数年前に何かの新聞か雑誌で、弁理士登録をしている弁護士は全国で約300人、というデータを読んだことがあります。
ご存じのとおり、弁護士が弁理士登録をする場合、2つのルートがあります。1つは弁護士登録をすることができる資格を有すること、要するに新又は旧司法試験に合格して司法修習を修了していることです。もう1つは、普通に、弁理士試験に合格することです。
2つのルートのうち、ほとんどの方は弁護士登録をすることができる資格に基づく登録です。すぐに弁理士登録をすることができるのにわざわざ弁理士試験を受験するのは面倒ですし、弁理士試験は理系の高学歴の優秀な方々が多数受験する難関な試験ですから、新又は旧司法試験合格者といえども合格することは難しいのが現状です。
特許庁の弁理士試験最終合格者の統計上、平成14年度から21年度までの8年間で、司法試験合格者は平成17年度と20年度にそれぞれ1人の、わずか2名です。なお、前にも書きましたが、私は選択科目が法律ではなく理工Ⅴ(情報)なので、平成21年度の特許庁の弁理士試験最終合格者統計の「司法試験合格者」にはカウントされていません。
それに、平成20年9月末日以前に司法修習を終えていれば、弁理士の登録前実務修習の対象になっていないので、受ける必要はありません。それ以降に司法修習を終えていても、弁理士法以外は免除になります。私が平成8年に司法修習を終えているにもかかわらず登録前実務修習を全課目履修しているのは、弁理士試験合格に基づく弁理士登録をするためです。
では、弁理士試験合格に基づく弁理士登録をしている弁護士の先生方は、全国で何名いらっしゃるのでしょう。
日弁連のウェブサイトの「ひまわりサーチ」で探そうと思いましたが、フリーワード「弁理士」でサーチしても弁理士の登録原因は書かれていません。そこで、弁理士会のウェブサイトの「弁理士ナビ」の「マルチ検索(弁理士)」でサーチすると、ヒットしたのは6名の先生方です。
もう少し多いような気もします。もしかしたら「マルチ検索」には必要的記載事項と任意的記載事項があるのかもしれません。
ただ、いずれにせよ、「知財法に詳しい弁護士を探したい」「技術に詳しい弁護士を探したい」といって弁理士ナビをサーチされる方もけっこういらっしゃるのではないかと思われるので、ここに掲載されることはけっこうメリットが大きいような気がします。
弁理士の登録前実務修習を修了できれば、4月には、ここに掲載されることになります。何とか修習落ちしないで修習を修了したいと考えています。
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