生理関係のトラブルを知る前に・・・ | ☆産婦人科医・伊藤加奈子のブログ

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アロマ鍼灸など代替療法を治療に取り入れたココカラウィメンズクリニックの院長です。NPO法人ウーマンリビングサポートでは女性のサポート事業などしています。毎日いのちいっぱい生きています☆ハクナマタタ☆

今回は、女性特有の「生理に関するプチ不調」ワンピース
まずは女性ホルモンと月経についておさらいしましょう。

月経は、女性の体と心の健康バロメータとも言われています時計
月経は、だいたい30日前後の周期で繰り返されています。

月経が起こるためには、
女性ホルモン(卵胞ホルモン<エストロゲン>と黄体ホルモン<プロゲステロン>)を
分泌する卵巣や

その分泌をコントロールするホルモン(LH,FSH)を分泌する脳の視床下部や脳下垂体など、
さまざまなホルモンや臓器がバランスよく働く必要があります。

多少の変動はあっても、月経がリズミカルに繰り返されるということは、
こうした体のしくみがうまく働いていることを示しています。

また、月経には環境やストレス、体調も大きく影響します。
そういう意味で、月経は女性の体と心の状態を反映するバロメータと言われるのです宝石赤


自分の月経が異常なのかどうかを知るために、まず正常な月経について知っておきましょう。
月経は周期的に繰り返されますが、この「周期」とは詳しく言うと右上矢印

月経が始まった日から次の月経が始まる前日までを指しています。

人種によっても多少差がありますが、
日本人の場合、月経周期は25日から38日の間が正常範囲合格とされています。

月経による出血の持続期間は4日から7日間。
これは、始まったかなと思った時から、月経血が茶色になる最後の時までを入れての日数です。

月経期間中の月経血の総量は、50~150ccとも言われています。
自分ではかるのはちょっと無理ですが、月経期間中に使うナプキンの量が異常に多かったり、
日常生活で不自由を感じるほどナプキンを交換しなければならない、
といった場合には出血量が多すぎる過多月経の可能性がありますむっ

初経(初めて月経になること)は 平均12歳ぐらいで、
閉経は50歳前後で迎えるのが平均的です。     


以上が、月経のおおよその目安です。


最後に、

基礎体温をつえましょう目

1年に1度は婦人科健診を受けるようにしましょう目

生理は、女性の体だけでなく心にとても大きく影響しています。
自分の体をよく知ることが、快適で幸せな毎日を過ごすためにとても大切ですグッド!