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↑ほとんど唯一といえる避難所の国連学校まで攻撃、死者が出てる。
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↑世界で非難の声が。


ガザの大虐殺はまだ続いています。

京都大学の岡真理さんが、ガザ及びパレスチナの真実を伝える文章を今朝連投されました。

本人の許可を得たので、二本続けて転載します。

世界のメディアのプロパガンダに騙されないでほしい。

【以下転載】

岡真理です。

ケリー国務長官がエジプト入りし、エジプトが提案した停戦案
(封鎖緩和については停戦後に協議)を受け入れるよう、
ハマースに迫っています。
http://www.aljazeera.com/news/middleeast/2014/07/kerry-urges-hamas-accept-gaza
-truce-offer-2014722144142289653.html

日本の主流メディアの報道ぶりを見ていると、ハマースが停戦を
受け入れないことが、パレスチナ人・イスラエル人双方の死者の拡大を
招いており、700人を超えるパレスチナ人が犠牲になっているのは
ハマースの責任であるかのような印象を抱いてしまいます。

問題の根源には、ガザの封鎖と占領という問題があるわけですが、
日本の主流メディアは、ガザが47年にわたり国際法上違法な占領下に
あり、また8年にわたり国際法上違法な封鎖下にあり、占領と封鎖により
住民がその基本的人権をことごとく否定されているという事実を
ほとんどまったく報道していません。

そのため、ハマースが封鎖の解除を停戦の絶対的な条件として掲げ、
これが受け入れられない限り、停戦を受託しないという姿勢を、
ハマースが身勝手な要求を掲げて妥協しないために、パレスチナ人
市民が犠牲になっているかのような誤った印象を広めることに貢献
しています。

しかし、ハマースは先のエジプトによる停戦案を拒否した直後、
10年間の休戦協定をイスラエルに提案しています。以下の10の
条件をイスラエルが受け入れるならば、10年間の休戦協定を結ぶと
提案しているのです。

10年間の休戦協定のための10の条件
http://mondoweiss.net/2014/07/report-israel-conditions.html
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
1)ガザとの境界からイスラエルの戦車が撤退すること。

境界線に沿って内側300メートルから1,5キロに及ぶ区域
(ガザ全土の35%、全可耕地の85%)をイスラエルは
パレスチナ人のアクセス禁止区域としており、立ち入った者は
発砲されます。戦車の撤退は、ガザのパレスチナ人が自分たちの
領土内で、命の危険を伴わずに安全に農業を行うために必要な
ことです。

2)3人の少年殺害後に逮捕された囚人すべてを釈放すること。

6月、イスラエル人少年3人が誘拐されたあと、イスラエル政府は、
少年らが誘拐直後に殺害され、その容疑者も特定できていたにも
かかわらず、その情報を隠匿し、少年たちを捜索するための軍事作戦を
展開し、数百名を逮捕、その過程で9名を殺害しています。これは、
西岸のハマース・メンバーを再逮捕することが目的でした。

3)封鎖を解除し、境界の検問所を商業および人間に開放すること。

物資の自由な搬入・搬出、人間の自由な移動が禁じられているために、
ガザの人々は「生きながらの死」をこの8年間、生きています。

4)国連の監督のもと、国際用の港と国際空港を創り機能させること。

日本のODAで建設されたガザ空港は破壊され、ローマの遺跡のような
廃墟となっています。

5)出漁範囲を10キロまで認めること。

オスロ合意で認められたガザの領海は20海里でありながら、出漁は
3~6海里に制限され、それを超える出漁は発砲や拿捕、漁船の没収に
遭います。そのため、ガザの漁師の多くが漁をすることができません。。

6)ラファ検問所を国際化し、国連およびアラブ諸国の監督下におくこと。

現在、エジプト側の時の権力のご都合しだいで、ラファハは閉鎖されています。

7)境界に国際軍をおくこと。
8)アル=アクサーモスクでの礼拝許可の条件緩和。
9)ファタハとハマースの和解合意にイスラエルが介入することの禁止

今回のイスラエルによる攻撃の目的は、ファタハとハマースが和解に合意し、
統一政府を発足させたことを脅威とするイスラエルが、これを切り崩すこと
でした。

10)工業地区の再建およびガザ地区における経済開発の改善。

ガザは占領が始まった直後から一貫して、その経済開発を妨げる、
「反開発(Dedevelopment)」政策がイスラエルによってとられてきました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

10の条件とは一言で言えば「封鎖の解除」です。
社会が社会としてまっとうに機能し、そこで、住民が人間らしく暮らす
ために必要なものです。

「封鎖」自体が国際法上違法な暴力であり、私たちの人権概念に照らして、
許されるものではありません。先にお送りした、ガザ市民社会の知識人ら
による世界へのメッセージの中にもありましたように、
封鎖とは「生きながらの死」であり、封鎖の解除は、ガザの人々すべての
願いです。
ハマースの要求は、ガザのパレスチナ人にも人間らしく生きる権利を認めよ、人間とし
ての尊厳を認めよ、
平等な人間性を認めよ、という当然の要求です。

しかし、イスラエルはこれを無視しました。封鎖が解除され、10年間の
休戦が実現することが、この地域の安定に大きく貢献することが明らかで
あるにもかかわらず、です。

ハマースの休戦協定案を報道せず、犠牲者の拡大は、エジプトの停戦案を
受け入れようとしないハマースに責任があるかのような報道ぶりは、
まったく偏っているとしか言いようがありません。

これ以上の死者を出さないためにエジプト提案の停戦(封鎖解除に
ついては停戦後協議)を受け入れろと迫るのは、一見、犠牲になる
命を大切にしているように見えて、実は、すさまじく殺しておいて、
これ以上、殺されたくなければ、封鎖の解除など四の五の言わずに、
さっさと降参しろ、というヤクザの恫喝のように聞こえます。

(2012年の攻撃のときの停戦は封鎖緩和が条件でした。しかし、
イスラエルはそれを履行しませんでした。停戦の条件ですら履行しない
者が、いったん停戦した後に協議して実効性ある答えが得られるわけが
ないとハマースが考えるのは、無理からぬことです。)

PLOがハマース提案に対する支持を表明しましたので、封鎖の解除を
条件とする停戦が前進するかもしれません。

しかし、この停戦案をイスラエルが受け入れることは政治的敗北です。
地上戦にまで踏み込み、イスラエル兵側にも大きな犠牲を出した挙句、
封鎖解除という政治的勝利まで勝ち取られたとあっては、ネタニヤフ
首相の大失策になります。そのため力でますますねじ伏せようとして、
攻撃が激化するのではないかと心配です。

イスラエルに対し、「一刻も早く攻撃をやめろ」だけではなく、
封鎖の解除、そして、ハマース提案の休戦協定案を受け入れろ、
ということを、国際社会が――私たちのことです――声を大にして訴え、もし、イスラエルがガザの違法な封鎖の継続を望み、ガザの人々を「生きながらの死」「緩慢な死」の状態にとどめおくことを
臨んで、この休戦案を蹴るならば、そのようなイスラエルこそを弾劾し、
制裁する必要があるのだと思います。

参考 http://mondoweiss.net/2014/07/deafening-silence-proposal.html

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
以上

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

京都の岡真理です。

ガザ紛争に関してさまざまな「誤解」が流布しています。

たとえば、イスラエル人少年3人の殺害が、今回の攻撃の発端となったとか、これは、イスラエルの自衛戦争であるとか…。

これらガザ紛争にまつわる「誤解」について、3人の識者が事実や法的根拠を提示しながら、それが誤解であることを詳しく説明しています。ぜひ、お読みください。

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ガザ紛争をめぐる誤解
http://imeu.org/article/faq-misperceptions-about-the-conflict-in-gaza

回答者:

◎ダイアナ・ブット 

人権弁護士、ラーマッラーを拠点に活動するアナリスト。PLOアッバース議長の顧問も務めた。アル=シャバカ:パレスチナ政治ネットワークの政治アドヴァイザー。

◎ジョージ・ビシャーラート 

カリフォルニア大学サンフランシスコ校ヘイスティングス法律カレッジ教授。パレスチナ研究所上級フェロー、パレスチナ法評議会もと法律コンサルタント。

◎ナディア・ヒジャーブ

アル=シャバカ:パレスチナ政治ネットワーク代表、パレスチナ研究所上級フェロー

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Q-何が、今回の暴力の爆発を引き起こしたのでしょうか?

◎ダイアナ・ブット(以下DB) 

4月に、[ファタハとハマースによる]パレスチナ民族統一政府の発足が発表されるや、イスラエルはそれを破壊することに照準を定めました。まず、政府を孤立化させようと圧力をかけ、それがうまくいかないとなると、3人のイスラエル人の少年たち(彼らはイスラエルの完全支配下にある西岸地区で誘拐されたのですが)の死を利用して、ガザのハマースを悪魔化しました。

少年たちが行方不明だった18日間のあいだに、イスラエルは西岸の、何百人ものパレスチナ人を逮捕しました。その中には、11名の議員と、3年前、捕虜交換で釈放された59名のもと囚人たちが含まれます。これらの人々は、3人のイスラエル人少年の死に何等かのかかわりがあるという証拠などまったくなしに逮捕されたのです。

さらに、イスラエルは、西岸の10人のパレスチナ人を殺害しました。うち3人が子どもです。そして3軒の家を破壊しました。イスラエルはガザ地区に空襲をおこない、国連が報告しているように、10歳の子どもを含む2人を殺害しました。これらはすべて、ハマースのロケット弾がガザから一発も撃ち込まれていない段階で起きています。イスラエルは、パレスチナ統一政府を外交的に解体することに失敗したとき、残忍な軍事攻撃に訴えることにしたのです。明らかなことは、既成事実が「正解」ではない、ということです。2012年の停戦段階に戻るということは、[今回は]機能しません。[
2012年の停戦を]イスラエルはいとも容易に侵犯にしているからです。


◎ジョージ・ビシャーラート(GB)

イスラエルは、6月12日に誘拐され殺された、3人のイスラエル人の若者たちの悲劇的な死を、西岸のハマースを攻撃し、パレスチナの民族的和解を阻害するための道具として利用しました。外交的に、民族的和解を阻止しようとして失敗していたからです。
イスラエルは400人以上を逮捕し、2200軒もの家を家宅捜査し、捜査の過程で少なくとも9人のパレスチナ人を殺害しています。若者たちは、誘拐された直後に殺されたという証拠があがっていたにもかかわらず、イスラエル政府はそれを隠匿して、イスラエルの世論を狂乱状態に煽り、それが、ムマンマド・アブー・フデイルを焼き殺すというむごたらしい事態に直結しました。これらのシニカルな行動が、ガザの境界線に沿って暴力のエスカレーションを招きました。


◎ナディア・ヒジャーブ(NH)

イスラエルは、6月12日に3人のイスラエル人の10代の入植者が誘拐され殺されたことを利用して、西岸と東エルサレムに対する残忍な大弾圧を行いました。人権団体は、これを集団懲罰として非難しています。イスラエルはとりわけ、ハマースのメンバーを標的にしました。[少年たちの誘拐と殺害について]ハマースの犯行という証拠もなければ、ハマースも責任を否定しているにもかかわらず、です。真の標的は、ハマースが実現した民族的統一の合意でした。

しかし、事実を言えば、イスラエルによるガザに対する総力を挙げての攻撃は、遅かれ早かれ起きていたはずです。イスラエルは、ガザに対する自分たちのアプローチを「芝を刈る」と呼んでいます。つまり、2年か3年に一度は必ず、ハマースを攻撃し、弱体化しなければならない、ということです。ハマースが停戦に積極的であり、停戦を尊重しているということが証明されているのに、です。これが、イスラエルが、西岸と東エ
ルサレムの占領と植民地化、そして、ガザの占領と封鎖を「経営する」やり方の一つです。

Q-イスラエルは自衛のために行動しているのですか?

DB いいえ、ガザに対する攻撃を最初に始めたのはイスラエルであり、ガザ地区(および西岸)に対して過酷な軍事占領を続けているという事実ゆえに、イスラエルは自衛を主張することはできません。それどころか、イスラエルは、その軍事支配下で生きるパレスチナ人を庇護するという国際法上の義務があるのです。

GB 自衛とは、暴力を最初に行使した国家が主張しうるものではないでしょう。イスラエルが西岸のハマースに対して暴力的な攻撃を行ったのですから。

NH いいえ。戦争に関する規定を尊重すると誓う国際条約に署名した国連加盟国に、民間人や民間のインフラを無差別に攻撃する権利などありません。男性、女性、子供を問わず、実に大勢のパレスチナ人民間人が死傷しているという事実が、イスラエルの「自衛」の主張が嘘偽りであることを示しています。ハマースが停戦を維持することに積極的であったという事実によってもです。

さらに、イスラエルは、何十年にもわたって軍事占領し、植民地化している土地の住民たち、しかも封鎖下においている住民に対して「自衛」を主張することはできません。
停戦だけがパレスチナ人とイスラエル人を同じように守り、そして、占領と封鎖の終結こそが、恒常的平和への道を整えます。

ハマースもまた、民間施設を標的にするのをやめなければなりませんが、ハマースは国連加盟国ではなく、国際法の順守を誓う条約に署名していません。

Q-イスラエルは、ハマースを標的にして攻撃しているのですか?

DB いいえ。イスラエルは民間人の住宅や民間のインフラを攻撃していると思われます。今日までに、国連の算定によれば、殺された者たちの80%が民間人で、150人が子どもです。イスラエルは病院や学校、モスクも爆撃しています。これらはすべて、国際法で、標的にするのが違法とされているものです。

2000軒以上の家とその近隣の地区がイスラエルの攻撃で破壊されました。このようなことは、国際法とは矛盾します。住宅など民間の構造物が標的として合法の標的とされるのは、軍事目的に使用された場合だけです。

戦争に関する規定に関するジュネーブ条約追加議定書のⅠは、「信仰の場や、家その他の住居、学校といった通常、民間の目的のために使用される対象が、軍事行動のために効果的に使用されているかどうかが疑わしい場合には、軍事目的には使用されていないと推定しなければならない」 イスラエルは、パレスチナ人の家々が司令センターとなっていると主張していますが、ヒューマン・ライツ・ウォッチは、こうした主張を退けています。

民間人と戦闘員を区別しない攻撃は違法です。イスラエルの論理を使えば、過去あるいは現在、イスラエルの兵士や警察官がいるいかなる家も合法的標的と言うことになります。軍が存在するところ、たとえば、テル・アヴィヴの防衛相も、合法的標的です。明らかに、このような論理は受け入れがたいものです。

これはヴィデオゲームではありません。イスラエル軍は、ハマースに関係している者なら誰であろうと攻撃しています。戦闘員であるかどうかなどおかまいなしに、民間の基盤施設であろうと一顧だにせずに。

GB イスラエルはどうやら、ハマースの幹部なら誰でも、「戦闘員」に分類しているようです。実際にどんな仕事をしているかなど関係なしに。たとえばガザの警察庁長官のタイシール・アル=バトシュは、彼が従兄の家を訪ねているときをわざわざ狙ってイスラエルは攻撃し、タイシールは負傷、彼の親族18人が殺されました。

国際法上、警察は民間人です。そして、これは、一見したところ、明らかな戦争犯罪です。個人の住宅に対してなされるその他、多数の攻撃も同様に戦争犯罪です。もちろん、最終的な結論を下すには、さらに調査してみる必要がありますが。

イスラエルは、病院や、浄水施設、下水道、その他、ハマースとは何の関係もない民間の基盤インフラも攻撃しています。実際のところ、イスラエルは、軍事目標と民間人を区別するという国際的な法的要請を尊重していると主張していますが、イスラエル自身の行動が、ハマースを政治的に弱体化させるために故意に民間人を殺すという政策をとっているということを物語っています。

NH いいえ、民間人の死傷者の数が、イスラエルの主張を切り崩しています。国連の数字によれば7月22日までに殺された、640人を超えるパレスチナ人の死者の中で民間人は433人。一方、イスラエル側で殺された民間人は2人です。この数字を比べてみてください。

Q-ハマースはなぜ、停戦を受け入れるのを拒否したのですか?

DB ハマースにしてもその他の党派にしても、エジプトが提案した停戦案について相談されませんでした。エジプトはパレスチナやパレスチナ人を代表などしません。パレスチナ人を代表するのはパレスチナ人だけです。提案された合意の場に主要な当事者がいないのに、事態が前進するなど考える方が愚かです。さらに、イスラエルは最近、必要物資をガザ地区に入れ、同時医、パレスチナ人が亡くなった者たちの遺体を埋葬できる
ようにするための人道的停戦を拒否しました。

GB ハマースは停戦の申し出を受け入れるのを拒否しましたが、この申し出について事前に相談されておらず、公平さという点で基本的な要件を満たせていませんでした。しかし、それから24時間以内にハマースその他のパレスチナのグループはイスラエルに対して10年間の休戦協定を申し出ました。この協定でイスラエルはガザ地区の封鎖をやめていただろうし、その結果、長期にわたりこの地域の安定も保証されていたでしょう。しかし、イスラエルはこの申し出に応えませんでした。[長期的安定よりも]イスラエルにとっては、定期的に「芝を刈る」ことの方が都合が良いようです。

NH ハマースは停戦を受け入れたいと思っていますが、しかし、それは、イスラエルが尊重し遵守する停戦であり、ガザに対する封鎖を解除する停戦です。ガザのパレスチナ人は、圧倒的多数を占める民間人もハマースその他の党派のメンバーも、2007年以来[封鎖下で]緩慢に殺されるか、[攻撃で]一瞬で殺されるか、という二者択一を迫られています。イスラエルがガザに課し、エジプトもその維持に協力している厳格な封鎖の結果、飲料水もなく、栄養も不十分で、医療も十分ではないせいで、病気や疾病で死ぬのか、イスラエルが、そろそろ「芝を刈る」頃だと決めたとき、あっという間に死ぬかのどちらかだ、ということです。

「国境の検問所が開放されて、人々や物資が自由に移動できるようにならないかぎり、ガザのパレスチナ人は、もっとも基本的な権利のないまま、これからも生きることを強いられることになります。」

Q-ハマースはパレスチナ人を人間の楯に使っているのですか?

DB ガザは縦40キロ、横が最長でも12キロの土地です。そこに180万近くのパレスチナ人がいます。ガザ地区は、世界でももっとも人口過密な地域です。さらに、この攻撃の以前から、ガザ地区の35%の地域がパレスチナ人立ち入り禁止――進入は死の危険を伴います――になっており、イスラエルは、これらの地域を立ち入り禁止区域として維持しています。つまり、ハマースがこの小さな地区の内部で闘うとき、パレスチナ人の民間人を援護には使いません。

[ハマースが民間人を人間の盾に使っていると]イスラエルはずっと主張していますが、今日まで、国際的な調査によっても、これらの長期にわたる主張を裏付ける証拠は何もありません。にもかかわらず、この主張が、多くの者に受け入れられ、まかり通っているのです。皮肉なことに、その逆こそ、確証されています。イスラエルは、軍事作戦を行うとき、パレスチナ人の民間人を人間の楯として使っています。

GB ハマースは、居住区の内部から闘います。人口過密なガザ地区です。しかし、ハマースが攻撃避けに、故意に民間人を危険にさらしているという主張は、ほとんど実証されていません。この主張は、「犠牲者を非難する」ためのものです。確かに、パレスチナ人にとっては、パレスチナ人の血を流しているのはイスラエルだといういことは、疑う余地もなく明らかです。

NH イスラエルは、ニューヨークの半分以下しかないガザ地区の44%を軍事的な「バッファ・ゾーン[進入禁止区域]」にしています。誰が誰を人間の盾に使っているのでしょう?

Q-イスラエル軍は、民間人の死傷を避けるために、可能なあらゆる注意を払っていますか。

DB いいえ。「屋根をノックする」方式で、つまり、家を爆破するに先立ってまずミサイルを家の上に落とすということですが、死をもたらしています。アムネスティ・インターナショナルのフィリップ・ルーサーによれば、「民間人の家に向けてミサイルを発射することは、効果的な「警告」を構成するなどということはありえない。アムネスティ・インターナショナルは、ガザ地区に対するイスラエルのこれまでの軍事作戦において、このようなミサイルによって殺害された、あるいは負傷した民間人の事例をまとめている」と彼は語っています。

加えて、イスラエルは[攻撃を警告し、退避を勧告する]リーフレットを撒いていると主張しますが、これらのリーフレットには、人々がどこに行けば安全かということは書かれていません。イスラエルの人権団体が書いているように、「リーフレットを撒くことでは、その地域に民間人は一人も残っていないと見なして、民間の用地を攻撃してよい、という許可を軍に与えはしない。軍は、すべての住民がほんとうに自宅を後にした
、と仮定してはいけない」

さらにイスラエルは、鉄のドーム・システムが、イスラエルの民間人の死を防ぐのに効果を発揮していると主張しています。この主張を踏まえ、また、イスラエルの民間人の死者が2名(パレスチナ人の死者数は650名)であることを踏まえると、民間人を傷つけずに、イスラエルに向けて発射されるロケットを問題にする別の方法があることは明らかです。

GB これまでの回答のいくつかが示唆しているように、もちろん、違います。民間人に対して、効果的な避難場所などどこにもない状況下で家を離れろと警告することは無意味です。シュハイバル家の3人の少年を含む多数のパレスチナ人が、イスラエルの「屋根をノックする」というやり方で――つまり、より破壊力のある兵器を使う前に、警告用とされているミサイルを発射することで――殺されています。

NH ガザは地球上でもっとも人口過密なところの一つです。空から、陸から、海から攻撃しておいて、何百人もの民間人を殺さないでいることなど不可能です。ガザの民間人の殺傷を防ぐ唯一の道は、停戦しかありません。ハマースは過去の停戦を遵守してきました。そして、平和を実現する唯一の道は、西岸と東エルサレムの占領と植民地化、およびガザの封鎖を終結し、長期にわたり否定されてきたパレスチナ人のその他の権利を尊重するという合意を結ぶことです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
以上