bitcasaはdigital photographerの救世主たるか(1) | πのブログ

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デジタルカメラを買ったのが10年前。今や現像まで手をだすはめに。”自分だけの色をだすんだぁ д@”を目標に悪戦苦闘の日々を記録していきます。

写真がデジタルになって一番の朗報はフィルム代、現像代がかからなくなった点。でも、特に、RAW形式で撮影する者にあって、その大量のRAWファイルをどう保存しておくかが大きな問題。本格的にRAW形式で撮影し始めて4年くらい。πのPCには2TB弱のRAWファイルが外付けハードディスク(HDD)3本に収まっている(HDDの故障を考えてバックアップをとっているのでHDDの容量はRAWファイルのサイズの倍必要)。このHDD購入にかかるコストが馬鹿にならない。
失敗画像等いらないと思われるRAWファイルは消してしまえばいいのだが、消す、消さないの判断をしながら1つ1つファイルを選別していくのは結構時間がかかる作業。そんな時間があったら未整理のRAWファイルを現像したいところ。
RAWファイルは膨れ上がる一方なので、いかにその格納コストを抑えるか大きな問題である。
RAWファイルはDVDに格納するか、HDDに入れておくのが一般的だと思う。DVDは一枚200円くらい、容量は4GBちょっとなので、1GB当りのコストは50円。一方、HDDは1TB当り一万円くらいなので、1GB当りのコストは20円。一見、HDDのほうが安いように見えるが、物には寿命というものがあって、HDDのそれは大体5年程度[2]。運が悪いと1年でお釈迦になるケースもあり、RAWファイルが消失するというリスクがある。DVDの方は諸説あるけれど品質保証されたものなら10年以上はもつようである[3]。普段用にHDD、バックアップはDVDあるいはもう一台のHDDへ、といった使い方が妥当か。もっとも、2TBものデータをDVDに格納しようとすると500枚ものDVDが必要。ちょっと現実的じゃないね。
しかも、せっかくバックアップしていても、地震や火事等で家毎消失してしまったら身も蓋もない。まさか、バックアップは貸し金庫に、ってな訳にもいかないだろう(因みに、サイズにもよるけれどひと月2,000円くらいかかる)。
そこに、この9月に米国のbitcasa社が年間99ドル[1]で使い放題のストレージサービスを始めた。日本円にして年間1万円くらい。毎年、1TBの外付けHDDを買うくらいの値段だけれどいくら使っても値段が変わらないし、データはネットワーク上のクラウドに保存されるので地震、火災等による消失の心配がないのがうれしい。
一応、10年間使うとして、その間に貯めこむRAWファイルの容量を10TBとして1GB当りのコストを計算すると10円という結果になった(安い!)。
新しもの好きのπは、99ドル払ってすぐに飛びついてしまった。



メディア  単価    容量   寿命    1年・GB当りのコスト
DVD 6倍速  200円   4GB  10年以上     5円
HDD    10,000円   1TB  5年程度     2円
bitcasa  10,000円   10TB(*  1年(**     1円

*:容量無制限ですが、実際使うのはこの先10年考えて10TBくらいと想定
**:データ補償は無期限ですが、契約は1年なので



(参考資料)
[1] bitcasa料金体系
[2] Failure Trends in a Large Disk Drive Population
[3] DVDは百年持つか?