『日本教育再生機構』役員懇談会のご報告

 


けふは、教育再生機構の役員懇談会が市ヶ谷で開催され出席して参りました。

 今回は、政治家からも出席があり、中川昭一元通産大臣、山谷えり子教育担当首相補佐官、中山成彬前文科大臣、義家京介参議院議員などが出席し、50名ほどの教育関係者が集まり、教育基本法改正から現場にどのやうに下ろして行くかを議論致しました。


 私などが出席するには、恥ずかしいほどのメンバーで、ただ着物姿が目立っただけでしたが、幸いなことに私のことを覚えて下さってゐる方も多く、向こうからご挨拶を頂いたりして恐縮してしまひました。


 今回は、初めて顔を合わせる方も多く、米長邦雄さん、小堀桂一郎さん、和田秀樹さんなどは、今回初めてご挨拶をさせていただきました。


 ただ、嬉しかったのは私共の伝承文化研究所の活動を認めて下さって居られる方も少しずつ増えて來てゐるやうで名刺を向こうから持ってきて下さり、開会前にお話しできたことであります。


 今回の懇談の内容は、教育再生会議への「最終報告」、「学習指導要領の改訂問題」を中心に話し合いを持ちました。


 最初に中川元通産大臣と山谷エリ子議員から永田町の教育改革についての進捗状況報告があったのですが、その中で山谷議員から今年度予算で地域教育に對して。全國各学校区一万三千ヶ所にそれぞれ五百万円附けたとの事。これは地域の教育指導者を育成するために使われるとの事です。何年か後には前章学校区に予算を附ける豫定であるとも言ってくれました。


 その後、精神科医和田秀樹氏と全教連委員長植田氏、倫理研究所の丸山氏などによる基調提言があり、その後、全體討論に入りました。


 今回は、「学習指導要領」の中でも、特に道徳教育について話合ひを持ったのですが、學者の先生方は、どうしても色んな意見を持って居られる方々であれもこれも求めすぎのやうに感じます。


 結局、『道徳教科書』のパイロット版を再生機構で制作する事になりましたが、どうも私には教科書さえ作れば何とかなるといふ考え方に賛同できませんでした。


 勿論、今迄の道徳教科書では全く意味の無いのは當然ですが、教科書だけ作ってもそれを教える先生の育成を同時に行はなければならぬと強く思ふのです。


 今迄の『道徳教科書』の酷さについては、後日にも書いてみたいと思ひますが、どんなに良い教科書が出来てもそれを教えられる先生の少なさが一番の問題だと思ふのです。


 私も発言したかったのですが、まあ偉い先生方がお話しを次々に行ってしまひ結局今回は發言できませんでした。


 たゞ、私に側にいた前日本青年会議所理事長の小川氏や大蔵氏などと終わってから意見交換をして、私の考えに賛同いただきました。


 まあ、結局の處今回は『道徳教科書』の制作のみが決められただけでした。


 それから、日本青年会議所の幹部の皆さんが、私共伝承文化研究所の事業に非常に興味を持って下さり、『眞心の學問會』の見學に來たいと申し出て下さいました。


 ひょっとすると青年会議所と一緒に事業を行ふ事になるかも知れません。