凶悪化する一方の少年犯罪の中で、飛びぬけて残虐で獣じみた少年達の集団犯罪
として記憶に残るのは「女子高校生コンクリート詰め殺人事件」で、その犯行の過程が
発表されるに及び、言い知れぬ「怖さ」と強い「憤り」と犯行をしでかした者達にたいする
憎悪が湧き上がった。
その事件を一冊の本にしたためたのが「悪の履歴書」で、それを基に映画化したのが
「コンクリート」である。
http://jp.youtube.com/watch?v=QmGbRh9ejSc&feature=related
「コンクリート」 〇四年公開作
公開とは言ってもたった一週間だけのもので、後はレンタルという日本の
Vシネマのやり口の映画だから、そこは映画としての出来は、今一・・・。
いや題材としての事件と、映画が描いている陳腐な少年達の犯行動機
には、あまりの格差があり、素材を真摯に受けて映画にしようとする姿勢は
製作者に見られず、といってエロ・グロにするでなく、フィクションの映画と
銘打っても粗末な出来になっている。
少年を取上げるなら、徹底的に研究し、人間的行動のなさを暴き出すので
あれば、それなりに見ていて鬼畜の仕業を理解する気にもなるが、全くそこ
ら辺は、「育った社会」とかに逃げていて、ピント外れまくっているし、主人公の
被害者の悲惨さは伝わってこない。
先に書いたVシネマ的、低予算らしい仕上がりで、何をもってこの事件を素材に
選んだか、いや監督も出演者もどれも力量不足で、映画としての価値はない。
ただ、この事件の異常性や少年達のしでかした犯罪の重さを記録に残したこと
のみは価値がありそうだ。
http://vision.ameba.jp/watch.do?movie=240210
アメーバ・ビジョンに、この事件のフィクション・ドラマとして投稿された
ものがあったのでリンクしておきます。
基にしたのは勿論映画「コンクリート」だが、より仔細なナレーション
付きである。全編は七十三分あります。
http://profiler.hp.infoseek.co.jp/concrete.htm
「女子高校生コンクリート詰め殺人事件」の文章による犯行経過の
仔細なページ。
ここでは犯行をした者達の名前が、イニシャルとなっている。
http://www.myhomepage.vgocities.net/aoiryuyu/josikouseikankin.htm
こちらには、より踏み込んだ犯行の仔細の載っているホームページ。
この事件の風化は、それでなくとも少年犯罪の凶悪化にとっても、更生
の有無を問う時、更生が出来る人間であるか、なしかによって厳罰化を
より強化しないと、再び起こりえる要素を日本社会が内在させているとも
なるので、させてはいけない。
何しろ弁護をする者は、犯罪者利益として「更生」を上げつなれ、あたかも
生まれ変われるとでも言いたげな弁護を展開するが、その本人を見ずに
犯罪の弁護をしているだけで、本人の異常さに重きを置けば、より過重な
制裁を求めても、本人の利益になることもあるのを忘れている。
そう、自立出来ない者は、更生という聞こえのいい言葉に酔うだけで本質は
何も変わっていないのが、これまでの再犯者に見られる傾向だ。
まして日本的「ヤクザ」という言葉と相容れない性格の「ヤクザ」が、日本を
席巻している現状である。
それらの者は、やはり「露」と消えてもらわねば・・・。
- 少年にわが子を殺された親たち (文春文庫)/黒沼 克史
- ¥720
- Amazon.co.jp といったところで、またのお越しを・・・。