奥飛騨福地温泉郷と漬物ステーキ | 板倉あつしの旅ブログ

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1年365日のうち150泊は旅の空。
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中央高速八王子~松本ICを経由して国道158号線をひた走り、安房トンネルを越えて少し下った日本の故郷、奥飛騨福地温泉郷をご紹介しましょう。
 福地の温泉街は秘境奥飛騨(奥と名の付く場所は秘境だと思ってました)の名とは裏腹に、整然と立ち並ぶ、調和の取れた町並みと、山里とは思えない整備された広い舗装道路でしたが、今回訪ねたお宿 湯元「長座」に一歩足を踏み入れたとたんにその印象はガラリと変わりました。
ニホンカモシカと熊の敷き革で囲まれた囲炉裏の待合室に通されて一息つくうちに、岐阜の山奥に来ているのだと知らされる不思議な感覚に囚われました。
宿の門から玄関へのアプローチ、玄関の佇まい、フロント(帳場)、待合室の演出はとても大切なのだと痛感しました。


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期待に胸を膨らませて入った風呂の素敵さは特筆物。露天風呂が良いのはもちろんのこと、心地よい包まれ感のある内湯は清潔感に溢れており、旅人の疲れを癒すにはもってこいです。


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夕食も期待を裏切ることはなく、地産地消の山の幸がふんだんに振舞われました。
独活、蕗の薹、ウルイ菜、こごみ、土筆、筍を始めとする濃い味の山菜の数々や、紅鱒の昆布〆、焼き岩魚の吸い物、あまごの塩焼きなどの川魚の芳香には山里の遅い春の息吹が満ち溢れていました。


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温泉郷有志にお誘いを頂いて訪れた居酒屋では奥飛騨名物「ステーキ」をご馳走になりました。これが面白い食べ物で、昔からこの地でステーキと言えば「漬物ステーキ」?
白菜などの漬物を油を敷いたステーキ用の鉄板で熱々にソテーして卵でとじて鰹節をかけて食すもので、肉が無いのにずっしりと重みのある充実のメインディッシュとも言える老若男女を問わずに愛される逸品です。
他にも山芋、豆腐などを同様の調理方で食べるそうで、どれもご飯が旨くてたまらないこの地が誇る立派な郷土料理ですからぜひとも広めて欲しいものですね。


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奥飛騨福地温泉郷 湯元「長座」
素晴しい内湯で感動の入浴を!
www.cyouza.com   0578-9-0099



卵と鰹節が「漬物ステーキ」を美味しくさせる秘訣のようです
www.hrr.mlit.go.jp/jintsu/koho/oku_sp/s_04/tayori.html