正直気持ちも少しだけ気持ちが萎えてたところもあった。
「大組閣」だとかなんだとか、何か知らないところで話が進んでるみたいだ。
何をどうしたいのか、恐らく誰もわかっちゃいないような感じだった(唯一、松村先輩の人事だけはほっとした)。
何をやってたかというと、ずっとBIIの「ただいま恋愛中」ばかり見てた(あ、仕事もしてたけどね)。
というか、歌ってないときの久代の表情ばかり探していた(「春が来るまで」のね)。
ヲタはたくさんついているのだろうけれど、恐らくこの先大ブレイクすることはないであろう、1人の女の子の一瞬の表情ばかり。
彼女たちが歌っていない時の表情が見たかった。
なかなか映らないんだよねえ、歌ってない時の顔って。
だからそれを見るには、そこにいかなきゃならないんだわ。
そしてそこはちょっとばかし遠いんだよねえ。
正直気持ちが少し離れかけていたんだと思う。
毎日毎日送られてくる4か所の「そこ」の映像を義務的に×○□△*している日々。
もうこのままフェイドアウトでもいいかな、なんて思ってる自分もいた。
そんな時、ちきしょう、絶妙のタイミングで招待状が届きやがった。
もとい、招待状を頂戴しました。
横山チームA公演 矢倉楓子生誕祭。
ユニット曲は違えど、その骨格は「ただいま 恋愛中」のセットリスト。
観戦も9回目。抽選に関しては完全に悟りを開いてるつもりでした。呼んで貰えれば上等ですもの。
抽選が始まっても動じることなく、シアターのしきたりも熟知した大人の顔で待ってたら、まさかの4巡目。「ええええー」とか言ってんでやんの。
途端に足取りが速くなってしまって、入り口で係員のおにいちゃんに捕まってしまいました。
噛んで含むように「お客さーん、走らないで下さい」。うひょー恥ずかしい。
すまんすまん。僕も走ってるつもりはなかったんだよー。
初めて見たがらがらのシアター。
誰も座っていない最前の椅子。
椅子に座るのは二度目、相変わらず狭っ苦しいけど、目の前には何もない。
手を伸ばせば(いや、伸ばしませんよ伸ばしませんてば。怒られて追い出されたらヤダもん)そこはステージのカーテン。
はじまるよーのチャイム。これいっつも外で聞いてたんだよなあ。
ああ、この声はまゆゆだ。
--
「Only today」
スカっぽい明るいメロディに載せた、胸が締め付けられるように切ないリリック。
今まで何回聞いたろ。
最前で見ていたら、なぜだか鼻の奥がつんとして、渡辺と視線があった(ように思えたんだよ-)瞬間涙滂沱として禁ぜず。
現場で泣くのは3回目でした(E公演初体験@TDC、シアター初体験、今度)。
さすがのもう「初」はねえだろだいたい「初」の度泣いてどうすんだってことだよなあ、いいおじさんが。
渡辺麻友
僕はこれまでいわゆる「超選抜」の皆さんにあんましキモチを動かされなかった(てか、シアターでお目にかかってなかったんだけどね)。
それが夕べのまゆゆ様にはやられました。参りました。蕩けました。
「みんなの目線をいただきまゆゆ」って、目線吸い取られました。
完全気持ちは高校生だもん。しかも童貞気味の(げろげろ)。
全てが誤解でキモチの悪い妄想であることは重々承知なんだけど、その瞬間渡辺と僕の気持ちが通じ合った(ように思えたんだよ-)。この「妄想喚起力」こそトップアイドルの証なんでしょうね。
高橋みなみ
げ、べっぴんさんでやんの。びっくりしちゃった(←失敬な)。
「ジレンマ」見惚れちゃった。
佐々木優佳里
これまで4回もシアターで会ったことのあるゆかるん。
最後に見たのは去年4月のパジャマドライブだった。
ゆかるん大好きなんだけど、正直そのパフォーマンスは、ごめんちょっと「もっさり」してる印象だった。だから「ヒグラシ」とかならいいんだけど、「てもでも」で岡田(奈)と並んじゃったりすると、ちょっと差がついちゃうよなあって思ってました。「二人乗りの自転車」なんかではっちゃける瞬間がちらっとあったりもしたけど、長続きしないって言うか。
それが夕べのゆかるんは全く別人。
飛ぶの。跳ねるの。反りかえって伸びるの。浮いた瞬間のブーツの底と舞台板との距離が、明らかに他のメンバーより数センチは高い(つーか全然浮かないメンバーだっている)。最前だとこういうのよく見えるよねえ。
「キレっキレ」とまではいかないけど、ゆかるんよく動く。最後まで。
完全に佐々木優佳里ver.2じゃんか。
士別レテ三日ナレバ刮目シテ相待スベシ。
ましてや1年近くも見てないもの、舐めてはいけませんよ。
「抱きしめられたら」
名曲だよなあ。
この頃のやすすって、ホントいい詞を書いてた。
E2でずいぶん見た。金子小林高木のバージョン。
でも今宵のこの曲、みんな最初っから肌露出し過ぎ。
この曲って、見た目で「エロ」な印象強いけどそうじゃないんだよ。ホントは「エロの入り口で戸惑う女の子」なんだよ。
リズムをシンコペーションぎみに刻むベースが特徴で、フリも決して滑らかじゃ無くて「stop & go」って感じの動き。
それがまるで行きつ戻りつ戸惑っている女の子の内面を表しているような演出。キモチがだんだんたまっていって、サビのところで欲望が花開いていくコントラストの妙だってある。
普段は真面目なお天気おねえさんのような女の子が、(恐らくは後ろめたい)恋に惑い導かれて乱れていく、そういうイメージ。
うん。そうだよ、ちゆうよかNさんだよ。
だから曲の頭っから肩をはだけてはいけないの。曲が進むに連れ徐々に露わになっていかなきゃ。
肌見せりゃいいってもんじゃない。みるきーのも見たことあるけど、あれもはなっから出し過ぎ。
金ちゃんこあみゆまなはもう少し出来てたぞ。
矢倉楓子
今日の公演の主役。
下手最前は彼女のポジでした。ふうちゃんヲタのみなさんゴメンね。
ちゃんと全力で「ふーっ」ってやったから許してね。
「前しか向かねえ」
なんだ糞曲じゃねえかって思ってたのにー。楽しかったじゃねえかちっきちょー。
人生最短の2時間ちょいでした。
いつになるか分からないけど、次シアターにお呼ばれされた時に最前じゃなったらがっかりしちゃうのかな。今はそれがちょっと心配です。