仰木前監督といえばいろいろな名勝負を残された方でした。
僕の印象に残っているのは95年日本シリーズでの「オマリー・小林の14球」です。
あれは中継していた局が、打席の途中でいったんCMを入れたんですね。
そしてCM明けてすぐに「皆さん、どうにか間に合いました!!」とメチャクチャ焦ってたことが印象的でした。
勝負は小林がオマリーを三振に打ち取り、このシリーズでの唯一の勝利を挙げました。
また96年「メイクドラマ」でセリーグを制した長嶋巨人との日本シリーズで見事日本一に輝きました。
僕は巨人ファンだったので、このときの悔しさを覚えてます。
あとは三塁コーチャーズボックスで腕を回して選手をホームへ突っ込ませるパフォーマンスや、予告先発制度をフルに活用した「猫の目打線」も印象的でした。
昨年、名球界入り記念のパーティではアメリカからイチロー、野茂、田口などがこのためだけに帰国するなど、かなり慕われていたことがわかります。
このときイチローは「今の僕がいるのは仰木監督のおかげです。いくら感謝しても感謝しきれません。」と言っていました。
本当に球界の発展と歴史に名を刻んだ人でした。
改めて心からのご冥福をお祈りします。