◇阪神芝2000m 内回り

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正面スタンド前、4コーナー付近からのスタート。
下り坂スタートで、すぐに坂を上る。最初のカーブまでは長い直線。

・コーナー4回
・1-2コーナーは狭い
・3-4コーナーは広い

向正面中ほどのラスト6F地点から、ラスト4F地点にかけて緩やかな下り坂。
続けて正面直線のラスト1F地点付近にかけて長い下り坂。

下り切って今度は急勾配の上り坂を100m強で一気に駆け上がる。ゴールは平坦。

最後の直線
Aコース 356.5m
Bコース 359.1m



重賞は大阪杯(G1)、鳴尾記念(G3)、マーメイドステークス(G3)、チャレンジカップ(G3)が行われる。
また、リステッド競走には若葉ステークス(3歳オープン)、忘れな草賞(3歳オープン 牝)、アンドロメダステークス(3歳上オープン)が指定されている。




▽ラップタイム

大阪杯
G1 4歳上オープン 定量
2020年
1:58.4 良 12頭
12.9 - 11.7 - 12.3 - 11.9 - 11.6 - 12.1 - 11.7 - 11.3 - 11.2 - 11.7 (36.9-34.2 S)
1着5ラッキーライラック 55デムーロ  3-3-3-5  33.9
2着12クロノジェネシス 55北村友  3-3-3-3  34.0
3着8ダノンキングリー 57横山典  1-1-1-1  34.3

2019年
2:01.0 良 14頭
12.6 - 11.1 - 12.7 - 12.7 - 12.2 - 12.4 - 11.8 - 11.4 - 11.6 - 12.5 (36.4-35.5 S)
1着3アルアイン  57北村友 4-3-4-4  35.2
2着6キセキ  57川田 2-2-2-2  35.4
3着2ワグネリアン 57福永  7-7-8-8  35.1

2018年
1:58.2 良 16頭
12.8 - 11.3 - 12.4 - 12.4 - 12.2 - 11.8 - 11.2 - 11.1 - 11.4 - 11.6 (36.5-34.1 S)
1着15スワーヴリチャード 57Mデムーロ 15-15-1-1  34.1
2着5ペルシアンナイト 57福永  11-10-9-9  33.7
3着8アルアイン 57川田  5-5-5-5  34.0

チャレンジカップ
G3 3歳上オープン 別定
2019年
1:59.1 良 12頭
12.5 - 11.3 - 13.0 - 12.6 - 11.8 - 11.9 - 11.6 - 11.1 - 11.3 - 12.0 (36.8-34.4 S)
1着4ロードマイウェイ 54ルメール 10-9-9-7  33.8
2着7トリオンフ 56岩田  1-1-1-1  34.4
3着1ブレステイキング 56ムーア  6-6-7-7  34.0

2018年
1:58.3 良 12頭
12.7 - 11.4 - 12.3 - 11.8 - 11.5 - 11.7 - 11.7 - 11.7 - 11.5 - 12.0 (36.4-35.2 S)
1着9エアウィンザー 56Mデムーロ 4-4-4-3  33.7
2着2マウントゴールド 56武豊 3-3-3-3  34.5
3着10ステイフーリッシュ 56藤岡佑 7-6-6-6  34.2

2017年
1:58.6 良
12.7 - 11.4 - 12.4 - 12.0 - 11.4 - 11.9 - 11.6 - 11.4 - 11.7 - 12.1 (36.5-35.2 S)
1着3サトノクロニクル 55Mデムーロ  3-4-3-4  34.9
2着8デニムアンドルビー 54Cデムーロ 11-10-8-6  34.6
3着6ブレスジャーニー 55柴田善 7-7-8-9  34.6

鳴尾記念
G3 3歳上オープン 別定
2020年
2:00.1 良 16頭
12.2 - 11.0 - 12.8 - 12.2 - 11.8 - 12.2 - 11.6 - 11.7 - 12.1 - 12.5 (36.0-36.3 M)
1着1パフォーマプロミス 56福永 8-9-7-5  35.7
2着7ラヴズオンリーユー 54Mデムーロ 5-6-5-5  35.7
3着8レッドジェニアル 56酒井学 15-14-13-13  35.2

2019年
1:59.6 良
12.5 - 11.5 - 12.2 - 12.2 - 12.0 - 12.0 - 11.9 - 11.5 - 11.5 - 12.3 (36.2-35.3 S)
1着7メールドグラース  7-7-7-7  34.6
2着9ブラックスピネル  1-1-1-1  35.5
3着6ステイフーリッシュ  4-4-4-2  35.2

マーメイドステークス
2019
2:00.3 良
12.2 - 10.9 - 12.2 - 12.2 - 12.3 - 12.4 - 12.1 - 11.8 - 11.4 - 12.8 (35.3-36.0 M)
1着3サラス  14-15-15-15  34.6
2着16レッドランディーニ 11-11-11-9  35.0
3着15スカーレットカラー 10-10-10-9  35.2

若葉ステークス
2020
1:58.6 良
12.3 - 10.6 - 12.2 - 12.5 - 12.3 - 12.1 - 11.9 - 11.5 - 11.5 - 11.7 (35.1-34.7 S)
1着1アドマイヤビルゴ  3-3-3-3  33.6
2着12キメラヴェリテ  1-1-1-1  35.0
3着7アメリカンシード  5-5-5-4  33.9

2019
2:02.1 稍重
12.5 - 11.5 - 12.9 - 12.8 - 12.5 - 12.4 - 12.0 - 11.7 - 11.6 - 12.2 (36.9-35.5 S)
1着8ヴェロックス   3-3-3-3  35.1
2着4ワールドプレミア  7-7-7-7  35.2
3着6シフルマン  2-2-2-2  36.0





前半3Fがゆっくり
・スタートから最初のコーナーまでが長い直線
・スタートは下り坂。直後に上り坂
・1-2コーナーが入口が狭く出口の広いスパイラルカーブ

というコース形態に加えて、

・後半に2段階の下り坂+上り坂
が待ち受けていることからテンから飛ばしにくく、前半3Fの時計が掛かっている。

2F目は勢いをつけたり位置取りが忙しくなっていて
10秒台を刻んでいるケースもあるけど、全体のペースとしてはスローかミドルになることが圧倒的に多い。

前半3Fについてはクラスを問わず同じ傾向にある。


3F目以降は流れる展開か、もしくは息が入るか
中盤4~7Fは平坦+下り坂。
レースごとの違いとしては、中盤で息が入ることもあるけれど
大阪杯では速いラップで流れる展開が基本。

下り坂は最後の直線の最深地点まで続き、すぐに急勾配の上り坂になるので下り坂で勢いをつけていく感じで
全体の上がりも掛かりがち。



▽展開
数ハロンごとにスピードが変わるような乱ペースもあるけど
通常は同じような時計が淡々と続く(12秒台連続→11秒台連続 など)、見た目よりタフな展開。


▽脚質
上位3頭に4角5番手以内が多いのは確かで、上記したレースではほとんど4角5番手以内が3着以内に1頭以上来てる。
1頭も来てないケースは、マーメイド2019がある。

牝馬限定のレースはクラスやコースを問わず流れが独特なことが多く、傾向が変わりやすい。
理由は前半3Fがけっこう乱れがちだったり、前半1000mがめちゃくちゃ速いラップになったりする。もちろん牡馬でもそうなる時はあるけど、牝馬限定のほうが顕著。


最後の直線での内外の有利不利は、芝の傷み方や生育状況も影響する。
個人的なイメージだけど
芝の状態の影響は府中がハッキリ受けやすく、阪神がその次くらいだと思っている。

内側がひどく荒れた時などは
そこを避けようとした時に馬群がバラけ、後ろの馬も視界が開けることになる。

逆に、芝の内側の状態が良いときは、
外に膨れて距離ロスをしたくない馬たちが、ひとかたまりになった状態で4コーナーを曲がる事が多々ある。

4コーナーは軽い下り坂で、ただでさえ馬群が固まりやすく
芝の内側がいい時は更に集まるという感じ。

4角までに位置を上げている馬は進路を取りやすい。
馬群のインにいる差し馬は、前が壁になってしまうケースもある。

そしてこの場合、固まった馬群のすぐ外側にいる差し馬にも注意。
阪神競馬場の開幕で内の馬場がいい時に、馬群のすぐ外にいる馬が差し切るケースは割と多く目にしているはず。


話を元に戻すけど、
追い込み決着のマーメイド2019以外で、4角5番手以内が3着内に1頭も来なかったレースを探してみた。

城崎特別
2018.6.3 
2:00.7 良
12.7 - 11.6 - 13.0 - 12.6 - 12.3 - 12.2 - 11.8 - 11.6 - 11.3 - 11.6 (37.3-34.5 S)
1着5サラス   9-8-9-9  33.7
2着1プリラーレ 8-9-7-7  34.1
3着10ナンヨープランタン 7-7-7-7 34.0

2018年まで遡ったよね。(※これを調べたのは2019年11月)
前半があまりにも遅すぎたので、じっくり脚を溜める事が出来た差し勢の末脚が炸裂している。


サラスは、マーメイド2019でも追い込み勝ちしているので
もう一回貼っておく。 


マーメイド2019
12.2 - 10.9 - 12.2 - 12.2 - 12.3 - 12.4 - 12.1 - 11.8 11.4 - 12.8 (35.3-36.0 M)
1着3サラス  14-15-15-15  34.6
2着16レッドランディーニ 11-11-11-9  35.0
3着15スカーレットカラー 10-10-10-9  35.2

城崎特別とは違う内容。
2F目がちょっと速すぎたことと、5,6F目でほんの少しだけ緩めたことで前の馬の余力がなくなってきたのだと思う。本当に、ほんの少しなんだけど
後ろの馬にとっては末脚が生きやすい流れ。



要約すると
・基本的に4角までに位置を上げている馬、とくに4角5番手以内に有利。捲りがきく展開もある。
・展開によっては4角後方でも届くことがある。前壊滅の展開も、数は少ないけど存在している。
・内の芝状態が良い時は、最後の直線に入っても馬群が内側に固まっていることが多い。このとき馬群のすぐ外を追走している差し馬は視界がとても広く、差し切るケースも見られる。


差し馬寄りの展開では、メンバー中で上位レベルの末脚は欲しい。
4角5番手以内が来なかった上記2レースは、どちらも上がり上位の差し追い込み決着。
1着馬の上がりは2着以下のそれよりも抜けて速い。

例えば、馬場の悪化などで粘ったもん勝ちというサバイバル要素の高い展開になることも当然だけど想像し得る。
その場合は上がりの速さだけでは決まらないけど
そういう極端な馬場や展開になることの方が少ないので、やっぱり基本的には後方の馬には末脚が必要になる。



持続力はもちろん必要だと思う。
中盤4-7Fが平坦+下り坂になってるから
息が入りにくくなる展開もあるし、加えてラスト4Fの競馬になることも多い。
それに、大捲りが効いている展開もある。
主にゴール前の上り坂で、終いの脚をどれだけ維持できるか。

クラスが上がると、パワーとか底力みたいなものも必要になってきそう。







▽血統
色分け
ヘイルトゥリーズン系(詳細記載無しはサンデーサイレンス系)
ノーザンダンサー系
ミスプロ系
ナスルーラ系
マッチェム系
エクリプス系

大阪杯
2020
1着 オルフェーヴル × 母の父Flower Alley
2着 バゴ(レッドゴッド系) × クロフネ(ヴァイスリージェント系)
3着 ディープインパクト × ストームキャット(ストームバード系)
2019
1着 ディープインパクト × Essence Of Dubai(ボールドルーラー系)
2着 ルーラーシップ × ディープインパクト
3着 ディープインパクト × キングカメハメハ
2018
1着 ハーツクライ × Unbridled’s Song 
2着 ハービンジャー × サンデーサイレンス
3着 ディープインパクト × Essence Of Dubai(ボールドルーラー系)

チャレンジカップ
2019
1着 ジャスタウェイ × ジャングルポケット(グレイソヴリン系)
2着 タートルボウル(ノーザンダンサー系) × ダンスインザダーク
3着 ディープインパクト × Medicean
2018
1着 キングカメハメハ × サンデーサイレンス
2着 ステイゴールド × Mt.Livermore(レッドゴッド系)
3着 ステイゴールド × キングカメハメハ
2017
1着 ハーツクライ × Intikhab(ロベルト系)
2着 ディープインパクト × キングカメハメハ
3着 バトルプラン × タニノギムレット(ロベルト系)

鳴尾記念
2019
1着 ルーラーシップ × サンデーサイレンス
2着 タニノギムレット × アグネスデジタル
3着 ステイゴールド × キングカメハメハ
2018
1着 Regal Ransom × Tiznow(マンオブウォー系)
2着 タートルボウル(ノーザンダンサー系) × ダンスインザダーク
3着 ステイゴールド × Pivotal(ヌレイエフ系)

マーメイドS
2019
1着 オルフェーヴル × Tapit(ボールドルーラー系)
2着 ディープインパクト × Mr.Greeley
3着 ヴィクトワールピサ × ウォーエンブレム

若葉ステークス
2020
1着 ディープインパクト × Elusive City
2着 キズナ × Cozeene(グレイソヴリン系)
3着 Tapit × Stormin Fever(ストームバード系)
2019
1着 ジャスタウェイ × Monsun(ブランドフォード系)
2着 ディープインパクト × Acatenango(ハンプトン系)
3着 ハービンジャー × サンデーサイレンス



▽向いているかも知れない血統
サンデーサイレンス系 × ナスルーラ系
ディープインパクト × ミスプロ系
ミスプロ系 × ヘイルトゥリーズン系





▽まとめ

・内回り。スタンド前スタート。コーナー4回
・スタートから最初のカーブまでが520mほどの長い直線となるため、前半は位置取りの時以外は慎重に進むケースが多い。
ちなみに最初の3Fは速い時は34秒台前半、遅い時は36秒台後半で通過している。
スタートは軽い下り坂ではあるものの、200mほどで勾配1.5%の上り坂にさしかかるので2F目は速め。
・ゴール前200m地点付近でも同じ坂を上る。ラスト1ハロンのスピードは落ちる。
・中盤4-7Fは平坦+下り坂であることから、中盤の時計が速くなるケースもある。流れる展開と、一旦緩める展開がある。
・7F(残り800m)、もしくはその前後からスピードを上げていく競馬が中心なので、持続力は必要。大捲りが効くような展開も見られる。
・4コーナー出口が広く、緩やかな下り坂になっている。
(1)馬群が固まったまま最後の直線に入る
というシーンをよく見かける。内の馬場が悪い時などは、
(2)4コーナーで内外に軽くバラける
ような時もある。
・(1)では4角5番手以内が進路を取りやすそう。また、馬群のすぐ外側に付けていて視界の広い(前が壁になっていない)、終いの脚がシッカリした差し馬にも注意。
・(2)では4角後方の馬でも進路が開きやすい。
・馬群のインにいる差し馬は、前が壁になってしまうケースもある。とくに(1)の状況では、内の差し馬が進路が狭すぎて抜け出せなかったシーンもあった。
・有利そうに見える馬 →上に記載した「4角5番手以内」が有利となる展開が中心なので、上がりの速い先行馬。
次いで、メンバーの中で抜けて速い末脚を持続できるタイプの馬。

レースの内容的には、2400m以上をこなせる馬にも良さそうだけどまだ検証してない。

 

また気づいたことなど追記します。




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