有馬哲夫 - ディズニーランド物語
- 有馬 哲夫
- ディズニーランド物語―LA‐フロリダ‐東京‐パリ
日本人なら誰しも一度は行った事があるであろうディズニーランド。
その夢の王国の本土はもちろんアメリカ。
創業者ウォルト・ディズニーはあまりにも有名だが、その詳しい内容はほとんど知らない人が多いであろう。
この本は創業者ウォルト・ディズニー、そして財務の経営を担っていた兄のロイ・ディズニー、
そして歴代の経営者が普通の映画会社であった会社を
どのようにしてあの世界最強ののテーマパーク会社に創りあげたかを綴るノンフィクション物語。
華やかなイメージしかないディズニーランドであるからずっと輝かしい道を通ってきたのかと思いきや、
やはり何にしても努力と熱意の塊なのだ。
決して全てがうまくいったわけではなく、経営不振に陥ったり、他会社に買収されそうになったり
紆余曲折をへているのだ。
日経ビジネス文庫からでているので経済の話が中心ではあるが、読んでて非常におもしろい。
まさにプロジェクトXのよう。
そしてウォルト・ディズニーがワンマン社長であったことや、作るものには決して妥協しなかったことや
東京ディズニーランド、ユーロ・ディズニー、そして香港ディズニーランドが作られた経緯、背景がわかってとても楽しい。
僕はディズニーランドの何がすごいかと言うと、それはアトラクションではなく、細部まで徹底的にこだわって作られた世界観だと思っている。
完全に日常から脱し、非日常の世界、まさに夢の国を実感できる体験。
その経験価値こそがディズニーランドに行きたいと思わせる衝動なのだと思う。
世に多いディズニーファン、ディズニーファンならずともビジネス書として楽しいはず。
ぜひ読んでみてほしい。