福島朝鮮学校~全国の力と知恵と情熱で~ | park42

福島朝鮮学校~全国の力と知恵と情熱で~

原発事故による放射性物質が問題とされている福島県。

そこにも朝鮮学校があります。

現在、福島朝鮮学校の学生たちは、新潟の学校で寄宿舎生活を
しながら学んでいます。


当初2週間の予定でありましたが、現状はそうもいかず福島ハッキョには戻ってこれていません。

本日、学父母と県本部,女性同盟,教育会,青商会のメンバーで建物の洗浄作業をおこなったそうです。

朴英二ブログ

現地で洗浄作業に携わった金さんに話を聞いてみました。
※金さんは私の同級生で現在福島の大学に在籍しています。

早急に処理しなければならない問題は

①校舎,体育館,寄宿舎などの建物に付着した放射性物質

②グランドや庭の放射性物質

今回は高圧洗浄機をもって建物などの放射性物質を流す作業を午前10時~午後3時まで行ったそうです。

数値を図りながら行ったそうですが、一回の洗浄で落とせるのは4割程度らしく

また、流れてきたところにたまり…またそれを洗い流して…という作業が必要なので

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一度の洗浄ではとてもきれいにする事は出来ず

これから何度も何度も洗浄しなければならないとの事でした。

高圧洗浄機も3台しかないので洗浄作業にも大変時間がかかると…

そしてさらに難しいのが、グランドの土を掘り返す作業です。

福島朝鮮学校のグランドは大変広いらしく、さらに土の質からスコップでは到底できない作業だそうです。

現在0.9マイクロシーベルトという数値を0.5マイクロシーベルトまで落とすのに5センチ。

子供たちの問題を考えると最低10センチは掘り返さなければならないそうです。

重機が入り作業しなければならないんですが、150万円~200万円の費用が必要となります。

国や県は基準値を1マイクロシーベルトとしており、汚染されている国公立の学校の全額負担,私立の半額負担はするという事が決まっています。

しかしながら福島朝鮮学校は現在0.9マイクロシーベルトという数値になっております。

今後どうなるかわかりません。再度測定して変化があるかもしれません。

しかしながら1マイクロシーベルトだったとしても、高校無償化問題からもわかるとおり負担してくれるかどうかも定かではありません。

また、裏庭には重機が入れないので、つるはしや耕運機などを用いて処理していかなければなりません。



子供を新潟の学校に送っている学父母の心の痛みはどれほどのものでしょう。

親元を離れ学校生活を送る子供たちの寂しさはどれほどのものでしょう。

みんな小学生中学生の幼い子供たちです。

子供たちの心のケアも必要です。

親たちの財政的負担もかなり大きいと聞きました。

元通りの生活に戻るには長い時間が必要だと思いますが、最低親子が一緒に暮らせるように…

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今回19人の人たちで洗浄作業を行ったそうです。

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そしてグランドにひまわりの種を植えました。

ひまわりは放射性物質を吸収してくれる花だそうです。

作業を終えて電話で金さんはこんな話をしてくれました。

「いま始まったばかり。子供たちの為にこれから僕たち大人が頑張らなければいけない」と。



高圧洗浄機,耕運機,ドラムコードやスコップなど足りないものばかりです。

グランドの掘り起こしに必要な費用。

そして実際に現場で作業をする人員。

福島の朝鮮学校が全国からの助けを求めています。



支援活動は、現場での混乱が起きないように、計画的にしっかりとした形で行う必要があると思います。

私が今回このブログを書いたのは、いち早くいまの状況を多くの人々に知ってもらうためです。

全国の力と知恵と情熱で福島朝鮮学校を支援出来ればと思います。

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朝鮮学校は、日本全国どこにあっても「ウリハッキョ」だと思うんです。

~ひまわりがあたり一面に広がった運動場で福島ハッキョの子供たちが笑顔で遊ぶ姿を思い浮かべながら~