フィンランドでは、何人かの方とアポイントを取って、現地のお話しを聞いてきました。

フィンについて調べるうちに見つけた本、「青い光が見えたから-16歳のフィンランド留学記」の著者、高橋えりかさんとの出会いについてです。


Flying High


*彼女は、ムーミンの世界に魅かれて16歳の時にフィンランド高校留学を決める。4年間の留学を終えた後、ムーミンは単なるきかっけに過ぎない、と思っていたが、のちにムーミンの物語のとあるストーリーが、留学前の自分と重なる部分があった事実に気付く。。。


-個性のない生活をするはい虫の社会に満たされず、自由に生きることを願っていた1匹のはい虫が、スナフキンと出会い、スナフキンから名前をもらったことによって、自分が1つの人格者であることに気付き、ついに自分自身を見つけ出すことができた-

このはい虫の姿が、自己否定せざるを得なかった彼女の中学時代と重なったのだと思います。

えりかさんは、この本のほかにも、WEBコラムを書いていたり、朝日小学生新聞にコラムを掲載したり、多方面でフィン教育について日本へアウトプットを続けている方です。そしてこの本も、原稿を書き上げて出版社に自分で売り込んだというからオドロキ目

私は、彼女の言葉の選びかたや、表現の仕方がとても好き。わかりやすい言葉で、ストレートに、でも嫌味なく書かれています。

どうしても彼女に会いたくてニューヨークから連絡を取り、オウルにてお会いすることが可能になりました(^∇^)彼女は現役オウル大学生。オウル大学内で待ち合わせをし、一緒にキャンパス見学をしていただいた後、カフェトーク。

Flying High

フィン教育の現状から、日本から来る教育視察団について、えりかさん自身が行った、フィン教育についてのプレゼンの話、、、はたまたフィンランドでの生活、現地人の考え方などなど3時間くらい話しました。

彼女と話していると、何やら初めて会ったとは思えないような心地よさがありましたし、まるで今まで自分が考えていたことの答え合わせをしているかのような瞬間が多々ありました。

日本では、フィンランドメソッドという言葉があり、フィン教育の成功には何か特別な方法・魔法のようなものがあるのではないか、と思っている人も多いそうです。

でも、本当の理由はそこではない。

生まれつき、人間は十人十色の特色をもつ生き物。人が作った‘何か’のものさしで、人の価値を計るのではなく、人間は十人十色であることということをみなが理解しており、人それぞれの、その人らしさ、人間らしさを大切にしている。

「メソッド」でなはなくて、このような「考え方」が根付いているのだと思います。「人間が人間らしく生きるために必要なもの」が息づいているというか。

そして嬉しかったのが会話の途中、えりかさんに、「ちあきさんは、なぜフィン教育が成功をもたらしているかの根本的理由を、不思議なくらいわかっている感じがする」と言ってくれたんです~。

人間を何よりも大切にする、ヒューマニストな考えを大切にする私にとって、自分が大切と思うものは、そのまま大切にし続けたらいい。そう思える自信になりました!!

そしてその後は、夜ご飯も一緒に時間を取ってくれて、結局さよならをしたのは電車の時間の直前、夜の11時ころ。トータルで6時間くらい話していたでしょうかね・・

Flying High

忙しい中、時間をとってくれて、そして細やかに気を使っていただいて、心から感謝しています。