夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)/森見 登美彦
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独特の世界感、軽妙な文体のリズム。京都という場所は一応知っているけれど、自分の頭の中にある京都ではなくて「夜は短し歩けよ乙女」という街へ連れて行かれる。そこはとても楽しいところ。御伽の国のような場所。住人のことがうらやましくもあり、少し切なかったり。
李白さんと飲み比べをするシーンがとても好きです。お酒を飲むのは楽しいことだと思いました、いいえ改めて気付きました。
P65
「ただ生きているだけでよろしい」
李白さんはそんなことを言ったように思われました。「美味しく酒を飲めばよろしい。一杯一杯又一杯」
P73
ひよこ豆のように小さき私は、とにかく前を向いて、美しく調和のある人生を目指して、歩いてゆくのであります。