彼らが言葉にしていることがよくわからない。
「彼ら」とは、新型インフルエンザの感染が確認され、停留措置として
成田空港近くに宿泊している生徒達の親のことである。
(引用記事参照)
私は停留措置を聞いて、こんなことは当然のことだと思った。
むしろ、感染していれば、自身が感染拡大の、温床とならないよう、
努めるべき立場であるはずで、感謝しないといけないのでは?
これくらいの措置に文句を言うくらいなら、半強制的に監禁状態にある
認知症患者のことを気にすべきで・・・
自分の子供がかわいい「彼ら」には、事態がよく理解できていないのでは?
彼らの言葉からは、「子に言ってきかせる」という行動に出ている
雰囲気が感じられない。
感染の危険性を分かっていながら、堂々と空港で乗換口へ向かった
生徒とそれを”おかしい”として即座にどういう行動をとるべきか
考えなかった教師の感覚も理解できない。
なぜ、3000万人以上が世界で亡くなった「スペイン風邪」も
インフルエンザの流行であったことを考えないのか?
成田空港の検疫官の”無力感”は計り知れないなと思った。
厚生労働省や自治体の対応はずさんというに尽きる。
感染者(と疑われる人たち)は、自治体による制止のきかぬまま、
市中を歩き回っていて、予防措置が十分に取れていない。
今回の流行で亡くなっているのは、今日現在で世界中で、60人強
だが、まだ南半球に本格的に波及していない。
南半球はこれから本格的に冬に突入するため、南半球で感染が
広がれば、死者数が爆発的に跳ね上がる可能性がある。
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【新型インフル】「退屈で仕方ない」ホテルに“缶詰”の高校生ら
http://sankei.jp.msn.com/life/body/090512/bdy0905121039003-n1.htm
(以下、同サイトより抜粋)
2009.5.12 10:38
新型インフルエンザの感染が確認された大阪府立高校の生徒らとともに、カナダに短期留学をしていた生徒らは、感染拡大を防ぐため、成田空港近くのホテルで10日間の停留措置が取られている。外出を禁じられ、ホテル内で生徒同士が接触することもできないという不自由を強いられるなか、生徒らは保護者たちとの連絡で「することがなくてヒマ」「お母さんのご飯が食べたい」などと訴えているという。
停留措置が取られているのは48人。このうち、32人が感染した4人とともに短期留学に行った寝屋川市内の3校の府立高校の教師や生徒となっている。
保護者らの話によると、生徒らは1日のほとんどを個室で1人きりで過ごしている。食事はほかの生徒と同じ場所に集められるが、それぞれが数メートル離れて着席させられ、私語は許されないなど、厳重な措置が取られているという。
個室ではテレビを見ることはできるものの、多くの生徒は「することがなくてヒマ」「退屈で仕方がない」などと話している。カナダから持ち帰った荷物はホテルに持ち込めなかったため、室内には手荷物程度しかなく「暇つぶしするものもない」という。
外部との連絡手段は電話かメール。自宅に電話をしてきたある女子生徒は母親に「まるで監獄に入っている気分」と訴えた。母親は「みんなと一緒ならば気分も紛れるだろうが、それもできないのなら、ふびんでならない」と話した。
別の女子生徒の母親は、娘の短期留学中、インターネットで連絡を取り合っていた。母親は「娘は『帰国の日は母の日に近いから、お土産にプレゼントを買っていくね』と言っていたのに、こんな騒ぎに巻き込まれてしまうなんて」と戸惑った様子。「携帯電話は持たせていないので、連絡もスムーズに取れない」と不安そうに話していた。
一方、ある男子生徒は毎日のように自宅に電話をかけている。「お母さんのご飯が食べたい」などと話しているといい、母親は「もともと外で出歩くのが好きな子なので缶詰めになっているのは、こたえていると思う。帰ってきたら、大好きなハンバーグと和食を食べさせてあげたい」と話していた。
生徒たちの数少ない楽しみは、同じホテルに停留している友人同士で内線電話を使って会話すること。
女子生徒の父親は「本人は『友達と話もできるのでさびしくない。大丈夫だよ』と言っている。最初は感染を心配したが、健康にも問題はないようなので取りあえずは安心している」と話していた。