朝鮮時代の被り物 ① | ぐるくんのむだばなし

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大好きな韓ドラを見ていて気付く、韓国の生活習慣などに興味がわきます。

 韓国史劇を見ていると、時代背景にもよるが、頭に被り物をしている場合が多い。

 まして、李氏王朝時代ともなると、様々な被り物が登場する。

 冠帽頭巾などなど・・・

 男性は長い髪を結い上げ、頭頂に髷を作るが、そのでこ(額)をむき出しにする事は殆どない。
 
 男性が髪がほつれないように額に巻いていた網巾(망건/マンゴン)。

 この状態で冠なり笠をかぶる。

 庶民も、殆ど同じように「はちまき」をしてる。

 但し、「はちまき」は疎ましい「日の丸はちまき」を連想させるらしく、この表現は一切私用せず、単に布(천/チョン)と表現している場合が多かった。

 成人前の男子(児)は、撲巾(ポッコン)をかぶる。

 『チュノ』で可愛いソッキョン世孫もかぶってたw
 
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 『ファン・ヂニ』では、グンソク君も・・・

 
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 王朝時代、冠や笠は、カッ(갓)と呼ばれ、服装と共に『経国大典』で細かく定められていたそうだ。

 つまり、外見を見れば、官位や役職まで判るって事。

 カッ(갓)は、頭を覆う部分「モジャ」と、顔を覆うつばの部分「ヤンテ」と呼ぶ。

 「ヤンテ」の幅など、貴賎や時代によって違っていたそうだ。



 宮廷シーンでよく見る「紗帽(サモ)」は、官吏たちが官服(クァンボク)着用の際、かぶった帽子。

 竹糸と馬毛で編み、紗を張って作られている。

 
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 横に張り出した羽は、高官(堂上官)は二重(キョップル)、それ以下(堂下官)は一重(ホップル)と区別されていたそうだ。

 「カムトゥ」あるいは「宕巾(タンゴン)」と呼ばれる物は、網巾をしてからこれをかぶり、更に正式な冠や笠をかぶったそうだ。

 そう言われれば、官吏の帽子の額部分を見ると二重になったような・・・

 これもドラマでよく出てくる「程子冠(チョンジャグァン)」は、官吏や儒生たちが、自宅で過ごす時にかぶる。

 
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 馬毛で編まれており、二段(二層冠)、三段(三層冠)と重ねた山の字型の羽は、まるでサリーちゃんのパパだw

 髪の毛が少なくなったハラボジ用に、髷にちょこんとかぶせる「サントゥグァン」と言う物もあるそうだ。

 「黒笠(フンニプ/흑립)」は、最も目にする代表的なもの。
 
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 主に両班が外出時にかぶったが、王朝後期には身分に関係なくかぶられたと言う。

 王の行幸などに随行する官吏(堂上官)が着用した軍服の際かぶられた「朱笠(チュリプ/주립)」。

 
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 朱色に漆塗りされた笠に、虎のひげを角のように挿し、紅色と黄色の玉を通した「貝纓」と呼ばれる紐をあごの下に垂らしていた。

 同じく「草笠(チョリプ/초립)」も、戎服を着た際かぶられた。

 朱黄色で丸みを帯びており、帽子の上と両脇にはキジの羽根を挿してある。

 「氈笠(チョルリブ)」は、「戦笠」とも呼ばれ、毛皮で作られた帽子で、武官が軍服を着た際かぶる。

 飾りの羽(サンモ)などで品階が区別されていた。

 
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 てっぺんに玉で鷺の形の飾り(玉鷺金曾子)を飾った「玉鷺笠(オンノリプ/옥로립)」は、観察使、節度使、外国へ行く使臣たちがかぶったそうだ。

 「ペレンイ(패랭이」は、竹を編んで作った帽子で、身分が低い者と葬祭で使った。
 
 
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 この小ささw

 頭にかぶるんじゃなくて、髷ぶせるんだな~