口出しが多いお母さんへの回答♪ | アフリカと日本をつなぐ国際助産師 の奮闘記

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世界72ヵ国を巡った国際助産師どどちゃん♪
現在は4歳になる娘の母としても奮闘中です(*^-^*)

いのち輝かせ屋 国際助産師どど☆こと小川圭子です。

先日PHP研究所さんより出版させて頂いた


の本の内容が、PHPファミリーさんのHPに
掲載頂いていたのでご紹介させて頂きます
http://family.php.co.jp/2014/06/qa-3.php#more


【質問】
幼稚園に通う息子の行動の一つひとつが気になって、口出ししてしまいます。
起きてから寝るまで、「ごはんを食べなさい」「トイレは?」「歯磨きした?」など、何から何まで言わずにはいられないのです。
夫に「ちょっと過保護すぎるんじゃない」と言われましたが、とにかく気になって、どうしようもないのです。


【回答】
子どものことをとても愛しているのですね。
「立派に育てなきゃ」という思いで、一生懸命子育てに励んでいる様子が伝わってきました。
 
いつもしっかり見守っているお母さんの気持ちは、子どもにも伝わっていることでしょう。自分は大切にされている、愛されていると実感できる経験や満足感は、親子のきずなをより深め、いきいきと行動できる原動力となっていくことでしょう。
 
ついつい口出ししてしまうということですが、子どもを意思のある人間として認め、接することは可能でしょうか?
 
「ああしなさい。こうしなさい」といった口出しが過ぎると、子どもは「自分で行動しよう」という意欲や自由を次第に失ってしまったり、お母さんの機嫌を損なわないよう、本心ではやりたくないこともイヤイヤやるようになることでしょう。

お母さんからの評価をいつも必要以上に気にしたり、他人への依存心が強くなったり、自分に自信がもてなくなったりすることもあります。
自分では何もできない子どもになる可能性もあるかもしれません。
 
口出しをやめるためには、「何から何まで言わずにはいられない」、そんなお母さんの気持ちの奥にあるものを探ってみることも、ときには必要かもしれません。
 
探ってみると、「実は自分自身も口出しされてイヤだった経験」を思い出したり、「子どものしつけが悪いと、自分がダメなお母さんと責められそうで怖い」といった、つらくて悲しいことも出てくるかもしれません。
 
口出ししてしまうお母さん自身が前向きに自分と向き合う姿を見るだけで、子どもなりに何かを感じとっていくのかもしれません。
 
また、お母さんが一方的に話すのではなく、子どもに思っていることを自由にたくさん話してもらい、よく聴いてあげるのもいいでしょう。
子どもの話を聴くときは、「これはいけない。そんなのダメよ」「ああしなさい。こうしなさい」と否定、批判、指示、命令をしないように気をつけましょう。
子どもの話を普段からよく聴いて、良い親子関係、信頼関係ができていれば、多少の口出しがあったとしても、問題にはならないといったケースもあります。
 
また、口出ししすぎというのは、お母さんだけの問題ではなく、家族の影響も考えられる場合もあるでしょう。
お父さんが仕事で忙しく、あまり子育てに積極的ではなかったり、夫婦関係が良くなかったり、身近に頼れる人がいない場合、お母さんは「ひとりでがんばって子育てしなければ」と強いプレッシャーを感じがちです。
お母さん自身が、両親から口出し、指図を受けて育ったため、それが当たりまえと思っていることもあるでしょう。
 
お母さんがいいと思っていることが、子どもにとっていいかどうかはわかりません。
子どもを一人の人間として尊重するように接していけるといいですね。