2012 F1 Rd.9 イギリスGP 決勝 結果レポート | DKのブログ

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クルマを中心に色々な事について書いています。

フリー走行から予選にかけてほとんどが雨だったブリティッシュウェザーは、決勝をも翻弄してくれます。土曜まで決勝は"雷雨"の予報でしたが、結局雨は一滴も降りませんでした。

中盤まではアロンソのポールトゥウィンかと思われるような展開でしたが、終盤にタイヤの差もあり急激にその差を縮めて、代わりにトップにたったウェバーがそのまま最初にチェッカーフラッグをくぐり抜けました。

()内の数字はスターティンググリッド、Rはリタイヤです。


レッドブル

1. ウェバー(2)
3. ベッテル(4)

アロンソのうしろの2番手から珍しく素晴らしいスタートを決めたウェバーは、2回目のピットイン時に履き替えたプライムタイヤでアロンソよりも最大1秒近く速いラップタイムを重ね、49周目にアロンソをパスし、モナコに次ぐ今季2勝目を達成しました。

ベッテルは4番手からのスタート、ウェバーと同じタイヤ交換順序をすませ(オプション→プライム→プライム)、37周目からは前を走るウェバーと共にアロンソの追撃に向かいますが、赤いマシンに追いつくにはあと2周足りず、アロンソと1.7秒差の3位でレースを終えました。


フェラーリ

2. アロンソ(1)
4. マッサ(5)

アロンソは、52周のレースのほとんどでラップリーダーでしたが、サードスティントでのタイヤ持ちが悪く、ウェバーに抜かれ2位フィニッシュです。

しかしポイントランキングではまだ2番手のウェバーに13pt差をつけてトップを守っています。このまま守りきり2006年ルノー所属期以来となる6年ぶりのチャンピオンになる事はできるでしょうか。

目を覚ましたマッサはここシルバーストンでも好調をキープします。

5番手からスタートし早々にベッテルを抜くなど好走し、ピットアウトしても入賞圏外に落ちる事は無く、終盤も猛追するライコネンを抑えきり表彰台にあと一歩の4位入賞です。

チームとしてもコンストラクターズで一気に4位から2位に浮上、トップのレッドブルとの差はまだ64ptありますが、マッサの好調が続けばダブルチャンピオンシップ獲得の可能性も見えてきます。


ロータス

5. ライコネン(6)
6. グロージャン(9)

安定した速さを見せるロータス勢はダブル入賞を果たし、コンストラクターズでもマクラーレンを抜き3位に浮上しました。

ライコネンは6番手スタートから終始上位での展開を繰り広げ、レッドブルとフェラーリの4台に次ぐ、5位フィニッシュです。

グロージャンはオープニングラップでディレスタと接触したようでフロントウイングにダメージを負います。

何とか走り続けますが、いまいち挙動が安定せず2周目の終わりにピットインし、フロントウイングとタイヤ交換を行い最後尾でコースに復帰します。

ファステストを連発しながら順位を上げていき、27周目に7番手でピットイン、13番手に落ちるもそこから再び追い上げを見せ、6番手でフィニッシュです。


メルセデス

7. シューマッハ(3)
15. ロズベルク(11)

ミハエルは3番手からのスタートでしたが、レースペースが上がらず、11周目には自身より後ろの6台それぞれが全員DRSゾーンにいるというミハエルトレイン状態を作り出してしまいます。

その後もライバルと抜きつ抜かれつを繰り返しますが、最終的に7番手フィニッシュです。

ロズベルクは11番手からスタートし終始中段勢での展開となります。

2回目のピットインの際のタイムロスもあり、入賞圏外の15番手でチェッカーを受けます。


マクラーレン

8. ハミルトン(8)
10. バトン(16)

ハミルトンはプライムタイヤでスタートし、セカンドスティントでオプションタイヤを6周だけ履き、再びプライムに戻すという変則ストラテジーを決行しましたが、8位フィニッシュが精一杯でした。

16番手スタートのバトンは終始入賞できるか否かのポジションでの争いが続き、11番手だったファイナルラップにヒュルケンベルクのミスにより10番手となり、何とか入賞し1pt獲得です。


ウイリアムズ

9. セナ(13)
16. マルドナド(7)

13番手スタートのセナが入賞できたのは5ポジション上げたスタートにあったと言えます。

終盤も元チャンピオンのバトンの攻撃からポジションを守りきり、入賞フィニッシュです。

マルドナドは、12周目のペレスとの接触によりレースを台無しにしました。

最後尾から追い上げようとしますが、最終的にはラップダウンの16位フィニッシュです。


ザウバー

11. 小林(17)
R. ペレス(15)

カムイは前戦のペナルティーもあり17番手スタートでしたが、17周目の1回目のピットインまでに3番手まで順位を上げます。

しかし2回目のピットインの際に停車位置に止まりきれず、右側のクルー数人をひいてしまう痛恨のミス、それによるタイムロスもありコースに戻った際には12番手に。

終盤、何とかヒュルケンベルクトレインに追いつき、セナ、バトンも交えた4台で入賞を賭け争いますが、惜しくも届かず11番手フィニッシュです。

ペレスは2周目までに9番手に上げる素晴らしい展開でしたが、1回目のピットインが同時だったマルドナドとコースに復帰してからもサイドバイサイドの展開が続き、ついに二人で接触、何とかマルドナドはピットに戻りますが、ペレスは芝生に足を取られ、再びコースに戻る事はありませんでした。


フォースインディア

12. ヒュルケンベルク(14)
R. ディレスタ(10)

ヒュルケンベルクはスタートを決め、オープニングラップで10番手につけると終盤までのほとんどを入賞圏内で展開します。

しかし、チェッカーフラッグ直前のファイナルラップでセナのプレッシャーに負け、一瞬のオーバーラン、ヒュルケンベルクトレインだったバトンとカムイにも抜かれてしまい12番手フィニッシュです。

ディレスタはホームグランプリでしたが、オープニングラップに接触してしまい右リヤタイヤがパンク、ピットに戻り再びコースに戻りますが、4周目にピットに戻るとそのままリタイヤになってしまいました。


トロロッソ

13. リカルド(12)
14. ベルニュ(23)

雨のフリー走行でライバルよりも周回を重ねて練習したにも関わらず、決勝は予報が外れて晴れてしまいます。06年のモンツァでのベッテルの活躍に続きたかったトロロッソの二人だったかもしれませんが、天気の神様にあざ笑われたようです。

リカルドは一時10番手まで上げる場面もありましたが、13位フィニッシュ。

ベルニュは後方でのレース展開となり、14位フィニッシュです。


ケイターハム

17. コバライネン
R. ペトロフ

戦闘力アップが期待されたケイターハムでしたが、出走したコバライネンは中段チームについて行く事も出来ず、けど新規3チームの中では一番速いという定位置でレースを終えました。

ペトロフは、マシントラブルにより出走さえも出来ませんでした。


マルシャ

18. グロック
19. ピック

マルシャの二人はいつもの定位置で2台完走しました。


HRT

20. デラロサ
21. カーティケヤン

HRTの二人も2ラップダウンながら完走を果たしました。