●ほんとうにそれでいいのか


と、ここまでメダルを取った人たちについての感想を殆ど書いてきて、その上で根本的にぶれちゃいけないなと思ったことがあります。


メダルを取れば国民的英雄。取れなければ扱いは小さくなる。

報道各社=非営利団体ではないわけだから、仕方ありません。

NHKだって公共放送といいながら営利団体ですよね。


ただ、本当に大事なのは「我々の期待=メダル」でいいのか、ってこと。


もちろんメダルを取ったらそれは偉業です。どれだけ讃えても讃え切れません。酔いしれましょう。元気、もらいましょう。メダルはある意味での「結果」なわけです。


しかし、「メダルに届かなかった」=「結果が出なかった」ではない。


男子サッカーや野球、鈴木桂司とかね。本人達が「絶対に勝つ!」と言っていて、それとは違う結果になってしまったとして、それを攻めたり批判する権利はありません。

「まけるかもしれませんが精一杯やります」なんていうことを言う選手がいるのなら、見てみたい。そんな選手はまずオリンピックなんて目指さないと思うし。

「まさかの銅」ってのは本当におかしな言い方です。

全力を出し切れないままおわってしまったのならまだしも、勝負事もあるわけです。相手の方が上回る事もあります。

それを「残念ながらメダルには手が届きませんでした」という一言で片付けていいのでしょうか。

入賞してます。メダルが全てではありません。


例のNHKの女性アナは、なにかにつけてこの言葉で片付けてました。

あまりにも多かった。

もともとそんなに報道されたりしていなかった競技にまで。(バドミントンのオグシオじゃないペアの時にも言ってた)。それ、ちがうだろう、と。

あまりにもレベルの低い報道になってはいないか、と思ってしまったのです。仮にあれが彼女自信の言葉であり感想だとしたら、報道に携わる人間としてしかもNHKとして、レベルが低すぎるとしか言いようがない。


個人批判をしたいわけではないですが、オリンピック=メダルを取る場所ではないです。そう取られかねないような軽率な発言はやめて欲しい。というか、とめてほしい。

「惜しかったですねえ。」とは、意味合いが違ってきます。


ただでさえテレビが大好きな日本人。影響力は計り知れない。

でも、オリンピックはテレビの為にあるのではない。


今回強く思った。NHKを見て思ってしまったのは、皮肉以外の何物でもないな。