最近、IPO前の未公開株を買いませんかっていう、勧誘きませんか?
私にも来ました。でも買いませんでした。
甘い話には裏があるということを肝に銘じて、注意しないといけません。
注意してくださいと未公開株の発行会社も、証券業協会も言ってます。
でも注意してくださいまでなんですよね。それ以上の情報提供はあまりないのです。
取引は自己責任だということなんです。
IPOに当たる確立が低いこととIPO株は初値が何倍にもなることも多いので、上場間近い株を
IPO前に買えば儲かりますよって言って、銘柄を紹介してくる業者がいるわけです。
証券取引法上、未公開株については、相対での取引は許されています。自由です。個人間で
売買するのは、法に触れません。買うかどうかは自分の判断次第です。
しかし、一番注意が必要なのは、証券業協会所属の会社はグリーンシート以外の未公開株は
扱えないことになっていますし、業務として証券の売買仲介を行う業者は各地の財務局に登録
されていないとなりません。(財務局のHPに業者リストがあります)
勧誘してきた業者に対しては、財務局登録が行われているかどうか確認が必要です。
財務局に登録されていないのに、仲介してますとか売買してますという会社は違法です。
(でもその会社の会社案内には、これらを業務内容として書いてはいないと思います)
法人と個人の相対取引というのは、法律の専門家の方にきかないとどういう解釈になるのか
わからないところです。行政側の財務局に聞いてみても判断が難しいとのことでした。ここが
業務としてやっているのか、相対なのかで、判断が微妙なところです。
たとえ合法的な取引だとしても、未公開株には大きなリスクがあるので、よく勉強してから
手をだしたほうがよいと思います。
上場しようとしている会社に、聞いてもインサイダー情報であるので、上場しますとは答えて
くれないでしょう。
未公開株は譲渡制限がかかっている場合が多いのですが、名義書換をしてくれるかどうかは、
発行会社に問いあわせれば答えてくれると思います。IRや株式の担当部署に、担当者の
名前を確認して問い合わせればよいと思います。
バランスシート等、公開情報がしっかりしているか確認が必要でしょうし、株主構成も確認した
ほうがよいでしょうし、上場基準を満たす見込みがあるかとか。また、上場にあたっては、信託
銀行と監査法人と主幹事証券が必要です。主幹事は直前までわからないようですが。
合法的な主なリスクとしては、
・上場しないかもしれない
・買った値段より安く上場されるかもしれない
(私が勧誘を受けた株は業者によって、40万~70万というばらつきがありました)
・上場前につぶれるかも
詐欺的なのは
・株券が偽造
・株券が実は存在してしない(預り証とかは出すが、株券はくれないのは危ない)
なんてのがありますね。
アメリカのように、ベンチャーに対しての投資がさかんに行われるようにするためには、こういう
取引を安心して行えるようにする法整備が必要ですね。