いつも心に太陽を | 流浪の民の囁き

流浪の民の囁き

映画を通した過去・現在・未来について、なぐり書き

今ではベタな邦題で、笑いも起こる。

六十七年公開のイギリス映画である。

ここ二つ、学園ものだった関連からこれに行き当たった。

原題は「尊敬を愛情と共に」ってところか・・・。

要するに今では当たり前になってしまった荒れた学校に

赴任してきた黒人の先生が、生徒と心の交流を図り、

尊敬を得るまでの物語である。

ただここで主人公が黒人であり、そこは一癖も二癖もある

考えさせる学園ドラマで、主人公のシドニー・ボアチエが

好演している。



tosir001


http://www.youtube.com/watch?v=ukONzCkxLkk&mode=related&search =

映画の一場面で、なかなかのいいシーンで、生徒役で出ていた「ルル」

が主題歌を歌い、先生に代表して一人の少女がプレゼントを渡すシーンである。

「小さな恋のメロディ」もそうだが、この邦題も「合ってるって言えば合ってる」に

なるのだが、「いつも心に太陽を」って、なんか話題に出すのにちよっと勇気が

いる感じだ。もっともあの当時、邦題を付けた方が客の入りは良かった。

今後取り上げるやつでも、原題ではきっと客が入らなかった、もしくは口コミで

客が入り始めるが、ポスターでの誘引は無理だろうってのがあった。

そこは映画配給会社の今で言うグット・ジョブってやつだろう。

http://www.youtube.com/watch?v=7aSFoY3W3NM

このフルバージョンの歌を聴くと「いつも心に太陽を」でもいい感じになる。

それにしてももう四十年前の映画だが、この主人公は「先生」と呼びたくなる

威厳と慈愛に満ちた表情をしている。

で、今現在の日本の教職員に、こんな理知的な教師はいるのだろうか?。

教師も生徒も成長の度合いが、遅くなって未熟な関係しか築けない。

よってスポーツの師弟関係以外では、「いい関係」たなぁ、と感心することも

なくなった。

選挙に精を出し、自分の思想に従わせる教師なんてのがいるとなると、

なんだか生徒が不憫になってくる。

せめてこの「いつも心に太陽を」みたいな教師が、日本にも増えていき

「希望をもって成長していく生徒が生み出されるのを祈りたい・・・。

って、ベタな感想で、ベタな題名の映画のお話しを仕舞いにします。


      では、では           またのお越しを・・・。