実業団連盟の方針を聴いて | サラリーマン監督の、じてつく!

直前のブログにも書きましたが、土曜日は実業団連盟の2013年方針説明会でした。


正式な情報は実業団ウェブサイトから展開されると思いますので、個人的に印象に残ったこと、感じたことのみを書きます。


少々連盟に対しては苦言も含みますが、私は失うものもありませんし、心から競技界の発展を願う者として、率直に記しておきます。

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実際の説明順序とは異なりますが、まずJPT新チームの発表について。

宇都宮ブリッツェンの下部組織、ブラウブリッツェンが独立した、那須ブラーゼン。

愛三工業レーシングの若手チーム、AISAN Development Team U-26

浅田彰監督率いる、EQA U23。
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残念ながら、エースの移籍先チームは選出されませんでした。

TeamJBCFという個人選抜の道は残っていますが、狭き門になることは確実でしょう。

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その他の説明については、「競技界の強化」「参加・観戦双方の普及拡大」という理想に対し、実現への具体的なプロシージャ(手順)が、よくわかりませんでした。
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特に、トップカテゴリーであるJPTの2部化については、その長期的な意図・ビジョンが不明確で、元トップ選手の米山記者も噛みついたほどです。

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こうした中、上記3チームが選出されたことは、実力的には順当だと思います。

またエースの移籍先の落選は残念でしたが、私達が加担する義理はありません。


ただし、フィロソフィーが異なることを盾に、プロチームと社会人兼業選手のチームとを差別化する連盟の方針は、果たして上記の強化と普及につながるのでしょうか?


私はそうは思いません。

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連盟も認めるように、今はまだプロチームだけで成りゆかないJPT。


にもかかわらず「同じレースを走るのにカテゴリーだけ別」という、体裁だけ取り繕う姿は、粉飾決算を行う企業と大差ないように見えます。


むしろ兼業選手が苦労をしつつ、プロ達を突き上げる姿のほうが、強化・普及の両面で、競技界の発展に結び付くのではないでしょうか?


マラソン界で、公務員の川内選手が、プロの藤原選手らを突き上げたように。

事実エースは、ヒルクライムでプロ選手の10番台に匹敵する記録を叩き出しています。


ボーダーレス化が進む民間企業に身を置く者としては、連盟の判断が時代に逆行しているのではないか、と冷淡に眺めざるを得ません。

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今日は地元のクリテリウムで、落選したチームの悔し涙を目にしました。
(寒さでそう見えただけかもしれませんが。。)


レースではライバルですが、同じ志を持つものとして、感じるところは多々あります。


彼らには掲げた旗を振り続けて、来年のJETで圧倒的なポイントを稼いで、JPT昇格へのリベンジを果たしてもらいたいと思います。


もちろん我々も「フルタームワーカーの雄」として、火を絶やすつもりはありません。

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別件ですが、中央道の崩落事故に巻き込まれた方、他人事とは思えません。

少しでも多くの方が救助されることを願います。