ツイッターとかで、凄くビビッドな色とかフワッとした感じの作例とか見ることがありますよね。
もちろん、カメラ自身でホワイトバランスや色のモード以外を変更して好みの絵柄を出すことが殆どでしょうが、なかには「どうやったらこういう色や艶が出せるのか?」という写真もあります。
今のプロカメラマンの殆どの人はレタッチソフト(現像ソフト)によって陰影や色合いを自分好みに変更しています。代表的なソフトとしてはadobeのLightroom
もしくは国産メーカーのsilkypix
が挙げられます。特にLightroomのシェアは高いですね。
おそらくディズニーで写真を撮られる人はカメラ内で好きな色や明るさを設定して、Jpegファイルで圧縮したものをツイッターなどでアップされていると思います。
しかし、先に述べた現像ソフトはカメラ内で何も味付けがされていない(というと少し語弊がありますが)RAWファイルをPC上で色合いや明るさの変更、ノイズ低減等々を行い、自分好みの作例ができたら、それをjpegファイルなど他のファイル形式に圧縮する・・・ということになります。
ちょっと難しかったですか? 例を示してみましょう。
NikonD500/TAMRON SP 70-200mm F/2.8 Di VC USD (Model A009)
175mm ss1/5000 f4 ISO 400
これがいわゆるカメラで何も処理をせず出した画像です。これはこれでいいと思うのですが、
ツイッターなどでいいね、が押されやすいのは、
だと思います。
ハイライトやシャドーを少し上げ、彩度をかなり上げ、色相ではブルーの青さを強めにし、輝度も強めています。若干シャープを入れました。
色合いや明るさをカメラでいじるよりPCでこまかく変更した方がこまかく設定ができます。現像ソフトは例えばキャラクターの瞳だけに艶をつけるため明瞭度を上げる・・・ということも可能!
欠点としてはRAWファイルは圧縮ファイルでないので容量が大きく、SDカードがすぐに一杯になってしまうこと。同様に容量が大きいが故に、連射をしてもすぐに「バッファ(連写ができる容量と考えてください)切れ」を起こし、さらにカードへの書き込みに時間がかかり、連射を再開するのに時間がかかることです。
ディズニーで「目線」をとるのには「連射が命」なところがありますからね。
さて。ここまで読まれた人は色々思われる方もいるのではないでしょうか?
「写真をここまで弄っていいのか?」と。
うさたまの例は敢えてレタッチをわかりやすくするために強調したわけですが、昔から写真をされている人は「レタッチ」や画像を切る「トリミング」を好まず、「撮って出し(画像の設定をそれほど弄ってない)」「ノートリ(トリミングしていない)」と作例の隣にわざわざ書かれる人がおります。
(撮って出し、ノートリ)
レタッチしなくても構図や色合いが「バシッ」と決まった腕の人がいたり、レタッチする必要のないくらいのタイミングで撮影ができることもあります。
ただ、写真を「作品」と考えると、下品すぎないように弄ることはそれ程悪いことではないと思います。
ディズニーで「暗いから露出を上げて明るく撮ろうとする」とされている人がいますが、間違いです。露出を上げるとシャッタースピードが遅くなり、被写体ブレが起きやすくなります。高級カメラならISOを上げることで明るく撮ることもできますが、むしろISOは抑えて、暗く写っても後で現像ソフトで明るくする方が最終的にキレイな作品になります。
このくらいの明るさの調整ならレタッチ嫌いの人でも許容範囲ではないでしょうか。
誰もが簡単に写真を撮れるようになった時代に、「作家性」というところが重要視されており、被写体と構図以外に「現像」というセンスが大事になるのではないか、とプロカメラマンと話しながら思う次第。
ちなみに最近渋谷ヒカリエでも非常ににぎわった「東京カメラ部」について「東京塗り絵部」と巨大掲示板で揶揄されている人がおりますが、さぞや凄い写真をとられているのだろうな、と思います。
それでは・・・。
ウワッ!!