パブリシティ権については、事件として受けたことはありませんし、相談レベルでも受けたことはなかったと思います。


 いっぺんきちんと整理してみたいと考えていたところ、判例タイムズ1346号(2011-07-01)で、菊地浩明判事の「パブリシティ権についての裁判例の分析(上)」という論文が出ていました。


判例タイムズ1346号2011-07-01


 人格権的構成と財産権的構成という対立もあるようですし、相続性の有無という争いもあるようですが、著作権に、財産権としての著作権や著作者人格権などがあって、相続性についてもそれぞれで異なっているというのと同じように考えることはできないのかなという気がします。


 侵害の成立要件や具体的救済措置は、同論文の「下」でとりあげられるので、読み忘れないようにしようと思います。


 判例タイムズの1346号では、表紙の写真にも大きく出ているように、交通損害賠償における実務の現状という座談会も掲載されており、これは、私のような、裁判所の近くに事務所を構える従来型の弁護士にとっては必読の文献だと思います。


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