皆さま ごきげんよう

毎日のように テレビや新聞をにぎわす あの事件。
どうにも 理解に苦しむ 東京オリンピック・パラリンピックの
メイン スタジアムとなる 新国立競技場の整備計画。
建設費が 2,520億円と大幅に膨らんだため、 先日、
安倍首相が 計画を 白紙にもどして見直す方針を 表明し、 
「内閣全体として 責任を持って 建設を進める」と明言しています。



建設費は、 1300億円→3000億円→2520億円と、 二転三転
していき、 さあ、 いったい 費用はどうなるのでしょう?
ちなみに、 メイン会場の建設費は 収容者人数が8万人の
北京が 500億円、 ロンドンが 530億円。。。
ただ、 家や 施設や プラントなどを作る場合、 仕事が発生する
場合、 どんな時も 予算の見積を出し、 いくらかかるか把握
したうえで、 必要であれば 交渉を繰り返し、 納得の上で
進行するのではないでしょうか。
国の場合、 根本的な それが出来ないのは なぜか、 
とても 疑問に感じます。 金額が巨額だったり、 内訳が
不透明な場合、 いつも “入札”や “談合” の二文字が
頭をよぎリます(笑)
こんな遠回りばかりしていると、 それこそ 工期がどんどん遅れて、
無駄な人件費や 工費がかかるのではないでしょうか。
安倍首相は、 5年後の完成を確約していましたが。。。
日本の技術をもってすれば、 工期をきっちり守り、 もちろん
完成は間違いないでしょう!

メイン会場のデザインも混迷しているようです。
デザイン・コンペで決定した ザハ・ハディド氏の案を 始めてみた時、
正直に申しますと 、 “三葉虫”の ようにも見える  斬新な建物(失礼!)が
果たして 周囲(代々木公園)に 溶け込むデザインなのかと、 
困惑いたしました。 デザイン案の 審査委員長である 安藤忠雄氏による
記者会見も話題になりましたが、 デザイン選考のみの氏に 諸々の
責任をかぶせるのも いかがなものかと思いますが。 
デザインに関しては、 すでにハディド氏に 60億円 支払い済とか。 
その上、 キャンセル料は いくらかかるのでしょうか?

本来、 国際入札は、 設計(デザイン)・価額(プライス)・納期(デリバリー)。
この3つが 必須条件にもかかわらず、 デザインだけで決めるのは
考えられません。 全てのプロジェクトは 予算ありき。 
どこも 責任を取っていません。
このお粗末な 展開の責任は、 誰がとるのでしょうか。
文部科学省、 日本スポーツ振興センター(JSC)、 国土交通省、
都庁でしょうか。 各省庁が連携を取らず、みんな責任のなすり合いを
しては、 いっこうに事は進まないのではないでしょうか。

政府は、 ひとつひとつが 不透明な 事業主体の 日本スポーツ
振興センター(JSC)を所管する 文部科学省から  国土交通省に
主導権が渡ったことによって、 大規模工事に慣れ 技術的観点
からも 解決策が 推進されるのではないかと 期待したいところです。

いずれにしても、 建物じたいが 話題になっていますが、 本来の
スポーツマンが 置き去りになっていることも 気になるところです。

オリンピックは、 国の威信にかけても  という気負いがいつも
気になるところですが、 「そんなに 莫大なお金をかけなくても
オリンピックはできるのでは?」というのが、 皆さまの感想
なのではないでしょうか。 
東京が誘致で掲げた、 「コンパクト五輪」、 「安心、 安全、 確実」。
世界の皆さまに笑われないような、 日本が誇れる “お も て な し” を、 
国が率先して 行ってほしいですね。


皆さま どう思われますか?