でいうと、バイナリデータの送出が

非常に多いシステムなので、トラブルはやはり「ネットワーク」

かなという気がする。

エッジ・ルーターなどにいったん障害が生じ、待機系も役に

立たなかった場合で、(電源の再起動などの)単純操作により

問題が解決しなかった場合、障害復旧のためにネットワーク

のリデザインを生じられることがある。



しかし、ネットワーク構成の複雑さなどから、実際に運用した

ことのない構成では、大量のデータ伝送に耐えられず、

すぐにダウンしてしまう可能性すらある。




アプリケーション障害も厄介かなと思う。


意外とキーになるアプリケーションの知識を持っている人が

少なくて、対処に人手を投じても解決には役に立たないという

ようなこともある。

データ障害についても波及する影響を見渡せる人材というのは

意外と少ないもの。


大規模システムでもそんな現場はすごく多いと思う。




いずれにせよ、早く復活させて欲しいです。

聴きたい曲があるので。






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iTunes Storeのトラブルには関係ありませんが、

今日聴いているアルバム。

A Day in the Life/Eric Benét
Amazon.co.jp


このアルバム、長い間聴いていませんでしたが、

TOTOのカバー"Georgy Porgy"はなかなかの

出来だと思います。


この曲の元バージョンを作ったTOTOのDavid Paichは、

後にQuincy Jonesがプロデュースする楽曲のセッションに

キーボード奏者としてたくさん参加して、いわば、

「お抱えミュージシャン」として活躍していました。


"We Are The World"にも参加しています。