・・・そう、私達医師は、患者様たる国民の下僕でございます。


いつ如何なる時も、24時間365日

国民の皆様のご健康をお守りするのが、私達医師の勤めであり、喜びであります。


特に、当直勤務をさせて頂いた折には、私に下僕としてのお勤めを望まれる患者様に多数お越しいただき、

夜間にありがちな急病に対しても、少しでも患者様の不安を取り除くお力になれている事を実感できる機会

として、非常に光栄に存じます。


先日も、日中の外来や手術で患者様の治療にあたらせて頂いたのち、

連続で当直業務を行う栄誉を賜りました。


9時から5時の時間内勤務に加えて、残業にとも言える、夕刻からの夜間診察を担当させていただき、

更に、時間外受診いただく患者様や、救急車で来院される患者様の診察に夜中まで

当たらせていただきました。


特に、時間外に来院される患者様は、

筋肉痛で激しい痛みがあってご心配な方や、

を召し上がられて、ふらついて怪我をされた患者様、

また、喧嘩で怪我をなされた方や、

鼻血の止まらない患者様など多くの患者様に来院頂き、治療にあたらせて頂きました。


幸い皆様軽症であり、簡単な治療で事なきを得た事は、本当に嬉しく思っております。


如何に、いずれの患者様も緊急性に乏しかったとしても、

明日の診察を待つまでの不安を抱え、眠れぬ夜をお過ごしである事を考えれば、

私如きでよろしければ、例え夜中に及ぼうともご相談いただけることは恐悦至極に存じます。


特に、お子様の怪我で救急車にて来院されたご家族様には、

バンソウコウ一枚で済む程度の
かすり傷であった事、

傷は非常に軽傷であり、大事なお子様が無事で本当に安堵いたしました。


さぞかしお慌てになった事でしょう、

お子様の傷口に血や泥が付いているのにも、何の手当てをなされることなく

救急車をご依頼なさった動揺や如何なるものか、心中お察しいたします。



このように、私ども医師は国民の皆様の健康を24時間365日体制でお守りする、

いわば下僕のような存在でございます。


それは、医師法というお上のお達しにより、

医師は患者様の要望があれば、その診察を断ってはいけない、と

招応義務という規定から、明らかでございます。



どうぞ、少しでも不安がある場合、いつ如何なる時も何なりとお申し付けくださいませ。

一切の遠慮は、不要です。



昨今では、不届きな医師が不真面目にもミスを犯したり、

挙句に逮捕されるという患者様の不安を招くような出来事が相次いでおります。


このような事態に対して、謝罪の言葉もありません。


このような不届きな者は排斥しても、まだまだ下僕の代わりはいくらでもいるので、

どうかご安心下さい。


また、最近は過労だ、労働条件が悪いだと下僕としての自覚のない輩も増えてきているようですが、

とんでもない勘違いです。


お上は、医師は診察の合間には横になって休む事ができるため、

当直時間は労働時間には勘定しなくてよいとお達しがありますので、

医師に過労の2文字は無いのです。


ですから、私も先日の当直の折には、先のような患者様を明け方の5時まで断続的に診察させて頂きながら、

患者様のいらっしゃらない合間の10分、20分ベッドに横になるお許しを得る事ができ、

全く疲れなく、診療に当たることができました



その日最後の患者様は、日ごろから高血圧で治療されていらっしゃったところ、

薬を飲み忘れたせいで血圧が上がり救急車で来院されたのですが、

幸い特に症状が無かった為、無事である事を見届けた後に、私も下僕としての仕事に一段落

したものと考え、前日から20時間連続・・・、もとい断続的勤務が終わりをつげたか、

とようやく子一時間の睡眠を頂く事ができました。


しかし、お勤めは終わりではありませんでした。


朝の6時には早速風邪の患者様が助けを求めて来院され、喜んで対応させて頂きました。


なんでも、昨日からの発熱を早く治して欲しいとのご要望でありました。


私も下僕として、なんとか患者様に早く回復いただけきたく切に願う所存なのですが、

風邪とは体内の免疫機能で自然治癒を待つしか方法が無く、医師としては対症療法しか

行うことが出来ず、点滴やお薬で様子を見ていただくしかありません。


この免疫機能が体内で働き出してウイルスに対して有効に効いてくるまで、

通常2~3日の時間を要し、その間は発熱が続く事があり、

発熱によりウイルスをやっつける
とはいえ、熱が下がらない事自体、

患者様に多大な迷惑をおかけしてしまい、本当に申し訳なく感じております。


しかし、下手に熱を下げる事は、治癒の妨げにもなるので本当にじれったいものです。


また、患者様は若く体力もありそうなので、明け方に病院へ来られて体力を消耗されるより、

一刻もはやくベッドで安静になさっているほうが、本当は回復への近道だと思われるに、

わざわざ来ていただいたのにお力になる事もできず、


医師として役に立てず、まことに患者様には申し訳ない気持ちで一杯です。



しかし、朝の診察まであと3時間という短いようで長い時間を、

出来るだけ患者様には不安なくお過ごしいただける様にお勤めさせて頂けた事は、

非常に光栄な事でした。



こうして、私が下僕としての自覚を精一杯感じることの出来る当直勤務は、

実質睡眠時間1時間という状態でしたが、

多くの患者様のお力になる事ができ、本当に充実した時間を過ごせる事ができました。


しかし、私の勤務はコレで終わりではありません。



勤務は当直明けより引き続き通常業務へ移行します。



実質的に当直明けの日の夕方5時まで、32時間の連続勤務になっております。


入院患者様のお世話はもちろんの事、

引き続き外来や手術
にあたり、患者様の健康のために尽力いたしますので、


どうぞ、患者様には安心して受診頂けますよう、

よろしくお願い申し上げます。












・・・あ~、すっきりした。

日本語とは、おもしろいものですねw







・・・真に受ける人はいないと思いますが、念のため。



<医者の常識、世間の非常識>

医者は、患者の下僕ではありません。


自分の病状はある程度自分で把握できる知識を身につけ、

急病に際して、安易に時間外診察に頼らなくて済むように心がけましょう。


でないと、医者は絶滅してしまいますよ。





・・・っていうか、絶滅しかけてます(-_-メ
ので、
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繰り返しになりますが、過去記事も参照ください。m( _ _ )m

患者のモラル低下の実態とは?~24時間コンビニ受診って?~