まなかは、歩行を体得したのか、しきりに歩く。
我が家は二階建てで、一階の前面が鍼灸治療院で、その後面は、今は使用していない台所や和室、納戸、浴室、トイレがある。
私たちは、二階で生活をしている。
夕方治療院に患者さんがいないと、妻はまなか治療室に連れてくることがある。
私は、営業時間なので、あまり治療室に連れてきてほしくはないが、つい甘やかしてしまうところがある。
治療室でまなかを少し遊ばせた後、妻がまなかを二階へ連れて行く時、遊び半分で、まなかを
階段の前に立たせてみた。
するとまなかはその階段を必死に登る姿勢を見せた。一段目をなんとかクリアーするとすぐに二段目に挑戦。
当然、後ろにひっくり返る可能性もあるので、その対策にまなかの後ろに妻はついていた。
二段目のクリアーすると、三段目に挑戦。
五段目あたりで力尽きたか登のをあきらめた。それでも階段を登れる姿をみて、親としてはうれしく感じた。
つい先日、妻が出かけ、私が、まなかの世話をしている時、思い立ってまなかを連れて一階に降りて、階段を登らせた。
すると今度は、十二段最後まで登ってしまった。
まなかの脚力にはびっくりさせられた。
二歳までになんとか歩ける不安があったこともあったが、今はもうちょっと目を離している間に、何をするかが心配なぐらいだ。
けがをさせないよう見守ってゆきたい。
「まなちゃん、歩けるのはうれしんだけど、お部屋には危険がいっぱいあるから気をつけようね。
お父さん、お母さんの目の届く範囲で動いていてくれるといいだけどなぁ。」