雪組大劇『一夢庵風流記』『My Dream TAKARAZUKA』感想③ | ★F**kin' Perfect★

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徒然なるままに、つらつらと。。。

の続き右矢印個人の感想です。まだ初日あけて間もないので、いつものような考察はなしであせる

ただ、多少なりともネタバレありですので、ご注意ください。


愛し合う人達(壮一帆・愛加あゆ・早霧せいな)

一たび槍を握れば天下無双、権力に媚びずどんなときでも子供心・悪戯心を忘れない、上に頭は

下げずとも道々の者でも頭を下げるは度量の広さ、女はおろか男ですら惚れずれはいられない、

でもただ一人愛した女性にはめっぽう弱い(笑)カッコいい男すぎますねグッド!


訳合って、慶次は主家である前田家を一人(&一頭)で出奔します。が、いつのまにか慶次の周りは

人が集まってるんですよね!あんなに酷い目に合ってる重太夫でさえ文句言いつつ慕ってますから。

私も仲間に加わりたい(そして松風に乗りたいw)ところですが、命がいくつあっても足りなそう汗


慶次は“傾き者”として、時に常軌を逸した行動に出ます。でも、“ふざけている”わけではなくて、

悪戯をする時もいつでも本気メラメラ本気の延長線上には、“覚悟”があります。それは“傾き者”は

“武人”であるという慶次の信念があるから。だから“傾き者”を見世物のように扱おうとした某御仁の命を

“人として(或いは武人として)の意地”で殺そうとし(勿論、まつの件もありますが)親しく交わった者でも

“武人として”切って捨てます。そして、すべてが終わった後で死ぬ覚悟も・・・

(ただ、死ぬ覚悟はしていても“武人”としての本能が結局慶次の命を救うんですけどね)


そんな人ですから、女を愛すのも全身全霊恋の矢こんな人に愛されるのも大変だな~と思うんですが(笑)

愛されるまつも只者じゃありませんw大名の奥方らしからぬ気さくさ(周りはやきもきするでしょうがw)

時流を見極め切り抜ける回転の良さと賢さ。そして慶次と同じく“覚悟”を持って生きる女。

慶次も利家も惚れて、そして二人とも頭が上がらないのがwよくわかりますね!


そうなんです!事あるごとに慶次にお願いをするのですが、ドSの塊な慶次が「はい」としか言えないという(笑)

まつも慶次が断れないのを知っててお願いしますからね。一見とても嫌な女に思えますが、全く

そんなふうに見えないのは、まつのお願いが決して自分のためのお願いではないから。(そんな女だから

慶次も惚れてるんでしょうけどね)更に言うと、二人の関係が清々しいからなのだと。


考えたら、二人の関係って純愛でもなんでもなく“不倫”なんですよね叫びしかも、二人ともいい大人ですし、

セリの上でそりゃ~もうあんなことやそんなことが(でも、お隣でもさらにエロくあんなことやそんなことがw)

「抱いた」「抱かれた」本人の口からも周りからも飛び交い、文字にして書いてると“コード”ってなりますが汗


それでも二人の愛が美しいのは、“子供のころの恋”って下地があるにしろ、二人がこの恋に一切の

不純な気持ちも気遅れもなく本気だから(それもどうなのですがwされる側の利家も全く持って可哀想に

見えないってのも要因かなww)そんな二人だからこその名言ですね!「○ーカ!」(爆)


そんな二人を一番よく知り、そして二人を愛していた男。前田家の家老・奥村助右衛門。ひたすら“静”

お友達は笛(笑)若くして重圧を背負わなければならない苦悩が全身から漂ってます(殿があんなんだしw)


物静かではありますけど暗いわけでなく、むしろ慶次や妹とは言葉は少なめですが快活に話してます。

笛を携えているのは刀を握るのが苦手というわけでなく、むしろ「この人が刀握るときはやばいんじゃね!」と

思わせるような叫び(原作でも、この人のひと睨みで家臣たちが震えあがったそうですから)


そんな物静かで普段刀を差さない人が、刀を携えて慶次の前に立ち、そして取り乱します。

それを見た愛しあう二人、男は死しても別れないといい、女は愛しているからこそ別れようと。

元々慶次は子供がそのまま大人になったような人だし、まつも慶次の前では子供のようにはしゃいで

みせてましたが、急にまつだけ大人になって慶次が子供のまま駄々をこねるのが・・・たまりません恋の矢


結局二人は別れて湿っぽく終わるのかと思いきや、ラストは松風に跨って縦横無尽に駆け抜け馬

槍を片手に大暴れして幕なのが、なんとも壮さんらしかったです!



今までの壮さんの役を全て見てきたわけじゃありませんが、私が観た役の中では一番の当て書きと

思うぐらいのハマリよう!途中で慶次なのか壮さんなのかわからなくなるぐらい(笑)(決して演技してないと

いうわけじゃないですよ)表情一つとっても、雲のように何物にも囚われずに生きた慶次そのものでした。


やっぱり上手いな~思ったのが殺陣。日本物の殺陣をやらせたら右に出る方はいませんね!

腰がしっかりと落ちているか、刃筋が立っているか、刀が流れていないか等々。こんなにもビシッと

決まってる人いません!日本物が壮さんの代は多かったので誰か受け継いでいたらいいのですが・・・

やっぱりあれですかね、「油断するな」なあの人ですかね(笑)


快活で明るい、それでいて凛とした意志の強い役ですが、あゆっちもこれまたピッタシな役で!壮さんを

手のひらで転がすのはフィクションですがw日本物に慣れてるためか、ちょっとした所作が決まってますね。


一方ちぎさんは我慢の役。でも、ちぎさんの繊細な役作りはこんな役の方がより反映されるというか。

一見物静かに見えて内なる炎が燃えている点については、オスカルやエラにも通じるものがありますね!


ただやっぱり。。。歌がなぁ汗なぜか一番難しいナンバーを宛がわれるという(愛のムチか?)

基本歌唱力には寛容なので(なにせ星ファン)ワ~ワ~言うつもりはないのですが、これからトップとして

歌う機会も増えることを考えると、なんとか“聞かせるコツ”を掴んでほしいなと。(ショーのアップテンポは

そこまでじゃなかったので、あと一歩だと思いますが。←普通スローの方が歌いやすいはずなんですがw)



続く右矢印(結局考察っぽいことを)