生活保護バッシングと切り捨てられる生活保護受給者の本質 | Schneiderブログ

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統合失調症持ちで生活保護受給者の絵描き?が綴る駄文の間。

ここでまとめた内容の続きになるが、2ch界隈から飛んでくる生活保護バッシングの本質は主に『自分とそう変わらない年齢層の人間が生活保護を受給しているという事実が許せない』『自分に入ってこない金は全て悪!』の2つであると感じられる。単純というか分かりやすい思考形態ではある。。。

これは私の周囲にいる20~30代の生活保護受給者のケースの話だが、大まかに2種類のタイプに分類される。一つは、働いてはいるが収入が足りず、そこに生活扶助を支給されているケース。もう一つは、なんらかの精神疾患を患っていて健常者と同じペースで仕事につけないため生活保護を受給されているケースだ。

この2chまとめ
で叩かれている主なコメントの内容としては(全部は読んでいないが)「まだ30代なのに生活保護を受給しているなんて許せない!生意気な口をきくな!」「いいから働け!」と言った感じと受け取ったのだけれど、先も記した通り、若年層の生活保護受給者にも事情は色々である。というか、彼らのバッシングには多分に先入観と無知が入り混じっている。

恐らく上記の2chまとめ記事で生保を叩いている人たちは、その辺への想像力が足りていないのだろう。それは若年層の生活保護の実態を知らず、生活保護の『不正受給』のほうへ目が釘付けになっているせいだと思われる。

現状の生活保護の問題点については専門的な内容を書いているブログは多々あろうかと思われるのでここでは省くが、そちらが槍玉に上がる一方で、本来救われるべき、受給されるべき人たちへの問題点を指摘しているところというのは、心なしか影が薄いように感じられる。

結局『世論』とかいうやつは、「弱者は社会のお荷物、早く死ね」という本音で大勢が占められているのが現状なのではないか。

仮にそれにならって考えるならば、真っ先に死ぬのは若年層の生活保護受給者ではなく
高齢者世帯と傷病者世帯の生活保護受給者であることはまず間違いないのだが、残念ながら、彼らはそのことに気づいている素振りはない。悲しい現実である。

ともかく、これからの少子高齢化社会、社会復帰を支援してあげるべきは、高齢者世帯よりも若年層の世帯受給者であるはずだ。これを単純に切り捨ててしまうことは、回りまわって働いている人たちの首を絞める結果になってしまうはずなのだから。

これは他人事ではない。今の時代、いつ自分の首が切られるか、分からない。

そんな時代に、僕らは生きているのだ。