食の大切さを
知り合いからお借りした資料の中に、たまたまこんなデータを見つけました。
・イライラする ・・・ 46.7%
・よく眠れない ・・・ 38.2%
・だるくなりやすい ・・・ 34.4%
・頭痛がある ・・・ 34.4%
・風邪をひきやすい ・・・30.0%
・元気が出ない ・・・ 27.4%
・食事がおいしく感じられない ・・・24.7%
これは現代人がよく訴える症状ですが、驚くことにこれはサラリーマンではなく子供に調査した結果をまとめたものです。
他にも手足がしびれる、胃の調子がおかしい、めまいがする…など、
子供では考えられないと思うような症状に該当するという回答率が高くなっています。
私の身近でも、小学生の子供がすぐだるいとか疲れたと言う、ストレスが溜まると言う、と学校の先生やお子さんを持つ親御さんが嘆くのをよく聞きます。
食べ物が精神状態と関係していることや、これらの症状を訴える子供が増えていることが食生活の欧米化や運動不足が関係しているということはずいぶん前から指摘されています。
それでも便利さ・早さ・手軽さを優先してしまう今の時代、世界が理想の健康食と注目する和食中心の食生活をしている子供は少ないのかもしれません。
材料を買いに行って野菜を洗って鍋をいくつも使って手間隙かけて料理をしなくても、食べ物はスーパーでもコンビニでもいつでもすぐ買える。
レストランに入ればあまり待たなくてもすぐに料理が出てくる。
私も食べ物が豊富な時代に育っているので偉そうなことは言えませんが、私が子供の頃はコンビニもそんなになかったし、利用するのが当たり前ではありませんでした。
ジュースにしても今みたいに種類がありませんでしたし、飲ませてもらえませんでした。
夜になったら寝ていたし、朝起きて朝食を食べて学校に行って外で遊んで…が当たり前でした。
でも今は子供がお小遣いを持ってコンビニで好きなジュースやお菓子、アイスクリームをいつでも簡単に買える。
そして夜更かしする子供も多いと聞きます。
夜遅くに子供を連れて味気なく外食している人や子供を居酒屋に連れて来ている人もときどき見かけます。
たまに家族で楽しく外食はいいですが、もし時間がないから・面倒だからという理由で外食が普通になっていたら…
そして夜遅ければ朝起きられず朝食が食べられず体がだるいのは当然だと思います。
コンビニに売っている飲み物の種類が多すぎるのも気になります。
それだけ売れるから売っているのでしょうけど、飲み物がないと不安な現代人を作ったのはペットボトルでしょうね。
何でもそうですが、便利になったために忘れられることもあります。
便利すぎる世の中だからこそ、食べ物の大切さについてきちんと親が子供に教えてあげないといけないのではないでしょうか
忙しい人も多いし、便利さ・手軽さをうまく利用するのはいいと思います。
でもそれが当たり前になってほしくないのです。
夜外に出ることが当たり前、外食も惣菜を買うことも当たり前…では食べ物も飲み物も簡単に手に入るのだという意識を子供に植えつけてしまうと思います。
また、添加物や砂糖や脂質など、子供の舌を麻痺させているもの・最初に書いたような症状の原因になっているものは他にもあります。
添加物を避けることも大切ですが、食事の本来の意味や食事の支度は本当は手間がかかって大変なもので、食べ物を食べられることはありがたいことなのだという基本的なことを子供にきちんと教えてほしいと思います。
今の時代、添加物を完全に避けることはできません。
あれはダメ、これはダメ、と神経質になるよりも、安心できる材料を使って家で調理して食べることで危険な添加物の摂取は大きく減らすことができるし、親が時間をかけて食事を丁寧に作る姿を見たりお手伝いしたりすることで、食の大切さを子供は学ぶと思います。
おいしさばかりを求めるのではなく、みんなが食べものと食べることを大切に考えれば乱れた日本の食生活も太っている人がほとんどいなかった頃の食事に戻り、だるさやイライラの症状を訴える子供もいなくなると思います。
まず、豊かな時代に育った今の大人に
改めて食の大切さを考えてほしいです。
食の大切さのお話は、
食品の裏側の著者 安部司さんも本の中に書いていらっしゃいます。