株式会社Wacontre 代表取締役 野原弘平 | 起業を目指すわがまま千葉大生のアメブロ

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ビジネスへの興味から様々なことに挑戦しております。
そのような行動のなかで、日々の気づきや学びを掲載していきます。

アジア発のイノベーティブサービスを創る

株式会社Wacontre



■会社概要

【事業内容】
ウェブサービス開発
ラボ型オフショア開発
ラボ型BPOCAD設計、イラストデザイン、3Dデザイン、画像処理etc
ベトナム進出企業に対するIT分野における進出支援コンサルティング



■会社関連サイト一覧

-HP

http://wacontre.com/ja/

-ベトナムベンチャーブログ 人生出たとこ勝負

http://blog.livedoor.jp/vietnaman/






ワコンチェでのインターンではどのような業務を行うのですか?

新規事業の立ち上げを行ってもらいたいですね。
インターン生にとっても新規事業の立ち上げは魅力的だと思いますし、新規事業の立ち上げとなると、バイタリティ(活力)のある人に来ていただけると思っています。それと、ベトナムに来てまで雑用は嫌ですよね。

もちろん、社内の通常業務も行ってもらいますが、それとは別に何個か考えている新規事業を任せたいです。任せる新規事業とは別に、もし自ら事業アイディアを発信していけるのであれば、議論したうえで検討しますよ。でも最初は何も知らない状態だと思うので、こちらから提起したアイディアを主体的にやってもらって、私と議論しながらブラシアップしていく形になると思います。

任せたいと思っている新規のプロジェクトとしては、ベトナムの美人を紹介する美人時計やクックパットみたいなレシピサイトですね。特にレシピサイトに関しては、ひな形は既にできている状態なのですが、現在は人手不足でプロジェクトが止まってしまっているので、パートナーのクッキングスクールと打ち合わせをしながら協力して行ってもらいたいです。

そんな感じのプロジェクトになるので、ほとんどはWEBマーケティング、ネットを使ったWEBサービスの戦略立案になりますね。





それではWEBマーケティングやITの専門知識は必要ですか?

あるに越したことはありませんが、特に気にしないですよ。
インターネットはほとんどすべての方がベビーユーザーになっている現状ですので、ユーザーの視点から、どうやってユーザーに使っていただくか、という視点に180度切り替えてもらうだけです。あとは、WEBの広告を出すやり方とかの具体的な方法はこちらで指導します。

 

IT企業でのインターンや自分でビジネスをやってない限りはそういった知識を持っている人はほとんどいないと思うので、ITリテラシーが高くて、そこそこのツールを使いこなせる人であればもちろん助かりますが、やはり、やる気が一番重要になってくると思います。





ワコンチェでの求めるインターン生とはどのような人物ですか?

主体性とバイタリティを持っている人がいいですね。
新規事業に関しては、企画、マーケティング、営業と幅広く任せる事になり、私も逐一指導できなくなってしまうため、支持しなくても動ける主体性とバイタリティのある方をお待ちしてます。

 

と言っても、ベトナム人スタッフは割と細かく指示しないといけないところは少なからずあるので、もしかしたら日本人もそうなのかな、、、笑

 

そこは様子を見ながら、調整していきますが、うちのインターンは自分でビジネスを立ち上げる事業想像力を培ってもらいたいと考えているので、ぜひ主体的に行動してほしいと思います。





国内インターンに比べ海外インターンのメリットは何だと思いますか?

海外インターンだと異文化コミュニケーションがプラスで着くところがかなり違いますね。
国内でも海外でもインターンであれば、ある程度のビジネスマナーやビジネススキルが身に付くと思いますが、海外で生活、労働を行うことで、日本で暮らしていては分からないことを分かるようになります。

例えば、ベトナムでは日本との圧倒的な物価の差がありますし、急激なインフレーションも実感できます。あとは異文化による人間的な性質の違いもありますね。残業しないところや家族を重視するなど個人主義の国民性は顕著に見えると思います。そういった意味で国際性や異文化でのコミュニケーション力は必ず身に付きますし、面白いと思いますよ。





野原さんが驚かれたカルチャーショックは何ですか?

ベトナム人スタッフの会社への忠誠心が日本と比べるとやはり希薄な事に驚きました。
納期当日で仕事が終わってなくても、飄々として家に帰ってしますし、、、笑

 

私は日本の感覚で納期を守ることがあたり前だと思っていたのですが、「納期に間に合わせないといけないので、定時を過ぎても仕事を終わらせるまで帰ってはいけません」という事まで説明しなければ、普通に家に帰ってしまうので、そこがカルチャーショックであり、フラストレーションにもなりました。

その改善としては、まずその文化を理解するところからでしたね。「日本ではこうだ!これが正しい!」と日本的な考え方を押し付けることを彼らも極端に嫌うし、「ここはベトナムだ!」とか逆に反発されてしまうので。そういった経験から、最近は社内告知用納期と企業用納期を分けるようになりましたね。

日本式のやり方が必ずしも正しいわけではないので、彼らに理解していただくにはまず、私たちが彼らを理解しないといけないという事に気づきました。そのうえで、彼らに理解してもらえるようなメソッドを考えています。ベトナムに来た最初はフラストレーションばかりで怒りっぽい自分がいる事に驚きましたが、ベトナムに慣れてしまうと、日本に居た時よりかは怒りの沸点が下がると思いますよ。





ベトナムで最も感動したことは何ですか?


感動したことは人間的な繋がりのところですね。

スタッフとの人間的な結びつきが強くなったと実感できる瞬間であったり、実際の仕事での成果に結びついたときは喜びです。マネジメントや給料交渉、労働環境改善などの苦労したことも人間的な事ですが、その分、人間的な結び付きが実感できたときは感動でしたね。


例えば、納期が近づいてきて残業しないといけない日でも、“Don't leave you alone”と言って一緒に仕事してくれたときは嬉しかったですね。





ベトナムの日本にない強みを教えてください!

仕事に対する人の活気とか欲望、願望だと思います。
年功序列で10数年かけて給料が上がる日本とは違って、ここでは数年で2,35倍と能力次第で給料が上がっていきますからね。資格についても貪欲に持っていて、TOEICなどの英語テストや学位3つ持ってる人もいますよ。学位、資格さえ持ってれば、昇給、昇進に結びつくと思い込んでいる傾向はありますからね。でも資格があれば少なくとも知識やスキルは身に付きますし、大企業であれば規定で給料UPにも繋がることは確かですからね。

逆に日本は成熟しきってしまっていて、満足しすぎているかなって思います。もっとハングリー精神を持って、貪欲に勉強して働いてもいいと思いますよ。






ベトナムでの起業のきっかけを教えてください!

起業は元々したいと思っていて、ベトナムは決め打ちですね。
海外で起業したいと思って、海外インターンのサイトとか見て探していました。その中でベトナムが人口的にも成長率的にも一番だったので、とりあえず来越してみて、決定的なマイナス要素もなかったので、そこでベトナムで起業することに決めましました。

事業内容に関しては、WEBでやるってところだけで、具体的には何も決めていなかったです。ベトナムがどんな状態かもわからない状態だったので、はじめのうちは決めようがなかったです。どんなに念蜜なプランを立てても意味ないですからね。特に私は行動が先で理論を後から付ける感じの計画性がないタイプなので、、、笑。





最後に新興国インターンを考えている学生にメッセージを!

自分で考えて行動して、たくさん失敗して、学んで欲しいと思います。

ワコンチェのスタッフにも、私が失敗すると思ってもすぐに否定することなく、やって失敗して学んでもらうようにしています。インターンの受け入れ側の視点からしたら、何か仕事を任せた時に理屈をこねられて、断られたら少し大変なので、緊急度の高い仕事以外はどうやってやるか、という方法論から自分で考えてもらって、その意見を否定からではなく、しっかり話し合ってから業務に移ってもらうつもりです。

 

せっかく意識高く発信をしてくれているのに、それを否定から進めてしまったら、インターン生でも業務に関する不安と不満は抱えてしまうのは当然だと思っているので、そこは話し合いながらある程度は解消していきたいですね。インターン生でも良い人財であればワコンチェンにジョインして欲しいと思っているので、私もできる限りの大切に扱っていくつもりです。採用、即No.2からのスタートですからね!

IT系、スタートアップ感、海外ビジネスに興味ある人にはぴったりのインターンとなっています。就活のためのスキルアップとかではなく、独立心の高く、自分で事業を創っていきたいという考え方や将来性を持っている方をお待ちしております。






編集者(山梨)の感想

ベトナムでビジネスをすることの大変さ、ベトナム人スタッフとの文化の壁を越えたコミュニケーション、ベトナム起業家のリアルな実体験をお伺いでき、大変貴重なお時間となりました。日本に居ては見えない事、わからない事、実感できないこと、様々な経験が日本を飛び出すことができると思っています。旅行や留学では決して身に付かないような経験を、ベトナムで仕事にフルコミットすることで身に付けることができるのだと改めて実感いたしました。

野原社長、ありがとうございました。