一回限りの人生なのに | 出口汪ブログ「一日生きることは、一日進歩することでありたい。」by Ameba

一回限りの人生なのに



今日、三田のアウトレットに車で行ってきました。
駐車場に入るのに、どこまでも車の列。
百メートルごとに、車を誘導する係の人たち。

朝からこの寒さの中で、一日中立ちっぱなしで、
次から次へと来る車に指示を与えています。
車の窓からそうした姿を見ていると、何だか悲しくなりました。
一日中単調な作業の繰り返しで、誰でも代わりができる仕事。
いくら努力しても、そのことで自分のスキルが上がったり、
成長したりする可能性が少ない仕事。

何も職業に貴賎があると言っているわけではありません。
彼らがそうした仕事を望み、あるいは、それに夢を抱いているならば、
それを他人がとやかく言う必要は全くないのです。

でも、食うために仕方なくそうした仕事をやっているとしたなら、
その人の人生は果たして充実しているのだろうかと思うのです。
もちろん、仕事は我慢して、余暇を楽しめばいいと考えているのかもしれません。
それなら、仕事も充実していて、余暇も楽しめる方がもっといいのに。

使い古された言い回しですが、人生は一回きり。
一つを選択すれば、他の人生は選択できないということです。

僕が渋滞の中で車を運転しながら、もし、彼らが論理力を身につけていたなら、
いったいどのような仕事や人生を選択しただろうか、ふとそんなことを考えていました。
もちろん、それでも今の仕事を選択したかもしれません。
それならそれで立派なことだと思うのですが、
おそらく論理力があれば、別の人生を選択した可能性が高いと思うのです。

論理力は誰でも比較的簡単に身に付くものです。
それで誰かの人生が少しでも切り開かれるのなら、
僕は自分が生きてきたことに価値を見いだすことができます。
新年に当たって、僕は僕しかできないことを、
これからも全力でやり続けなければと、改めて誓いました。