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早くも始動

東京V、次期監督にラモス氏招へいへ 

 東京Vがチーム再建の切り札として、チームOBで現柏コーチのラモス瑠偉氏(48)の招へいに乗り出すことが26日、明らかになった。チーム強化の全権を握り、ラモス監督招へいに消極的だった唐井直取締役兼GMは「進退を今日つまびらかにすることは差し控えたいが、チームを強くすることの責任は私にある。重く受け止めている」と明言。今季終了後にも解任となることは決定的で、ラモス監督誕生の障害はなくなった。

 クラブはまだ後任監督を一本化していないが、クラブ内には「失墜した名門を復活させるのはラモスしかいない」という声が強い。ラモス氏自身もこの日の試合後「OBとして何とか助けたかったが(近年)“壁”をつくられてしまった。僕よりヴェルディを愛している人間はいない」と強調した。

 クラブは、シーズンが終了してラモス氏の柏との契約が切れるのを待って獲得に乗り出す。招へい失敗の場合は、現在コーチを務めている石崎信弘コーチ(47)の昇格が有力視されている。

(スポーツ報知)

スポーツ報知:ラモス招聘へ


名門降格…東京V ラモス監督で再建

 名門東京VのJ2降格が決定した。J1第33節7試合が26日に行われ、東京Vは柏と対戦し1―5の大敗。12月3日の最終節を待たずに屈辱の自動降格17位が確定した。試合後、唐井直GMが辞任を示唆。来季の新監督には、柏のラモス瑠偉コーチ(48)が有力候補であることも明らかになった。また、優勝争いは横浜と1―1で引き分けたC大阪が、千葉に1―2で敗れたG大阪を抜いて首位に立ち、勝ち点2差の中に5チームがひしめく空前の混戦模様となった。

 低迷した今季を象徴する内容だった。いいようにカウンター攻撃を食らい5失点。後半ロスタイム、最後のチャンスだったPKも今季21得点のFWワシントンが外す。その瞬間、ゼロックス杯制覇で始まった東京Vの05年シーズンは事実上、幕を閉じた。

 リーグ年間優勝2回、元日には8年ぶり5度目の天皇杯制覇、読売クラブ時代から数え在籍した日本代表は延べ39人の名門は力尽きた。7月にはJ史上ワーストの月間26失点も記録。アルディレス監督解任という“劇薬”でも状況は変わらなかった。

 主将のMF山田は「クラブを築いてきた人たちに申し訳ない。個々の能力はあるのに全員がリンクしなかった」とうなだれた。FW平本は「まさかという思い。1年で帰って来るとしか言えない」。現実を直視できない様子だった。

 だが、名門再建への道は既に始まっていた。関係者によれば、来季新監督には、くしくもこの試合の対戦相手だった柏のラモス・コーチの就任が有力となった。今季限りでの柏退団は決定的で、水面下では既に補強に関する話し合いも進行している。何より、東京Vに対する熱いハートがある。試合後にも柏の勝利をよそに「心の中では泣いているよ。ヴェルディを僕より愛してる人間はいない」とまで話していた。

 ラモス氏は昨秋、監督資格を取得。実はアルディレス監督が解任された7月にも打診されながら結局、唐井GMの人脈を優先し、バドン監督が招へいされ、決定寸前で流れた経緯がある。ラモス氏は当時を「見えないをつくられて何もできなかった」と振り返る。その唐井GMは「強化の責任は重く受け止めている」と辞意を表明。ついに出番が巡ってきた。

 J2降格となれば、主力流出、スポンサー撤退などの影響は免れない。だが知名度、カリスマ性も抜群のラモス新監督なら食い止められる。東京Vは今後、栄光を築き上げたOB路線に転換し、誇り高き緑のユニホームを再建させる。

 ≪ワシントン、ブラジル復帰へ≫東京VのFWワシントンにブラジルの名門サントス、パルメイラスから獲得オファーが届いていることが26日、分かった。今季はリーグ2位の21得点をマークしてきたが、柏戦もノーゴールで現在5試合連続無得点。チームのJ2降格も決定し、今季限りでチームを去りブラジルに戻ることが濃厚となった。
[ 2005年11月27日付 紙面記事 ]

スポニチ:ラモスにオファー