ライダーへの道 ~銭闘編~
先日、とうとうテレビで 「電車男」 が始まりました。 僕は最初にネットニュースで本出版される
というのを見たのがキッカケで知る事ができました。あまりの夢のようなストーリーに悶絶し、
ひたすら 「羨ましい」 を連呼していると、父に 「深夜やから静かにせい」 と一喝されました。
皆さん、こんばんは。 そのスレッドを見るのに徹夜してしまったのが原因で、翌日のピザの宅配時に
居眠り運転をしてしまい、うっかり 「通夜男」 になるところだったピザ職人です。 (改めてこんばんは)
今回も前回に引き続き、トラックバックステーションのお題(憧れのライダー)に挑んでみます。
以前にも記事で書きましたが (書いたと思いますが)、僕の交通手段はもっぱらバイクです。
では、ここでどのようにバイカーになってしまったのかを振り返ってみましょう。(若干の後悔をしながら)
まず、本格的に僕の物欲が騒ぎ出したのが高校生。
16歳というトゲトゲしい年齢になった僕は、とある書店で一冊のバイク雑誌と目が合いました。
その雑誌名は 「ヤン○マシン」 (伏せる必要はないかもしれません)
何気にその本をペラペラとめくっていくと、雑誌の広告欄に目がいきました。
内容よりも広告が結構目立ってしまうというのがバイク雑誌の特徴。
そこには一台のスクーターが掲載されてました。その名も 「ライブディオZX」。
それを見た瞬間、僕はその書店が公共の場ということをすっかり忘れ、
『むはぁ~』 (うっとり)
と、アツイ吐息を雑誌に吹きかけていました。そうです、すっかり 「ZX」 のトリコとなってしまったのです。
そして、その場で様々な思いが脳裏をよぎりました。
<以下、ピザ職人の妄想万歳>
コレを買う → 同級生から羨望のまなざしを受ける。 おそらく、モテる。(愚か)
コレで走る → 通行人から羨望のまなざしを受ける。 明らかに、モテる。(浅はか)
コレで遊ぶ → 待ち合わせ時にコレに乗って参上する。 絶対に、モテる。(まさか)
<妄想加熱。強制終了>
僕は少ない小遣いでこの 「ヤン○マシン」 様を購入し、家で悶々としていたのは必然の行為でした。
翌日、僕は学校で昨日の衝撃的な出会いを友人殿らに報告すると、
どうやらこの 「ZX」様は有名らしく、かなり人気が高いとの事。
それを聞いた瞬間、マイナー志向の僕はいささか購買意欲がそがれたのですが、
「コレを買わずして、何が男か!!」 (理解不可能)
と混乱した脳の状態で叫びました。(もちろん、心の中で)
さて、いざ買おうと思いましたが、僕にはお金がありません。
親により長期バイトを禁じられていた理不尽な状態だったので、ここは仕方なく母に頼むことに。
僕 : 「最近、学校のみんな自転車じゃなくて、スクーター乗ってんねん。」 (みんな=2人)
母 : 「ほーん。不健康な高校生やな。若いんやったら運動せな」 (食っちゃ寝の発言につき説得力なし)
僕 : 「でもめっちゃ便利なんや。一気に行動範囲も広まやろしな」
母 : 「・・・・・・・・・・・・・」 (しばし無言)
ここで僕はこの沈黙は「ZX様」の購入する考慮の余地があると判断し、言葉を直接的表現に変えました。
僕 : 「というわけで、俺長期バイト禁止になってるし、お金ないから何とかしてくれへんかな?」
母 : 「アカン。自転車で十分や。」 (一蹴)
どうやら考えが甘かったようです。母はあっさりと僕の要求を拒否し、家事に戻りました。
僕もここは一時撤退を決め、部屋に戻り、作戦を立て直すことにしました。
当時は7月。もう少しで夏休みです。そうです、もう夏の短期バイトに頼る以外ありません。
その日以降、僕は新聞の折込チラシの求人を目を通すのが習慣となりました。
しかし、どんなバイトをすればよいのかわかりません。
そこで、友人のMに相談すると、工場の短期バイトがあるから一緒に行こうと言われ、
彼に心より感謝をし、僕はその方向で検討し始めました。(面接はまだ行ってません)
そして、夏休みに入る二週間前。教室でボーっとしていると、いつも話しをしていた
婦女子に 「いいバイトがあるんやけどやらへん?」 と言われ、内容を聞くと
どうやらピザ屋のポスティングスタッフの事らしく、チラシ一枚配ると4円いただけるらしいのです。
僕は考えました。 「1枚で4円。百枚で400円。千枚で4000円。それを夏休み中やると・・・・(にやり)」
「コレはイケる!!」 (とらぬ狸の皮算用)
そういうワケで、必要以上に欲が出た僕は、婦女子の誘いということもあって
ポスティングスタッフをやることを決意しました。 (注:現在のピザ屋とは無関係です)
そして、Mの誘いを軽々しく断り、大変無礼な事をしたなと思いながらも、
アタマの中は「ZX様」の購入資金16万円+αを手にした自分でいっぱいでした。
そして、夏休みに入り、そのピザ屋に初出勤することになったのです。
この続きは ライダーへの道 ~障害編~
に続きます。
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