学生ビッグバンドの皆さんに提案です | music-geek

学生ビッグバンドの皆さんに提案です

私は自分でビッグバンドを主宰していて、過去のいいアレンジのものをやりたいと思って色々探しています。大抵はネットで見つけたりアレンジャーに直接コンタクトを取って見つけて来ますが、どうしても絶版で諦めてしまうこともあります。が、古くからある大学のビッグバンドサークルの譜面の中にそういうものがあったりするんです。私の出身サークルである慶応のKMPには、初期ベイシーの売り譜面(販売価格$2)というのがあります。多分創設期の1950年代後半くらいのOBの方が当時のものを購入されたのでしょう。だから私には学生ビッグバンドサークルの譜面を入れている段ボール箱は宝の山に見えるのです。当の学生さんたちには何がなんだか分からないまま管理している、というのが実態でしょう。だから、面倒だろうけど、学生ビッグバンドの諸君には、部室にある譜面をきちんと整理して、できればスキャナーで取って、これ以上の散逸を防いで欲しいのです。データベースにして他大学と共有することで欠けたパートを補うことも可能かもしれません。著作権の問題はどうなの、という声も当然あると思うのですが、これはやるべきだと思うのです。例えばVJOではサド.ジョーンズが書いた(オリジナルのパート譜面が無くなってその場で書き直したようなもの)譜面の収集を進めています。ジャズの場合、クラシックと違って譜面の管理がぞんざいなので、コピーであれ、そういう譜面が残っていれば、それは音楽的文化遺産足り得る可能性があると思うのです。だから、学生ビッグバンドサークルの皆さんには、一度こうした譜面の整理をしてみて欲しいと思うのです。
何がなんだかよくわからない、というのであれば私が立ち会っても構いません。喜んで行きますよ。
新しいレパートリーを、といって探しまわる前に、先輩方の使った譜面も是非振り返って欲しいのです。眠っている古典の名作がきっとあるはずなんですよ。