鳩山邦夫総務大臣。



まったくこの人は何を考えているんだろうか?



総務相、郵政社長人事に強気 首相は苦境、政権運営の火種に

http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090604AT3S0301U03062009.html



今年に入ってから、

 ・かんぽの宿問題

 ・東京中央郵便局の立て替え問題

でゴタゴタの元凶になっている。


挙句に「正義」なる言葉まで持ち出した。


”最後のバンカー”西川善文氏にたてつくこともどうかと思うが、それはさておき、

私は鳩山大臣(以下、はとぽっぽ。)が、こだわっているポイントがどういう意味

のことをやっているのか本人がわかっているのかが疑問だ。




まず、かんぽの宿問題だが、すでに”かんぽ”事業は日本郵政の金融子会社

のもとにある。もともと、郵政民営化の際に4分社化した意図は、まったく異なる

事業分野が他の事業にリスクを及ぼさないようにそれぞれの事業で独立して

運営することを目的としている。


例えば、日通との提携などによっても苦境が予想される郵便事業は、早晩

淘汰もしくは業界再編の波に飲まれていくだろうが、郵便事業が稼ぎ頭の

金融事業と分離されているから、金融事業がその影響を受けることはないと

いうことができる。


そして、かんぽを含めた金融事業は、本業以外の不採算事業を売却して

本業に専念する。というのが、今回日本郵政がとった施策であり、何の問題

もない。


ここではとぽっぽは、

 ・事業の一括売却そのものが不当。(高いものも安いものもいっしょに売る

  のが問題。)

 ・売却に際しての入札自体が出来レース化している。

  (オリックスが優位に入札できるように事前調整が行われたように思われる。)


ということを問題にしている。


また、はとぽっぽはいくつかの宿を視察し、以下に立派な施設であるかを

とうとうとマスコミの前で主張したが、いくらハコが立派でも客が来なければ

赤字の垂れ流しであり、人件費などの運営費(固定費)がかさんでしまう。


こんなことは、施設を見ただけではわからない。


また、抱き合わせで売るから不採算の施設もいっしょに買ってくれるのであって、

個別に売ったら、採算のよい施設しか売れない。


また、一括して売ることにより、売却先にとっても、再建のための施策の効率化

が図られる。


そして、一番の問題は、出来る限り早く売らなければ、赤字がどんどん膨らんで

いくということ。

(はとぽっぽが赤字を穴埋めしてくれるんですかね?)



オリックスしか買わなかったのは、単純にうまくやられたからでしょう。

日本郵政が力不足だっただけのこと。


そもそももともと国営だった組織に、金融事業を本業とするオリックス

と戦えるだけの力はないはずだし、力不足を感じて、フィナンシャル・

アドバイザリーをどこかの金融機関と結んでも、結局、調整に時間を

とられてタイムリミットまでに結論を出せなかったと思う。


が、それでよいのだ。

早く売って、身軽となり、残された経営資源を本業に向けたほうが。





あと、もうひとつ、東京中央郵便局の立て替え問題があるが、

ことすでに遅しというか、すでに工事が始まっているものに対して

もう少しとる手段があるのではないかと思う。


担当するゼネコンは一人の大臣に振り回されてさぞ迷惑だろうが、

結局そのコストは、日本郵政に降りかかることになる。



個人的には、出来上がったばかりで前途多難なこれからの企業が文化

活動に地道をあげることには感心しない。


同じ丸の内でも三菱地所がやるのならわかるけど。

(地所ならもっとクレバーでセンスのあるやり方でやるでしょうけど。)






ということで、麻生さん、すぱっと罷免してください。

「変なことばっかり言ってるやつは要りません。」とか何とか言って。


後任は要らないんじゃないですか。

もうすぐ選挙だし。

また、与謝野さん兼務でいいんじゃないかと。