韓国でヒット中の映画をもう一つご紹介。
『雪国列車（スノーピアサー）』の１日前に公開し、
只今、観客動員数、３００万人突破！（８月１０日現在）
雪国…の陰に隠れてしまう映画になるかと思いきや、
口コミで「面白い」と評判になり、ヒットしている映画です。
タイトル：『ザ･テロライブ』（原題直訳）
監督：キム･ビョンウ
出演：ハ･ジョンウ、イ･ギョンヨン、チョン・ヘジン
＜あらすじ＞
「これから、漢江の橋を爆破します」
不祥事で、ラジオのＤＪに左遷されてしまった国民アンカー“ユン･ヨンファ”。
ラジオ番組の生放送中に正体不明の視聴者から脅迫電話が掛かってくる。
「爆破するって、言ったじゃないですか…」
いたずら電話だと軽視して電話を切った瞬間、マポ大橋が爆破される。
ヨンファはその一部始終を目撃することになる。
目の前で起きた忌まわしい出来事が“テロ”であるというトクダネを手にいれたヨンファ。
「通報するな。これは一世一代のチャンスだ！」
ヨンファは報道局長と取引をし、看板ニュース番組への復帰を条件に
テロの実行犯との通話を独占生中継することになる。
「何を言ってるんですか？ マスコミを刺激しても良いことなんてないぞ！」
21億ウォンという巨額の保証金（出演料）と大統領の謝罪を要求する犯人。
そんな中、ヨンファは、自分の耳につけたイヤフォンに爆弾が取り付けられている事を知る。
犯人は、いったい誰なのか？
なぜ、アンカー“ユン･ヨンファ”に白羽の矢が立てられたのだろうか？
（ネイバーのあらすじをちょっと意訳しました）
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ハ･ジョンウは、ほとんど出ずっぱり。
ワンシチュエーションでありながら、ハラハラ、ドキドキです。
おそらく低予算だと思いますが、
ちゃんとエンタメに作られてて、面白かったです。
きっと監督さんのセンスがいいんだろうなぁ…と思いました。
ラジオ局＆テレビ局なので、漢江の爆破シーンなどは、
ほとんどモニターを通しているか、ガラス越しの映像という設定です。
だから、ＣＧでも違和感なく見られるんですよぉ。
うまいね。
韓国の観客はやっぱり、鬱憤が溜まってるんですかね？
この映画のテーマも、
やっぱり国家権力や権力を持つ上層への反発。
上司、そして政治家、警察が悪役です。
決して、ハッピーエンドではないのですが、
鑑賞後、痛快ではあります。
観客の普段の鬱憤を、主人公たちが晴らしてくれる（？）。
そんな感じかなぁ…？
韓国っぽいテーマなので、
韓国を知りたい方にはおススメです。
あと、私が好きだった部分は、犯人がヨンファを選んだ理由。
「そういうことって、あるよね」って、
妙に共感しちゃって、切なくて泣きそうになりました。
ハ･ジョンウがシナリオを読んで、新人監督さんの作品なのにもかかわらず、
出演したいと申し出たという、この映画。
ハ･ジョンウだったから、可能だった映画かもしれません。
ハ･ジョンウの底力を見ました。
やっぱり、いい俳優さんですね～。
監督さんは、この作品で商業映画デビューだそうです。
今後に期待ですぅぅ。
予告編↓
http://movie.naver.com/movie/bi/mi/mediaView.nhn?code=99794&mid=21018#tab
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ここからは、ネタばれです。
（しかも、オタク度満点です。ごめんなさい。笑；）
少し前に公開した『冥王星（原題直訳）』という、
韓国のお受験事情をテーマにした映画があるんですが、
「その映画の数年後っぽくない？」と言ってる知人がいて、
あ、確かにそうだなぁ～って。思いました。
２つの映画は全く関連性はないですけど、
（あえて言うなら…、上流階級への『怒り』かな？）
イ･ダウィッ（イ･ダビデ？）君という俳優さんがいましてね。
彼がね、いいんですよ。
演技はすごく上手いんだけど、ルックスが普通。
善も悪も演じられる。
子役からやってるから、おそらく芸暦はすごく長いんじゃないかなぁ？
イ･チャンドン監督の『ポエトリー』で、カンヌにも行っているんですよ。彼。
あと『高地戦』でも、印象的な役で出演してます。
あとね、これは本当にインディー映画なんですけど、
『ロマンスジョー』の彼の演技もすごく良いです。
ネタバレとか言いながら、
ダウィッ君の紹介になっちゃいましたが、
彼の演技も、注目してあげてください。
ではでは…、今日はこの辺で～。
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