050725paso

IT業界の営業さんに特に多い例なんですが、
お客様の前で「技術知識の大博覧会」
をやってしまう人をたまに見かけます。

これはデザイナーでもSEさんでも同じ。

そこでお客様から
「へぇーよく知ってるね」
と言われてまんざらでもない?

それ、「大いなる勘違い」だったりします。

もちろんお客様の中には
素直にスゴイと思ってくださる方もいらっしゃいます。
でも「営業」として、お客様からそんなことを言われて
喜んでいるようではダメ
だというのが私の営業論。

「能ある鷹は爪を隠す」とはよく言ったものですが
私の好きな言葉はこっち↓

「知りて知らずとするは上なり(知不知上)」

老子(中国の春秋時代の思想家)の言葉です。
まぁ、訳し方はいろいろかもしれませんが
ニュアンスは分かってもらえると思います。

すでにお客様と気心の知れた関係が築けていたりと、
状況によっては、もちろん例外もあります。

お客様に不安を感じさせてしまうような
技術に乏しいと思わせるようなことはもってのほか!
「聞かれたことに対しては迅速に正確に答える」
これはもう当たり前のこと。

でも、お客様との関係がまだ築けていない段階で
お客様から聞かれてもいないのに
こちらが先に知識をひけらかしてしまうと
お客様は自分が多少知っていることがあっても
黙ってしまいます。


これがサイアク

お客様が貴方の仕事に対してどの程度の知識と関心を
持っているのかを知るためのチャンスを
自ら逃してしまうのです。
あーもったいない・・・

知識はあって当たり前です。

自分がどれだけの知識を持っているかを
お客様に誇示する必要なんて全然ないんです。


良い仕事をすればいい。

それがお客様に認めてもらえる一番の方法です。



あ、この記事で取り上げた「老子」について
もし興味のある方がいらっしゃいましたら
「いのちの道―聖なる老子の5000文字」
という本が初心者でも比較的とっつきやすいです。
老子の本はどれも難しいのですが、この本は現代語訳で
読みやすく書かれていて、オススメです。


一人でも多くの人の背中を押してあげるために
一生懸命記事を書いています。

一日一回ぽちっと押していただけると、私、喜びます。

今日の私のブログランキングは?