7月3日の日記 おかんがホスピスの面談に行ってきた | ガンおやじ

7月3日の日記 おかんがホスピスの面談に行ってきた

「もしもし。今日ホスピスの面談行ってきたんかいな?」わたしから実家のおかんに電話した。


「うん。今日の午後4時からお父さんのCT写真と今のお医者さんからの病状説明の書いた紹介文を持っていってきた。京大病院よりもはるかにきれいで落ち着いたいい雰囲気のところやった。


ホスピスの先生と面談したんやけどやっぱり、放射線治療と抗がん剤治療やったけど全く効果がなく、ガン広がってきてて、肺に水がたまりはじめてるってホスピスの先生言ってたわ。

精神的にも、難しい人って京大病院の先生の紹介文に書いてあったみたい。

無茶なこと言ったりはしてないけど、生きる希望がないとか、飲み物すら全く通らないなんて何の楽しみもないとかお医者さんに言ってるからな。

同じ病室の人が手術して退院していくのを見てるとなんでわしだけとか思うみたいや。やっぱり、心の浮き沈みが大変や。


ちょっと意外やったんやけど保険がきかない方の、有料の個室の方は今奇跡的に1部屋空いてたわ。金銭的大変なようであれば、保険がきくほうの集団の部屋が空くまで個室入っていて、部屋を移ってもいいみたい。もちろん、体調のいい日は家から近いから家に帰ってもらっても良いということ言ってはったわ。


そやけど、今日決めて明日から入るというのは本人の心の準備の問題もあるんでとりあえず返事を保留にしておいて京大病院にお父さんに意見聞きに行ってきて今帰った所なんや。


お父さんは、京大病院の人たちにもお世話になってるし、じゃあ明日からという感じでは病院変われへんみたいなことを言うてたわ。普通の病院から病院の転院やないからなあ。


まあ、今週の木曜日にコーディネーターの人と今後どうして行くか相談することになっているからまた、方針決まれば連絡するわ。」


「何が正解なのかよくわからないくて非常に難しい問題だなあと思うけど、あんまり、考えてばっかりでご飯食べなかったりしてると自分の体調崩してしまうかもしれんから気を付けや。今週末、帰れれば帰るわ。ほな。」


明るい希望とか夢なんて全くない世界をさまよっているような心境だ。