バイリンガルにする為に張り切る親御さんはたくさんおられます。バイリンガル。一見聞こえがよいこの言葉ですが、実は落とし穴があります。



どの人間も1日に過ぎてゆく時間は24時間



これは変えようもない事実です。例えば子供をバイリンガルにしたいと張り切り、昼間はインターナショナルの学校、自宅では日本語で。。。という生活をしたとしましょう。



確かにその子供はバイリンガルになります。そもそもバイリンガルとは2カ国語を話すということですが、適度にバイリンガルになると思います。




しかし、欠けるものがある事も忘れてはいけません。




1日は24時間。どの子供もどの人間も同じ条件で過ごしています。その中で英語が5、日本語が5になれば、バイリンガルになります。ただしバイリンガルには副作用があることを忘れてはいけません。




日本語だけで教育を受けている場合は、日本語が10になります。英語だけで教育を受けている場合は英語が10になります。バイリンガルはどちらも5なのです。




バイリンガルというのは、どちらの言葉も中途半端。というのが現状なのです。




私はたくさんのアメリカのバイリンガル(日本のお母さんでアメリカの学校に通う子供)を知っています。昼間はアメリカの学校、週末は日本語の学校で勉強をするのが典型的。家では日本語オンリーでがんばるが友人とは英語。兄弟も英語。という感じです。




どの子供も日本語は話せますが、初級レベル。英語も両親が日本人なのでアメリカカルチャーまでは身に付かずやはり中途半端。




仕方がない事なのです。子供が悪い訳でも勉強が足りない訳でもなんでもありません。




1日に過ごせる時間は24時間ということなのです。


ご両親は子供をバイリンガルに仕上げる為に様々な努力をしますが、所詮お母さんが話す言葉が子供にとっては一番ふさわしい言葉なのです。




母国語という言葉があります。母国語というのは母の国語です。母が英語も話せないのに子供に英語を話せという事自体に無理があるというわけです。言葉は勉学ではなく、言葉や心を伝える為の大事なツール。幼少期にしっかり学ばなければならないのは母国語なのです。




母国語9に英語1程度でも将来的に英語には困りません。なぜならアメリカはどのような国の人でも受け入れる体制が整っているからです。(日本では考えられませんが)




幼児教育、早期教育とあせるあまり、行きたくないという子供の気持ちを無理に押して学校に行かせる。。。それは幼少期にはしてはならない基本の第一歩だと思います。



英語教育が熱心なお母さんの9割が英語を話さないのではないでしょうか?子供に英語をとお考えなら、まずは自分も英語教育をはじめてください。自分が嫌な事は子供も嫌なものです。


http://www.OnlineStudy.net


というサイトでは、アメリカのオンライン講座が受講できます。子供と一緒にはじめてみると楽しいかもしれません。