昨日は、先週木曜日に観たBobby Hutchersonのライブを
もう一回観て来ました。
インビテーションカードを使ったのでミュージック・フィーは
無料でした。
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先日と同様、1曲目は、John ColtraneのナンバーEquinox。
ただ、先日と同様の選曲はそれほど多くはなく、今日は
Maiden Voyageや、
What Are You Doing The Rest Of Your Life?などが
取り上げられていました。
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Maiden VoyageはもともとHerbie Hancockがオリジナルで、
同名のアルバムで録音された後、Bobbyも"Happennings"
というアルバムで、メンバーのピアニストにHerbie Hancock
を迎えて、録音した曲。
Herbieの演奏の中では、1976年のV.S.O.P.というアルバムで
エレピで弾いたものが私は好きです。
●Herbie Hancockのオリジナルが収録されている
同名のアルバム。
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●Herbie Hancock自身のライブでの名演(1976年)。
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●Bobby Hutchersonによるカバー。
Herbie Hacockも参加しています。
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What Are You Doing The Rest Of Your Life?は
私は、もともとPat Martinoの曲だと思っていましたが、
調べてみると、Michael Legrandが書いた映画のための曲で
その後、Sarah Vaughanなど数多くのミュージシャンにカバー
されている曲だとわかりました。
Wikipediaより
http://en.wikipedia.org/wiki/What_Are_You_Doing_the_Rest_of_Your_Life%3F
それらの演奏を私は聴いたことがないのですが、個人的には
Pat MartinoがFootprintsというアルバムで演奏したバージョン
がとても気に入っています。
タイトル自体がとても意味の深いものでもあると思います。
●Pat Martinoによるカバー・バージョンが収録されています。
いつもの早弾きは鳴りを潜めて、アルバムを通して、
リリシズムあふれる演奏が聴かれる名盤です。
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●Bobby Hutchersonの2007年のアルバムにも収録されています。
For Sentimental Reasons/Bobby Hutcherson
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先日は一連の公演の初日でしたが、今回は最終日。
会場慣れみたいなものもあってか、BobbyもReneeも
ソロにより躍動感が感じられました。
全体を通して、飽きのない、とても満足のいく公演でした。
Bobbyはマレットをまるで指揮棒のようにふって、
Reneeや他のバンドメンバーに曲の出だしやソロの入りと出、
曲の終わりなどを細かく指示していました。
Reneeもキャリア20年ほどで、ソロで何枚もアルバムを
出している一流ミュージシャンですが、ボビーとの共演
では、個性を押し出さず、一メンバーに徹しているなと
いう感じがしました。
でも、インプロバイザーとして、彼女のパートに移ると
彼女の演奏は抜群に躍動感に満ちていて、わくわく
させられるものでした。
昔のHerbie Hancockの音源を聴くとこんな演奏をしていた
ような気がしました。
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Reneeの去年出たアルバムもなかなかいいアルバム
で気に入っています。
ジャケットもすばらしい美しさですね。
主役でないせいか格好が野暮ったかったのが残念でした
が、相変わらず、すばらしい美貌の持ち主とすばらしい
演奏家であることは確かです。
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昔は、こんな美しいジャケットのアルバムも出していました。